明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



寒山の表情にはどこか見覚えがある。ブログ内を検索して判った。当日のブログは見つからなかったが、その日のことを思い出しているブログを見つけた。20年以上前だろう。東京駅電車内、発車して間もなく、一車線おいた向こうのホームに並んだ客の中、前からニ、三列目に、オールバックに三白眼の妙な空気を発する顔が見えた。時間にして一秒あったかどうか。いつか悪魔でも作ることがあったら使ってやろうと思った。ようやくその出番が。私には犯罪現場を目撃されない方が良い、なんて書いていた。 人間の生きた喜怒哀楽の表情を見たければ酒場に行くが良い。引っ越し以来会うことは少なくなったが、私が三大酔っ払い、と名付けた連中はシラフだと人の目もまともに見ないような連中ばかりであったが、中に鼻を殴られたことある?と聞いた爺さんがいて、鼻筋といえる物がほとんどない。思い出して寒山と拾得の鼻に採用した。特に寒山の額に深い2本のシワを入れたら横顔がさらに似てしまった。精霊あるいは妖怪の類いのつもりなのでこれで良いのである。



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