英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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CSEスコアの怪

2019年06月18日 | TOEIC・英検など
昨日は2019年度第1回実用英語技能検定の一次試験合否発表がありました。2級を受検し、自己採点の正答率の低さから本人も私も不合格を確信し、次回合格へ向けて“反省会”を行い厳しい言葉で叱咤激励した高3生(Rさん)がいましたが、何と合格していました。一番驚いていたのは彼女自身で、不合格を確信していたこの2週間は悔しくて、数日は涙が止まらず、ショックでスマホまで失くしたそうです(苦笑)。

では、なぜ合格できたのか?それは「CSEスコアの怪」にあります。ここでRさんの素点とCSEスコアを分析してみましょう。

素点
 リーディング:16/38
 リスニング:19/30
 ライティング:14/16
 合計:49/84

ライティング(英作文)は自己採点ができませんので、受検後はリーディングとリスニングで合否を予測するのですが、Rさんの場合は35/68で正答率が約51.5%。CSEスコアが導入される前は、2級合格のためには素点得点率で60~65%必要でしたので、間違いなく不合格となります。しかし、今回のCSEスコアは1000/1300で得点率は約76.9%でした。因みに、ライティングは600/650で約92.3%となりました。

CSEスコアは、その回の受験者全体の正答率や平均点、受験者自身の点数などいくつもの要素が複雑に絡み合って確定しているようです。そして、3技能の各分野で正答率が4割を切るとCSEスコアが下がることも分かっていますが、いずれかの分野で満点近い正答率を達成できるとCSEスコアが高くなることも分かっています。

今回のRさんの場合は、苦手なリーディングで何とか42%の正答率を確保できたこと、そして、ライティングで満点近い点数だったことが奏功し、「CSEスコアの怪」の恩恵に授かれたのでしょう。でも、合格には間違いありません。特に高3生は春の英検が推薦入試の出願のためには最後のチャンスとなります。この絶好の機会を生かすべく、彼女は二次面接試験に向けて意気込んでいます。


コメント
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