帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

僕も怒ることがある

2015年09月06日 | Weblog

Gooのブログは不到底多数の人が見ている事と、これから書く内容は刺激が強いこと、また書いた事で無関係な人やお店などに迷惑がかかる可能性も有るので、

当初の原文より、だいぶマイルドに変えての日記です。

本当はこんな日記を上げたくはないのですけど、 ジェットやモータボートに乗っている方もいるかと思うので参考になればと思います。

9月6日(日曜日)の出来事。 




事故というのは本当にくだらない事から起きる物で、今日の日記は、もし読んでくれた人の中で思い当たることがあったなら、 

次からは少しだけ優しい気持ちでハンドルを握る手に、気を遣ってもらいたいと思います。




風がないな~と思いつつ車を降りる僕と、ほぼ同時に駐車場についた黒い車。

すこし浜を歩く僕ですけど、戻ってきたら、黒Tシャツのあんちゃんと若い女の子が、車からウェイクボードと板水上スキーの板をいくつもおろしていた。

この時点で少し嫌な予感がしたのだけど・・・

昨日は朝から全く風もなく、一度カヤックで沖に出て、 ナブラも
立たなかったので収穫は無し。

それは何て事の無い、何時もの風景。

沖から戻ってきた時にすぐ気がついたんだけど、 さっきの黒Tシャツに加えて、一見してガラの悪い男どもが+8人くらい、そして若い女の子が4~5人。

テントを張って、その下でバーベキュウ、楽しそうでいいのだけど、当然に呑んでいる??。 

そのすぐ側にはトレーラーで牽引して来たらしいでかいモーターボートがいつの間にか浮かんでいて・・・・

もう2時間以上経つので、かなり酔ってる?とは思うけど、いい大人なんだし・・・・

そう思いつつ仕掛けを変えて、波打ち際から100m位沖のシロギス釣へとに変更。

丁度お昼頃でね、時間的にウインドサーフィンのスクールが開始される時刻。

浜から少し沖まで、若い男女の色とりどりのセイルがたくさん出はじめ、 小学生の子も頑張っている。

初心者でピヨピヨしていた頃の自分を彼らに重ねつつ、思わずニコニコ顔になるけど、「頑張れ~」なんて心で声援を送る。

彼らの邪魔にならない位置に移動しながら竿を振っていた僕ですけど、風はないけど空が青くて綺麗、 

海面も鏡のようでいて、時々来る南の風が涼しい。

ややもして、 例のあんちゃん集団の何人かがボートに乗りはじめた。

「沖に出るんだ~・・」と、しばらく見ていた僕ですけど、やがてエンジン始動。

やおら動き出したと思ったら、 いきなり加速し始めたモータボードが真っ直ぐピヨピヨウインド集団の方へ。

海面には15~30m位の距離を置いて、 ヒヨコ達が賢明に練習している。


まさか? とおもったら、突っ込んだ・・・その中に。嘘だろ~~~~!


驚いた僕だけど、ボートは何事もなく通り過ぎ、

すると驚きから換って、沸々と湧いてきたのが「何やってんだ~!あいつら」という怒り。
 

400m位先まで行くと、船がターンして、 それもずっと目で追っていたけど、

まさかだよね??? と思うやいなや、又こちらに向かって走ってきた。

丁度、ウインドを教えているショップの船が出始めた頃で、まだ沖にはレスキューできる船はない。 

もし誰かにぶつかったら気絶する可能性も有り、水没すれば5分前後から生死の境が始まる。

「マジかよ?」と思っていたら、またウインド集団方向へ突っ込んできた。

ひたすら唖然とする僕。

でかいエンジン積んだモーターボートで、後ろに水上スキーを引っ張っていて、 そのロープも長い。

万一バランスを崩しただけで、長いロープは広い範囲を引っかける。 

笑い事では済まされない。

 

