英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

正面から向き合う

2018年03月21日 | 指導現場にて
大学受験にしろ高校受験にしろ、第一志望に不合格、志望校を下げての合格など納得のいかない結果だった場合、周囲が励ましや慰めの言葉をかけても、暖簾に腕押し。当の本人は現実を受け入れたくないので、心には響きません。

しかし、その結果の意味を咀嚼し受け入れるには時間がかかるかも知れませんが、現実を受け入れなければなりません。受験の結果はその時まで努力の証ではありますが、その後の人生を担保するものでもないからです。結果を受け入れ、そこから這い上がってくるものだけが、その後のチャンスを与えられます。

昨日は突然、昨年まで指導していた生徒が顔を出してくれました。彼は一年前、第一志望の大学合格を逃しました。親元を離れた一年間の浪人生活の末、見事に捲土重来を果たしました。彼曰く「逃げだしたい時もありました。でも正面から向き合うしかなかった」。結果を受け入れ、自分、そして現実に真正面から向き合うことで、新しい道が開けてくるのだと思います。


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大学入試制度改革は拙速か?

2018年03月20日 | 2020年大学入試制度改革
以下に、昨日の朝日新聞(DIGITAL)の社説を引用します。
入試英語改革 東大の重い問題提起

民間の英語検定試験を合否判定に使うのは拙速ではないか。センター試験の後を継ぐ「大学入学共通テスト」に、東京大がそんな疑問を投げかけた。

新テストは20年度から始まる予定だ。来月には最初の受験生となる世代が高校に入学し、どんな授業をするかの模索も始まっている。そんな状況での異議申し立てに批判も出ている。

しかしこの間、政府が入試改革を急ぐ陰で、高校や大学の不安が置き去りにされてきたのは確かだ。新テストの大枠が決まった昨年春、朝日新聞は社説で準備不足を心配したが、解消されたとは言いがたい。

今からでも遅くない。文部科学省は現場からの問題提起を重く受けとめるべきだ。

民間試験は、従来の「読む」「聞く」に加えて「話す」「書く」を課すために導入が決まった。この4技能の大切さについてはおおかたの異論はない。

東大が訴えるのは「公平・公正の担保」への疑問だ。

五神真(ごのかみまこと)総長は、とりわけ話す力は「学生の育つ環境によるばらつきが大きい」という。授業だけでは身につきにくく、海外生活や留学の経験者、英会話教室などにお金を使える家庭の子が有利になる。さらに年に数回ある民間試験を「お試し」で受けられるかどうかで、差がつくともいわれる。

そもそも民間試験は複数の業者や団体が実施していて、留学用やビジネス向けなど目的も難度もまちまちだ。異なるテストを使って、受験者の力を公平に比べることができるのか。文科省は可能との立場だが、「身長と体重を同じ指標で測るようなもの。科学的ではない」といった指摘も多い。

こうした疑問を積み残したまま、導入に踏み切ってよいものか。ためらう大学は東大だけではないだろう。

入試は大学が自らの教育方針に沿って選抜方法を決めるのが原則だ。国公私立を問わず、民間試験にどれくらい信頼を置くかによって、自主的に配点の割合を決めればよい。認識が変われば周知期間を確保してその割合を変えてもいいし、使わない判断があってもいい。

そのうえで、関係者は改善策の検討を続けるべきだ。公平さを重視する観点から、時間や経費がかかっても国が独自に試験を開発すべきだ、という声も根強くある。

多くの人が納得する仕組みをつくるのは容易ではない。それでも、現場の声に耳を傾け、見直しを重ねることで、難題の答えを探らなくてはならない。
(3月19日 朝日新聞社説より引用)

記事中にあるように大学入試は「大学が自らの教育方針に沿って選抜方法を決めるのが原則」だと思います。そうしないと均一化されて全く面白みがありません。2020年からの大学入試制度改革では二次試験は現状通り維持されると思われますので、完全な均一化はもちろん免れます。

今回の東大が投げかけた疑問は移行期間の民間試験利用についてであり、この期間はセンター試験と民間試験を併用するからまだいいでしょう。しかし、移行期間を過ぎた後は民間試験のみになります。それ以降、何をどう利用して受験生の英語力を点数化するかは、CEFRの段階別評価を利用するとは言われていますが、曖昧なままです。CEFRを使えば、4技能を数値化できるので受験生の英語力を測ることはできるかも知れませんが、スピーキングに関しては人対人の判断になり、客観性が担保できなくなる可能性もあります。

