今日の三浦は最高でした、幸運だっとい言うほうがよいかもしれません。
八月に入ってから吹かなかった風が、憂さ晴らしをするように流れ込んだ一日でした。
10時にはセイルを張り、娘は5.0、家内は4.8、私は8.0、息子は7.5で出ましたが、ほぼ1時間でセイルサイズがオーバー。
周りを見ると5.5から6.5です。
そんな中でも息子は7.5をつかってぶっ飛んでます、異常ですねーこりゃ・・・
私はというと、セイルの張替えが面倒ため、無理に乗っていたのですが
そのおかげかどうかわかりませんが、いきなりウオータースタートが出来るようになってしまいました。
というのは風が上がりすぎて(砂が飛ぶ直前くらいだったので風速10mくらいだと思います)、沖でセイルが上げられなくなってしまったのですね。
正直ウォータースタートしか方法が無い状態でした。 こういった時は恐怖の一文字しかありません、人間の力など自然の前では微々たる物ですから。
ウォータースタートはセイルを水面から浮かび上がらせるテクニックが絶対に必要という知識はありましたが、これまで何度もやっても半分以上水につかった状態からどうすることも出来ませんでした。
ボードのテイルにセイルを載せるのは分ってましたが、その後がわかりません。
ところが今回、必死になって、というか、たまたまマストをつかんで上に上げたところあっさりと浮き上がってしまったのですね。
このときマスト全体が風の方向に対して直角でした、「なるほど!」とおもって喜びましたが、再びこの先がわからないという状態。 そこでビーチスタートの要領を思い出し、両腕でセイルを浮かばせつつ、立ち泳ぎでマストを風に平行になるようにもっていきながら、ちょうど目の前にボードのテイルがあったので、そのままセイルに風を入れたところ、ところあっさりとボードの上に体があがってしまいました。
そのときの感覚は「あれれ・・・?」という感じでした。 何がなんだか分らないけど分ったという感じといえばよいでしょうか。
しかし、のんびりはしていられないので、そのまま浜まで戻ってきました。
しばらく心臓がどきどきしてましたが、すぐにどっと疲れが出てきます。
ただ、セイルの向きと浮き上がらせ方がわかったので、早速セイルを張替え、
浜の、足が届くか届かないくらいのところで、さっきと同じ事をするとあっさりとできてしまいました。
「喜!」、「ヒャッホー!」と叫びたいのを我慢して、今度は水のからいきなりストラップに足を入れながらのスタートに挑戦!、これもあっさりと出来てしまいました。
ボードに上がる瞬間にストラップへ足を入れるのですから、こんなに楽なことはありません。
何度か出来たのを確認すると、そのまま沖まで爆走、ドライブジャブ(おもいっきり下手です)に失敗してはウォータースタートしてを際限なく繰り返してしまいました。
帰りに脱水と頭痛(何度も水に叩きつけられたため)で大変でしたが、ただ嬉しいだけの一日でした。
さて、息子ですが、午後一番で乗ったときにジャイブ中、他の人と衝突してしまいました。
私の乗っているスピードとは桁違いのフルパワーレイルジャブですから、大怪我する可能性が高いのですが、両方とも身体、道具共に問題ありませんでした。
ただ、そのときに相手がとった態度が相当に悪かったらしく、そちらの方が息子にはこたえてしまったようです。
「後ろを確認したはずなのにどこから出てきたか分らなかった」とは息子の話です。 いうなれば交通事故と同じで、出会い頭の衝突と同じ気持ちといえば分りやすいでしょうか。
私でも同じことがあればへこんでしまいます、うまくなっても、こんなことは有るのですね・・・・ 特に昨日の三浦は危険なほどセイラーが来ていましたから。
少し元気のなかった彼ですが、帰りの車の中で私と話すうちにすっかり元気になり、最後は大爆笑でした。
家内は4.8のセイルで頑張ったものの、風の恐怖に耐えられず、午後は出ませんでした。 腰とひざがよわいので、徐々にうまくなるほうが安全ですから。
娘ですが、5.0のセイルとレーシングスラロームボード(ソニック)でいきなりぶっ飛ばしています。
体重が軽い事から、その加速は爆発的で(親の欲目は無視してください)、「あらー・・・・!」と思いながら私は見ていました、ただ、さすがにセイルが重いのと、うねりがすごいためにジャブでこけてます。
セイルサイズがすでにオーバーである事は分ってましたが、ある程度の危険性がないと上達しない事もあり(死ぬ可能性もあるのにひどい親だと自分で思います)、あえてそのままにしていました。
フリーの練習からそのままLUクラスに加わってましたが、見ていてさすがに無理があったので4.2へとセイルを途中で張替えました。
昨年は同じような風の中でテトラポットに流されていた娘だったのに、すでに大人と一緒に走れるまでに成長しました。
12歳の暴走小町とでも言えばよいでしょうか・・・・
そういえば今回、ウォータースタートの訓練を受けていました。
やばい、やばい、もう少しで上を行かれるところでした。