海の上のルールは、強者は常に弱者を保護し、何かあれば助けなけばならないわけで、

あたかも、幼稚園児が遊んでいる公園に車をドリフトさせつつ走り込むに等しい行為で、本来そんな事は絶対に有ってはならない。

運良く?何事もなく 向こうに通り抜けたモータボート。

さすがに次は無いだろう・・・と思って、パドリングしながら少しずつウインドサーファーの間に入り込んでいく僕。

目的はただ一つ、又来た場合ぶつけでも船を停止させるためだ。

案の定、彼らはエンジンを吹かしている。

「これは来るな!」と判断した僕、ぶつかる覚悟で進路塞ぎの為に漕ぎだした。

こうした乱暴な一面は、子供の頃から何ら変わることはない・・・

でもね、猛烈な加速力のボートに接近するには、人の力は余りにも小さく、
直角方向から漕いでもさすがに間に合わないと思った僕だけど、この時点で完全にぶち切れた。


何年ぶりだろう・・・・・

怒りという感情を滅多なことで引き起こさない僕だけど、
さすがに目の前に起きている事をみて、黙って等いられない。

僕の目の前を通り過ぎる瞬間、「クォラ~! テメ~!」と全力で叫ぶ。

大声を余り出さない僕だけど、そういった時って出るんですよね~半端ない声が。

ボートに乗っていたのは、あんちゃん集団の中で一番始末に悪そうな4人と女の子3人、

運転していたやつは良く見えなかったけど、 喧しいエンジン音なのに声が届いたらしく、全員がこちらを見て、「こちらに来るかもしれない!」と思った僕。

もし絡まれたらボートに乗り込んで全員張り倒してやろうか(多分僕も大けが)と覚悟した。


すると、ボート内で何か話した後にアクセルを開けて南側に舵を切ると、沖までいってしまった。

ふと砂浜と沖をみると、7~80人くらい居た皆がこちらを見ている、ヤベッ!恥ずかしい処を見られてしまった。

僕はそのままパドルで進路変更、向かうはあんちゃん達のいるテント。

途中で拍手してこちらに手を振る女の子もいたけど、別にヒーローになろうとしてやっているわけではないので、軽く会釈して、

この先にやらなければならない事の為に急いで浜に戻る。

カヤックを上げると、そのまま例のあんちゃん集団のテントに真っ直ぐ向かうけど、 すでに事の次第は解っていたみたい。

ボートにのらずに1人だけ残って居た女の子は、すでに顔面蒼白。

両手でタオルもったまま口塞いで目を広げたままでじっとこちらを見ている。 

座っていた4~5人の男達もこちらを全員でみていて、すっかり顔から笑いも消えて、

あたりまえだけど、 自分に向かってくる相手の体を見れば、暴れた時に起きる事は、すぐに解ること、

たまたま上半身裸だったので、余計かも知れない。

目の前に来るとシーン、しばらく全員の顔を見ていた僕。

でもね「テメー!」なんて言うことは決っして無いんです、喧嘩しにきた訳では無いから。

静かに話しを初めて、 初心者、女子供が一生懸命練習しているど真ん中にモーターボートが突っ込んでいくことの危険性をはなして(向こうも解っているはずだけど)、

「戻ってきたら運転していた人に言い聞かせてくれないか?」とね、

すると、どの船ですか?としらばっくれた事を言い出した。

あなたたちの、そこに係留していた船だけど!と強めに言うと黙り。

再び静寂な時間。

それなりの言葉をもらうまで、僕は引くつもりはないので、場合により何時まででも居るけど、

やがてリーダーらしいのが、「解りました、戻ってきたら話します」と。

その言葉を聞けば、後は僕に言うことはない、「御願いします」と一言いうと、軽く会釈して離れようとしたら、

「お互いに遊びに来ているんだから!」と 言うやつが居たので、「凶器を振り回す事が遊びなんですか?」と一言。

そいつも黙ってしまった。

そのまま彼らのところから離れたけど、後は彼らの判断に任せるしかない、 もし戻ってきて同じ事をした場合は、悪いが今度は大暴れさせてもらう。

再びシロギス釣に出ると、 根掛かりで仕掛けを採られて「なさけね~」なんて思いつつ戻ってきた僕。

釣れたのは6匹で、しかも大きさも今一。

その後、風もないので車の前の堤防に座っていたら、駐車場に彼らの車らしいAMGのベンツ。


さっきの連中がボートで戻ってきた。

僕の車から、彼らのテントの距離は30m程度、 何を話しているかはだいだい聞こえる。

運転していたらしいやつがゴサゴサ言っていて、でも目を沖に向けながら知らん降りしていた。

しばらくして納得したのかね、再び彼らにも笑い声が出て、僕は堤防に寝転がって空を見ていて、

そろそろ帰ろうか・・・風もどうやら駄目みたいだしと思って荷物をまとめ始めたら、再び男4人くらいと女の子3人くらい乗せてボートに乗り始めた。

「どうするつもりだ?」と思っていたら、 さすがにウインドのいる方向とは真反対の方へ発進して沖へ。

ほっと胸をなで下ろす僕だけど、 何とも言えない気持ちだ。

格好付けたかったのか?は知らないけれどど、 それにしてもやる事が余りにも軽率だったので、仕方なしに動いた僕。

人に怒りを向けるという事がほぼ皆無な僕は、

自分より弱い物には絶対に拳を上げないし、 自分が間違っていない場合でも頭を下げる事はよくある。

そこには、たとえその場で怒りを感じたとて、自分が引き下がることで納めて、相手も時間が経って「あの時は・・・」と、思いかえすのが人という物だからだ。

男は滅多な事で怒ってはいけない、 怒りの感情を起こすときは、それが公的健全性があり、同時に弱い物を保護する必要に迫られて・・・・

という場合だけで無ければ許されない。

何故なら自分の為に不要な感情、一時だけの興奮を外に放散する事はただの公害でしかないからだ。

ましてや海と自然を愛し、それに触れようとするなら、それを十分に理解していなければならない。

謙虚さを失った人間に自然は半端なく厳しい物だから。