自分の友人がふらりと遊びに来た、というか別件で近くに来たのだけれど、彼が自分のキャンピングカーに設置発電機防音ボックスを見せてくれと話をしていたことと、もう一つ以前から調子の悪かった冷蔵庫の修理の件もあってきてくれた。
彼が格安で手に入れたフォルクスワーゲンT4ベースのウィネベーゴ製キャンピングカーは思っていた以上に綺麗。
なんでも、買った(中古)価格と同じくらい手を入れて整備したとかで、以前もそのタイプをベースにしたキャンピングカーを乗っていた彼の思い入れというのが伺える。
彼自作のなかなか良くできた防音箱は優れもので、思わず自分も欲しくなってしまった・・・・というか造らなければならないのだけれど。
そんなこんなで趣味があう事から色々話をしていると、あっという間に時間が過ぎる。
そして話は冷蔵庫の方へ。
彼の車に積載されている冷蔵庫はNORCOLD(アメリカ)製の3163というコンパクトな物、DC AC ガスの3WAY方式で、さすが砂漠のあるアメリカ製というべきかヨーロッパ製の同型冷蔵庫とは冷え方が全く違う、パワフルなのが特徴。
僕も以前NORCOLD製冷蔵庫を車載した車に乗っていたので、性能の差はよく知っています。
ところがこれ、買ったときから調子が悪いらしい。
AC DCでは冷えるのに、ガスで冷えないということ、以前に相談されたときにガスを燃焼させるバーナー部のつまりやオリフィスのつまりを疑って清掃などを勧めたのですが、それでも症状は改善しない。
一応サーもカップルも最近変えたらしいのですが、肝心な季節に使えないのでほとほと困っている様子。
そこで僕の出番な訳ですが、 症状はこう、 まずスイッチをガスモードに切り替えますが、すぐにパチパチパチパチと点火のためのイグニッション音が冷蔵庫背面から聞こえてくる、しかしこれは正常。
そして初期点火のためのガスを流すボタンを押し込むと、パネルのある点火インディケータランプが点灯(ガスに点火して正常に燃えている証拠)。
ここまでは正常、ところがボタンから指を離すと点火インディケータ点灯が消えてしまう、当然炎も消えて失火というものだ。
エレクトロラックスと違うのは電子制御部分があることで、すかさずテスター片手に電圧その他測ると正常、もちろんヒューズも切れていない。
配線の接続にも問題は無し・・・・
となると、症状から問題はセーフティバルブとそれに接続されているサーモカップルあたりが怪しいということになるが、サーモカップルは新品なので、一番疑ったのはセーフティバルブ内にある、JUNKERという電子部品、その動作はこうです。
点火の初めは炎がないのでサーモカップルは起電していない、故にバルブは閉じられたまま。
そこで赤いボタンを指で押し(断面図だと赤色のなが細い部品)ガスを強制的に流してあげる、バーナーに正常点火するとサーモカップルが起電して、JUNKER内のコイルに電流を流す、それによりバルブが引き上げられてガスが流れ始める。
一度ガスが点火してしまうと、炎が継続する間はJUNKERが通電しっぱなしになるので、それにより又ガスが流れ続ける。

ただ、何かの理由で炎が失火するとサーモカップルは起電しないのでう、JUNKER内のコイルへの通電が無くなって、スプリングの力でバルブが戻ってガス流れを遮断し、安全を図るという構造。
こうして爆発事故やCO中毒などを防ぐ構造になっているのです。
点火後の失火で一番疑うべきはこのJUNKERなのですが、たまたまこれのスペアを持っていた僕、早速レンチ片手にばらして交換してみるも、症状変わらず。
変だなー?と色々考えるもよくわからない、後は・・・・INTERRUPTERしかない。
エレクトロラックスにはない、一応電子制御しているNORCOLDならではの部品ですが、じつのところこれが何をしているのかよく分からない。
テスターで電圧を測ると6mVくらい????。 そこで、友人に話し、このINTERRUPTERを取り除いて、サーモカップルをセーティバルブに直接接続してみることにした。
すると、あっさり動作、まったく問題ない。
不調の原因はなんてことない、このINTERRUPTERという小さな部品が問題の元でした。

