花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

荒尾干潟紙上写真展(一) 水辺の鳥たちは何を食べているか?

2015-05-24 | 荒尾海岸の渡り鳥
 平成27年5月24日(日)

 先にお知らせしましたが今月29日(金)から「あらおシティモール」1階中央「であいのひろば」で表記の写真展があります。皆さんには一足先に初めの部分をお届けします。



 カイツブリ(鳰)【留鳥】。体長:26㎝。撮影日:2006.1.28。撮影場所:浦川。「ため池や川で見られ、カモによく間違えられる小型の水鳥。餌の魚を採るとき、人が近づいたときなど水に潜る。繁殖期に『ケレレレ・・・』とけたたましく鳴き合うため、遠くからでも生息が確認できる。繁殖には水草などを集めて浮き巣を作る。5月~6月頃、親の背に縞模様のあるヒナを乗せている微笑ましい光景が見られる。」(展示用説明パネル・安尾さん作成、以下同じ)。



 ズグロカモメ(頭黒鴎)。【冬鳥】。体長:26㎝。撮影日:2006.2.10。撮影場所:荒尾港。「ズグロカモメは世界的に絶滅が危惧されている種で、環境省のレッドリストでは『絶滅危惧Ⅱ類』にリスとされた希少種である。現在世界で7,000羽と言われている。中国東北部から朝鮮半島に至る黄海沿岸のごく狭い地域で繁殖し、日本、韓国、中国東部、ベトナム、台湾などの内湾などの内海や河口部の干潟で越冬する。極東沿岸のみに生息する。」



 撮影日:。2006.2.10。撮影場所:荒尾港。「雌雄同色。ズグロカモメはユリカモメに似ているが、やや小さい。くちばしは太くて短い。脚は暗赤色。ユリカモメと一緒の場合は群れの周辺にいるので探しやすい。昼間は干潟でカニやゴカイを捕り、夜は海上で眠る。食性はカニ、小魚、カエル、貝などである。」



 撮影日:2010.1.15。撮影場所:市屋海岸。「(前略)。国際的に地域性が強い。有明海では佐賀県鹿島干潟、東与賀の干潟、荒尾干潟、八代海の不知火干潟、周防灘の曽根干潟で日本に渡来する個体数の90%が越冬している。2012年冬期には荒尾干潟に528羽が渡来した。」


 
 撮影日:2013.1.20。撮影場所:荒尾港。「環境省の委託事業で山科鳥類研究所が1990年代に周防灘の曽根干潟において日中合同で越冬中のズグロカモメの調査を行っていた。中国の沿岸部で生まれたヒナに標識を付け、どこで越冬するか、また日本の干潟で成長を捕獲し標識を付け、中国の繁殖地に戻るか、更に2008年から荒尾海岸で成鳥に標識を付け、GPSを装着し衛星追跡調査等も行った。」



 撮影日:2013.11.28。撮影場所:荒尾港。「(前略)。日本には約2,000羽が越冬で渡ってくる。荒尾干潟には2007年:192羽。2008年:138羽、2009年:87羽、2010年:142羽、2011年:183羽、2012年:528羽、2013年:210羽が渡ってきた。ズグロカモメの観察期間は11月中旬~3月までである。」



 撮影日:2014.12.12。撮影場所:大島川。「ズグロカモメは1990年代は2,000~3,000羽であった。(日本におけるズグロカモメの生息状況<STRIX VOL14・武下雅文>。東アジアでの繁殖、生息調査と合わせて生息数が増えてきたが、近年越冬地や繁殖地で干拓や埋め立て等による塩性湿地や干潟の環境破壊によって生息面積が減少し、絶滅の危機に瀕している。)」



 撮影日:2015.1.22。撮影場所:蔵満海岸。「ズグロカモメは海岸の塩性湿地で繁殖するが、中国東北部かた朝鮮半島に至る黄海沿岸は開発や海洋汚染によって環境が悪化している。水鳥がたくさん渡ってくるということは荒尾干潟に餌が豊富ということである。この底生生物が豊富ということは干潟の浄化能力があり、魚介類が育つことに繋がる。干潟の環境をいつまでも大事に守っていくことが大事である。」



 コサギ(小鷺)。【留鳥】。体長:61㎝。撮影日:2006.5.8。撮影場所:蔵満海岸。「コサギというのは小型のサギと言うこと。ごく普通に見られるシラサギ類の仲間。黄色い足指、黒いくちばしに注目。夏羽では後頭から2本の長い冠羽が出、背に先がカールした飾り羽が出る。浅い水中で片足を前に震わし獲物を追いだして獲る習性がある。主に小魚、昆虫、カエル、エビ、カニ、ミミズなど水辺の小動物など広範囲に食べる。」



 ダイサギ(大鷺)。【留鳥】。体長:90㎝。撮影日:2007.3.4。撮影場所:大島川。「シラサギ類の中では最も大きくて、くちばし、くび、足共に長い。全身が白色。夏羽ではくちばしが黒く、目先は緑青色。冬はくちばしは黄色となる。水の中をゆっくり歩いて餌を探す。また浅瀬に佇んで待ち伏せ、魚が近づくと縮めていた首を伸ばして獲物を捕らえる。魚、ミミズ、エビ、カニ昆虫、カエル、ヘビ、ネズミなどの小動物を食べる。」

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする