明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



実景とフィクション を織りまぜてうたうのが一休禅師の詩の特色だそうである。私が初めてギャラリーで写真を発表した時、人間の実写と勘違いした編集者がいた。そこからまことを写すと称する写真に対して、長い時間をかけて抗い続けることになった。紛らわしい物を作っていると思われているかもしれないが ウソをホントのように試みたのは、洒落でやってみた古今亭志ん生一度キリである。やってみた本人にも人間の実写に見えるが、そんなことは大したことではない。陰影を排除するようになりハッキリ判ったのは、私の目指すところは〝ホントのことをウソのように描く‘’ことである。そう考えるとAIなど実に野暮なものである。



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