大喜びの友人ですが、早速この部品を注文するということで、あしかけ2年に及ぶ(彼の話)冷蔵庫不良はあっさりと解決しました。
ついでに日本で頼むと約6000円する、部品、アメリカでは800円、送料込みで1500円もあれば十分です。
後で調べて解ったのですが、この部品はガスのON OFFを司る制御部品で、NORCOLDはこの部品の不良が結構多いようで、向こうのHPなんぞをみるとこのあたりのトラブルがかなりを占めています。
この部品の役割ですが冷蔵庫の冷却モードをDCやAC、もしくはOFFにしたときにガスのバルブを閉じること。
エレクトロラックスは、この熱源切り替えとガスの元栓がメカニカル的に連動しており、ガスからACもしくはDCに切り替えると自動的にガスを遮断する構造になっているのですが、NORCOLDの場合はこれらの熱源をスイッチの切り替えで行っており、半分電子化しており、ガスの遮断も電子制御に頼っています。
INTERRUPTERが働くのは熱源をガスより他の物に切り替えたときですが、スイッチの切り替えでRELIGHTERの電源が落ちるので、サーモカップル→INTERRUPTERの端子→RELIGHTER→INTERRUPTER→セーフティバルブ内のJUNKERという電気的流れがRELIGHTER内で電子的に遮断されます。
JUNKERに流れる電流が断ち切られて、スプリングでバルブ戻るのでガスの流れを遮断する。
簡単に説明すると、NORCOLDの場合、セーフティバルブそのものをガスコントロールバルブとして効率よく運用しているわけです。
そんなわけで、問題の場所が解った友人の車ですが、自分の車のコンバーターチャージャーも修理しなくちゃな~ (^^)
彼が格安で手に入れたフォルクスワーゲンT4ベースのウィネベーゴ製キャンピングカーは思っていた以上に綺麗。
なんでも、買った(中古)価格と同じくらい手を入れて整備したとかで、以前もそのタイプをベースにしたキャンピングカーを乗っていた彼の思い入れというのが伺える。
彼自作のなかなか良くできた防音箱は優れもので、思わず自分も欲しくなってしまった・・・・というか造らなければならないのだけれど。
そんなこんなで趣味があう事から色々話をしていると、あっという間に時間が過ぎる。
そして話は冷蔵庫の方へ。
彼の車に積載されている冷蔵庫はNORCOLD(アメリカ)製の3163というコンパクトな物、DC AC ガスの3WAY方式で、さすが砂漠のあるアメリカ製というべきかヨーロッパ製の同型冷蔵庫とは冷え方が全く違う、パワフルなのが特徴。
僕も以前NORCOLD製冷蔵庫を車載した車に乗っていたので、性能の差はよく知っています。
ところがこれ、買ったときから調子が悪いらしい。
AC DCでは冷えるのに、ガスで冷えないということ、以前に相談されたときにガスを燃焼させるバーナー部のつまりやオリフィスのつまりを疑って清掃などを勧めたのですが、それでも症状は改善しない。
一応サーもカップルも最近変えたらしいのですが、肝心な季節に使えないのでほとほと困っている様子。
そこで僕の出番な訳ですが、 症状はこう、 まずスイッチをガスモードに切り替えますが、すぐにパチパチパチパチと点火のためのイグニッション音が冷蔵庫背面から聞こえてくる、しかしこれは正常。
そして初期点火のためのガスを流すボタンを押し込むと、パネルのある点火インディケータランプが点灯(ガスに点火して正常に燃えている証拠)。
ここまでは正常、ところがボタンから指を離すと点火インディケータ点灯が消えてしまう、当然炎も消えて失火というものだ。
エレクトロラックスと違うのは電子制御部分があることで、すかさずテスター片手に電圧その他測ると正常、もちろんヒューズも切れていない。
配線の接続にも問題は無し・・・・
となると、症状から問題はセーフティバルブとそれに接続されているサーモカップルあたりが怪しいということになるが、サーモカップルは新品なので、一番疑ったのはセーフティバルブ内にある、JUNKERという電子部品、その動作はこうです。
点火の初めは炎がないのでサーモカップルは起電していない、故にバルブは閉じられたまま。
そこで赤いボタンを指で押し(断面図だと赤色のなが細い部品)ガスを強制的に流してあげる、バーナーに正常点火するとサーモカップルが起電して、JUNKER内のコイルに電流を流す、それによりバルブが引き上げられてガスが流れ始める。
一度ガスが点火してしまうと、炎が継続する間はJUNKERが通電しっぱなしになるので、それにより又ガスが流れ続ける。

ただ、何かの理由で炎が失火するとサーモカップルは起電しないのでう、JUNKER内のコイルへの通電が無くなって、スプリングの力でバルブが戻ってガス流れを遮断し、安全を図るという構造。
こうして爆発事故やCO中毒などを防ぐ構造になっているのです。
点火後の失火で一番疑うべきはこのJUNKERなのですが、たまたまこれのスペアを持っていた僕、早速レンチ片手にばらして交換してみるも、症状変わらず。
変だなー?と色々考えるもよくわからない、後は・・・・INTERRUPTERしかない。
エレクトロラックスにはない、一応電子制御しているNORCOLDならではの部品ですが、じつのところこれが何をしているのかよく分からない。
テスターで電圧を測ると6mVくらい????。 そこで、友人に話し、このINTERRUPTERを取り除いて、サーモカップルをセーティバルブに直接接続してみることにした。
すると、あっさり動作、まったく問題ない。
不調の原因はなんてことない、このINTERRUPTERという小さな部品が問題の元でした。

大喜びの友人ですが、早速この部品を注文するということで、あしかけ2年に及ぶ(彼の話)冷蔵庫不良はあっさりと解決しました。
ついでに日本で頼むと約6000円する、部品、アメリカでは800円、送料込みで1500円もあれば十分です。
後で調べて解ったのですが、この部品はガスのON OFFを司る制御部品で、NORCOLDはこの部品の不良が結構多いようで、向こうのHPなんぞをみるとこのあたりのトラブルがかなりを占めています。
この部品の役割ですが冷蔵庫の冷却モードをDCやAC、もしくはOFFにしたときにガスのバルブを閉じること。
エレクトロラックスは、この熱源切り替えとガスの元栓がメカニカル的に連動しており、ガスからACもしくはDCに切り替えると自動的にガスを遮断する構造になっているのですが、NORCOLDの場合はこれらの熱源をスイッチの切り替えで行っており、半分電子化しており、ガスの遮断も電子制御に頼っています。
INTERRUPTERが働くのは熱源をガスより他の物に切り替えたときですが、スイッチの切り替えでRELIGHTERの電源が落ちるので、サーモカップル→INTERRUPTERの端子→RELIGHTER→INTERRUPTER→セーフティバルブ内のJUNKERという電気的流れがRELIGHTER内で電子的に遮断されます。
JUNKERに流れる電流が断ち切られて、スプリングでバルブ戻るのでガスの流れを遮断する。
簡単に説明すると、NORCOLDの場合、セーフティバルブそのものをガスコントロールバルブとして効率よく運用しているわけです。
そんなわけで、問題の場所が解った友人の車ですが、自分の車のコンバーターチャージャーも修理しなくちゃな~ (^^)