帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

非行と不良

2007年03月25日 | 研究-教育・育児

息子が卒業してから、ずっと思い続けていた事があります。
というのは息子は本当に非行だったんだろうか?ということです。

というのは非行は基本的に仲間をもち、そのなかで恭順することで連帯感を持ち、それをよりどころとします。

不良は仲間というものを持ちますが、そこに身を浸すというより、自分をその行動の基本とします。

この非行と不良の見分けは難しく、簡単に線引きできるものでは有りません。

つねに仲間といた事、行動パターン等から非行と見られる面もあれば、かといって誰かしらに流されてやる訳ではなく。
どちらかというと、ほかの子を動かして目的を達成するタイプ(一番たちが悪い?)でもあったわけで、そんな中で当時部活全入制を強固に通していた中学で、入校間もないときに校長先生を巻き込んであらゆる先生に抗し、最後まで部活へ入る事を拒みつづけることがありました。 
最後に学校が折れてくれたので、そのときは収まりました(私は今でも先生方のこの配慮に感謝しています)。
当時、息子の中学校では部活に属し、そうしておいてサボる、逃げるというのが問題児達パターンだったわけですが。

そんな息子の「サボるくらいならやらない」と言う言葉がまだ耳に残ってます。

こうした彼の行動があらゆる面で反感を買い(当たり前ですね、随所でまったく先生の言う事を聞かないわけですから)、また彼も徹底して自分に敵意を見せる者を排除し、また時として反撃すらしていたわけです。

今の息子の行動をみていると、
以前のように悪い方向で何かするということが一切なくなりましたが、
そうした単独行動パターンは尚いっそう明確となり、もしかして不良?だったのだろうか・・・と考える事しきりだったわけです。

そこで、たまたま息子と深い関わりの出来た方に電話した際、思い切って聞いてみたところ、おおかた私と同じ考えでした。

改めて、親から子供を正しく見るという事がいかに難しいかを考えさせられました。

親の子育ては第二次反抗期の前(小学6年生まで)でおよそ80%から90%を終え、その先子供を育てるのは親ではなく、社会であるということ。

ゆえに人格の固まり始める18歳までの約5年間という月日をどう過ごさせるかという事がとれだけ大切か・・・・

この時期の1年は大人の5年から10年に匹敵するわけで、親としてどう判断するかが、後の子供の人生に莫大な影響を及ぼすのだと、いま子供の事で悩んでいるお父さんお母さん方に分かってもらいたいと私は思うのですが・・・。