かも知れない今日の天気。
玄関を出てすぐにむせ返るほど充満した春のにおいにたくさんの水分。
エンジンをかけて走り出すと霧がかかっています。
朝焼けの輝き方がなんとなく、なんとなくで、こりゃー荒れるかも・・・・
一応完全防水対策で家を出てきたものの、帰りは台風並みの雨になるかも
しれません。
嵐の前の静けさと言うか・・・・・
外から帰ってきた娘、少し話すとすぐに二階へあがりました。
私は下にいたのですが、なんかドアや換気扇がカタカタいう。
「変だなー?」と、思いつつも「又風が強くなったかな?」と思うくらいで、さほど気にもせずにいたのですが、やがてピンポーンと呼び鈴のなる音。
一緒に塾へ行く友だちが呼びに来たのですね、ところがなかなか降りてこない娘。
???と思つつ部屋へ行って見ると、ありゃりゃ、窓がぜーんぶ開け放たれて風がビュウビュウ通りぬけている。 (@@;)
そんな風の中、娘は?と見れば、窓にもたれかかって うたた寝しています。(^^;)
「おいおい」と軽く声をかけると、「うーん」と目を覚まし、「風ってどうしてこんなに気持ちいいんだろー・・・」と一言。
「寝てたんか?」と聞くと、ニコニコしながら「うん」と答えます。
無形で見えないはずの風、でも確かに暖かで、ひと吹きするたびに娘の髪をかき乱しながら、少しだけ姿を見せてくれます。
「なるほど」と思いつつ、娘の頭をぐしゃぐしゃと撫で、「塾の友達が迎えにきているぞ」というと下へ降りました。
少しして、「行って来まーす!」の元気な声。
その声を聞きつつ思うのは、
風が吹けば土ぼこりが舞い、砂さえも巻き上げるのが普通。
ゆえに埃っぽい、服が汚れる、髪が乱れる等と嫌がる女の子が多いものですが、私は娘に自然の美しさ、厳しさ、そしてやさしさを出来る限り学ばせながら育てて来ました。
土の柔らかさや、むんむんとする匂い、枯葉に包まれる暖かさ、波のパワーと怖さ、そして風のもたらしてくれる楽しさも・・・・
五感を通して自然から学ぶということは、山の中に行かずとも、海へ行かずとも、今その瞬間、そして目の前にあるものからいくらでも感じ取る事は出来ます。
普段の生活に中にある、小さなことから幸せを感じ取っていける事が将来どれだけこの子の人生を豊かなものにしてくれるか・・・・
そう思うからです。
私は再び二階へあがりると、窓がキチンと閉められているのを確認しました。
部屋を出ようとした瞬間、外木々を揺らしていく風が奏ではじめたハーモニー、その音色にしばし耳を澄ますのでした。