まだ出来てはいないが、出品作は決まったので、キャプションを考える。歴史上のことや人物の敬称など、最終的にお寺のどなたかに、チェックしていただく必要があるだろう。そういえば97年、作家シリーズ初個展の時、江戸川乱歩のご長男、平井隆太郎先生に来ていただいたが、先生の前で、父乱歩のことを、何と呼べば良いのか、口にしてからコンマ何秒悩んだのを思い出す。先生には個展タイトルに〝夜の夢こそまこと”を使う許可を事前にいただいたが、初出版も『乱歩 夜の夢こそまこと』だったし、結局私に一生ついて回ることになりそうである。それは頭に浮かんだイメージはどこへ行ってしまうんだろう、と思い悩んだ鍵っ子時代に始まっている。今回も、私の頭の中に確かに在った。と確認することになるだろう。
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