民間の英語検定試験を合否判定に使う判断は、各大学に委ねられるべきであり、使わないという選択肢もあるべきです。

まだまだ議論の必要があるのに、拙速感が否めない大学入試制度改革。東大による今回の問題提起は一石を投じてくれることでしょう。


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激走!春の高校伊那駅伝

2018年03月19日 | 閑話
昨日はお彼岸の入り。お墓の掃除、次男の自転車特訓、高校伊那駅伝の応援、子ども達と野球・・・と盛り沢山のメニューでした。

春の高校伊那駅伝は、男子優勝校がこの3年間は12月の全国高校駅伝も制しているとあって、注目度が高い全国規模の大会。全国から屈指の高校生が集って伊那市が盛り上がり、春の到来を実感できる駅伝です。

今年は男子が2年連続で佐久長聖高校が、女子が長野東高校が優勝し、初の長野県勢アベック優勝となりました。



母校・伊那北高校も激走!

仙丈ケ岳に見守られた暖かい春の休日。たくさんの感動をありがとう!


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手元にある一冊を掘り下げる

2018年03月18日 | 英語勉強法
英語力の向上に不可欠な語彙力増強。特に、高校生になると中学とは比較できないほどのペースで単語を覚えていかなければなりません。中学では約2,000語でよかったのが高校では約6,000語必要となり、難関大学を目指すなら8,000語程度は覚えたいところです。

「単語集は何を使ったらいいですか?」とよく聞かれます。今はほとんどの高校で1年生の時から市販の単語集が採用され、定期テスト等でもテスト範囲となります。語彙力をつけたい場合、まずは手元にあるその単語集を徹底するところから始めましょう。覚えたと思っていても、派生語や同義語・反意語等、隅々までチェックするとまだまだ覚えなければならないことが出てきます。そして、一冊を完璧に仕上げた時、目指すべき大学とその時の総合的な英語力から判断して、次にやるべき単語集が決まります。

英単語の暗記は、少しずつ完璧に覚えていくよりも、いい加減に何度も繰り返す方が身につきます。「“完璧”という名のバスを待って、多くの失望した人たちが取り残されて街角にたたずんでいる」というアメリカの教育者 Donald Kennedy の言葉にあるとおり、完璧主義は暗記の弊害になります。以下の優先順位で、一冊の単語集をいい加減に何度も繰り返すといいでしょう。

①発音
②一つの意味
③綴り

①について。綴りだけ覚えていても、発音できない英単語は話せないし聞き取れません。まったく無駄な知識となってしまいます。

②について。一つの単語には多くの複数の意味がある多義語が存在しますが、まずは一つの意味だけ覚えましょう。一度に全部の意味を覚えてもすぐ忘れます。完璧主義は禁物です。

③について。英単語はアルファベットの並び方で発音が決まります。よく単語を覚える時にノートに練習している人を見かけますが、発音が出来れば綴りも書けるようになりますので、綴りは優先順位としては最も低くなります。


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慢心せずに邁進せよ

2018年03月17日 | 指導現場にて
昨日は長野県公立高校入学者選抜学力検査の合格発表が行われました。

合格発表までの日々をすべての受験生が不安と焦燥の中で過ごしたことでしょう。努力が結実し当然の合格を手にした者、スタートが遅れたが辛うじて合格できた者、悔し涙を流した者・・・。さまざまな思いが錯綜した一日だったことでしょう。しかし、意外な合格もないが、意外な不合格もありません。つまり、合格も不合格もすべては予定調和。受験までの勉強に対する姿勢の積み重ねで、結果はすべて決まっています。

そして、どんな結果であれ、今回の結果の真価が問われるのは3年後であるということも強調しておきます。

ゴールではなくスタート。手にした結果に慢心せず、新たな気持ちで次の目標に邁進していかなければ、更なる成長はありません。


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春到来

2018年03月16日 | ランニング・筋トレ
昨日で3月も半分が終わりました。春本番の暖かさに乗せられて、今月のランニング総距離は71.5kmとなっています。暖かいとついつい走り過ぎてオーバーワーク気味なので、気をつけながら走っていきます。
我が家の梅も咲きました。春本番ですね。

次男(小2)の小学校でも卒業式と離任式が行われ、担任がわずか2年で転勤となり、子供たちはみんな大泣きしたそうです。そして、そんな日にクラスで飼っている羊が赤ちゃんを産むという・・・。春は別れと出会いの季節なんですね。

今日は長野県公立高校入学者選抜学力検査の合格発表が行われます。すべての受験生に春が訪れますように!


