明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昼食にT屋へいくとHさん一瞬笑いを抑えたような顔。正直である。検査結果が良かったことすぐわかる。悪かったのにニヒルに笑うなどという芸はない。ビールで乾杯。煮魚定食を食べながら、いかに検査結果が良かったかについて一通り聞く。禁酒が守れず、内心穏やかでなかった分饒舌である。最近手が痺れるという客がいるらしいが、それはマズイから医者にいった方がいいとアドバイスしたらしい。自分の結果がいいと、周囲に医者に行くこと薦める傾向がある。帰ろうとすると、丁度ビールサーバーの掃除に業者が来ていて、最初の一杯飲まない?などというからしかたなくもう一杯。
御茶ノ水で材料を買うついでに、ブルース用の10穴ハーモニカとハーモニカホルダーを買う。何十年ぶりであろう。

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一日  


昼食にT屋へいくと、Hさんようやく病院に検査にいったらしく、奥さんが店番。何か飲む?今日はこのあと、焼き鳥のK越屋の親爺の顔を見にいくので、サバ味噌定食にお茶にする。検査結果は、こちらも気になる。シラフでカウンター内に立たれては、幻の大ウナギの話もドジョウ程度にサイズダウンで、実に低調である。 K越屋は2ヶ月ぶりくらい。親爺の顔を見ると、どうしても長っ尻になってしまうので、なかなか足が向かなかった。だったら暖簾を下ろして親爺が飲み始める前、まっ昼間なら安全なので、飲みながら資料を読もうという算段である。アダージョの吉田茂号と太宰号を渡す。親爺さんの父親が軍人で、吉田茂と同じ茂と名づけたかったが、閣下と同じでは申し訳がないと繁にしたそうである。そのせいで吉田茂には思い入れがあるらしい。麻生太郎のことも何かいっていたが、心なしか兄弟を心配するような口ぶりが可笑しい。 先週辺りから、飲むと顔が少々赤くなる。いくら飲んでも顔にでないタチなのだが。これでは昼間からというわけにはいかないではないか。どういうわけであろう。大根を2本もらって帰る。 先日Hのところのフラワホーンが繁殖に失敗したが、今度は我が家のペアが産卵しそうな雰囲気。ここ数日であろう。

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0系新幹線がなくなるそうである。先端の丸い部分が板金の打ち出しだったと初めて知った。開通直後、新し物好きな母方の祖母に連れられ,熱海まで行ってそのまま帰ってきた。祖母には申し訳ないが、子供のクセにただ景色が早く流れるというだけで全く興味がなく、ビュッフェの海老フライだけが嬉しかった。
借りてきた小津安二郎の『東京暮色』(57')と初カラー作品『彼岸花』(58')を観る。両方とも食堂は珍々軒で、バアの女給は桜むつこであった。始めてみる『東京暮色』には三悪追放運動の菅原通済もでていて、売春防止法の新聞記事を読んだり普通に役者していた。 女房に逃げられた銀行員の笠智衆に、子供を連れて実家に帰っている原節子。学生との子供を堕し、踏み切りで電車に引かれて死ぬ妹の有馬稲子。暗い場面で、なぜか春先にスキップのような軽快な音楽が流れていたりする。このシナリオで普通の監督が演出していたら、物凄くつまらないであろう。この一見奇妙ともいえる小津の演出法により、最後まで面白く観る。東京から女言葉がなくなって随分になる。

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