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大学受験英語の原点

2018年03月15日 | 2020年大学入試制度改革
現行のセンター試験に代わり2020年度から始まる「大学入学共通テスト」の英語の試行調査で出題された問題と正答率が公表されました。共通テストの英語は2023年度まで従来型のマークシート式試験と「読む・聞く・話す・書く」の4技能をみる民間検定試験を併存させ、2024年度からは民間試験に全面移行することになっています。今回の試行調査は、併存時期のマークシート式試験に対応したものです。

単純な文法や発音問題が姿を消し、すべて読解問題。総語数も、指示文の英語を含めると約4,300語から約5,300語に増えているので、多くの英文を読み、必要な情報を瞬時に取捨選択できる力と情報分析力が求められています。
センター試験が思考力を重視したものに代わり、4技能という合言葉の下、スピーキングテストが課される民間試験が注目されています。

しかし、先日の記事でも書いたように東大は移行期間の民間試験を合否の判断に用いないと発表しました。そして、移行期間の後は民間試験のみとなるのですが、そこからの具体的な合否判断の方法など未定です。

以上のように、大学受験を中心にした日本の英語教育界は混沌としており、更なる混迷が予想されます。そんな中、日本の受験英語業界においてその礎を構築された伊藤和夫先生の名著が復活します。研究社より4月に『ルールとパターンの英文解釈』の新版が出され、『予備校の英語』の重版も検討されています。

試験制度など変わっても、求められる根幹の英語力は変わりません。英語に触れる時の思考回路、つまり、予測と修正をしながら英語の語順どおり左から右に読む力は、今も昔も一緒です。


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未来と自分は変えられる

2018年03月14日 | 閑話
本日の信濃毎日新聞朝刊で、米大リーグでチーム編成に携わったタック川本さんの言葉が紹介されていました。

☆大リーガーも人間性が大切

「人間性のない選手は伸びない」。米大リーグのエンゼルスなどでチーム編成に携わったタック川本さん(74)が、大リーグで一流になる選手の特徴を語った。

大リーグは30球団に年間2千人近い選手が入団し、約95%はメジャーに昇格できず辞めていくと紹介。メジャーリーガーは、野球選手であると同時に社会の規範になるべきだとし、「生意気で協調性に欠ける選手は最初の3ヶ月で辞めさせる」と話した。

結果が出ないときに、自身のアマチュア時代の栄光を自慢したり、球団批判をしたりする選手は成長しない―とも指摘。「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられると考え、努力できる選手が成功する」と述べた。

(以上、3月14日付信濃毎日新聞朝刊地域面より引用)
過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる・・・。心に響く言葉ですね。

今日は各中学校で卒業式が行われます。高校入試の合格発表は明後日なので心から喜べないかも知れません。でも、新たな門出に向かって今の気持ちを忘れずに、新しい環境では努力を続けられ、過去の自分を笑えるくらいに成長していくことを願います。


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リピートしたい気持ち

2018年03月13日 | 閑話

駒ケ岳千畳敷カールと太田切川
家族で久しぶりのプチ旅行をし、駒ケ根の「二人静」に宿泊しました。自宅から車で30分もかからないところですが、今回で4回目の宿泊でした。

1回目は前職に転職して1年目を乗り越えた2005年3月。
2回目は甲状腺の大手術後、療養を兼ねて訪れた2007年11月。
3回目は今回と同じく受験シーズンの疲れを癒すために訪れた2012年2月。

今回は家族8名だったので、部屋は旅館名がそのまま部屋名になっている5階の「二人静」でした。久しぶりに贅沢な気分を味わえる時間を持てました。いつでも特別な旅行気分を醸し出してくれる素晴らしい旅館です。リピートしたいという気持ちを持たせてくれる心遣いと雰囲気。これはどんな仕事にも共通することだと思います。




英気を養い、今日から今年度のラストスパートです  。


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緩めた時間を持つ

2018年03月12日 | 閑話
昨日は第228回TOEICでしたが、今回は私は受験しませんでした。大学受験と高校受験がほぼ終了し、疲労が蓄積する時期なので、昨日は地元の温泉でゆっくりと身体を休めることを1月より予定しておりました。

中央アルプス・駒ヶ岳
日々、仕事・筋トレ・ランニングと身体を律してきたので、たまに緩めた時間を持てると心身とも蘇ります。

さあ、今週は高校入試の合格発表があり、そして、春期講習へと突入していきます。


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