季節はすっかり深秋。
前回はシーサイド(海)だったので、今回は山。
どこに行くか?で迷いましたけど、割と近くで紅葉が綺麗?な場所といえば奥多摩だろうな~やはり。 「うん!」
でもって、MTBの特徴は荒れた路面を走れる事でも有り、今回は普通に山道です。
僕がロードバイクを選択しなかったのは、車の邪魔になりながら(ドライバーを半端なくイラつかせて)、国道走って距離を稼ぐ事に対して、何の魅力も楽しさも感じなかったからです。
別にロードバイクを批判している訳では有りませんが、基本的方向性が僕の場合は全く違うんですね、まあ、これをもって変わり者とも言いますが(笑)
さらに、多少無理をして軽いフルカーボン製車体を選んだのは、荒れた場所や階段含めて、担いで登り降りをし易くしたかったからなんです。
同じトレッキングでも、割とスパルタンな方というか・・・・
とまあ、どうでもいい話は置いておいてと、そんなマウンテンバイク(MTB)の特徴を生かせるところに今日は行ってきました。
まずは車で奥多摩駅まで移動。
到着したのは8時45分頃で すでにこの段階でパーキングはほぼ満車の状態。
後少し遅かったら、まず駐められなかった・・・・
ラッキーだったわけですが、そくさくと自転車を降ろし、Tシャツをラッシュガードに着替えると出発。
程なくして、奥多摩”むかし道”入り口に到着。
あまりにも有名なハイクコースでして、ネットでも沢山の情報が有り、なので一々説明はしませんけど、多分今日がこの秋一番の美しさだろう!なんて勝手に思っています。
道に入るとすぐに登り坂が開始。
そして森の中にどんどん道が入っていきます。
途中で、昔存在していた、廃線”水根駅”までの高架橋がひっそりとたたずんでいるのを見つけました。
わかりますか? T字型の建造物が、 すでに廃線となって半世紀とのことで、線路も枕木も埋もれて草が生い茂っています。
少し先に行くともう少しわかりやすい光景。
もし、人が滅びる様なことがあれば数百年後には、どこもかしこもこんな風にして自然に埋もれてしまうのだろうか?とか思ったりもして・・・・
その後、山を抜ける感じで国道411号線に一度出ます、この少し前で迷ったのは僕でした。 にゃはは
再び”むかし道”に入り、一面の落ち葉に覆われた山道を進んでいくと、見えてきたのが白鬚神社。
高さ5m横幅20mの巨石がある。
転がってくることは無いのでしょうけど、とにかくでかい!
そのさきを進むと耳神様。
さらに先には”いろは楓”の巨木。
これが半端なく美しくて・・・・・ 感動の涙
実は、全景を写真に収めようとしたんですけど、アングルの関係から大きすぎて入らないのと、 例のごとく例のように、”くそ邪魔な電柱”が景観壊すようにおっ立っていて。
まったく・・・・
なんでこう、電信柱というのは無神経な場所に設けられているんだろう・・・・
MTBの特徴で、登りも下りも普通に走れますけど、それ以外の自転車だとまず無理。
昨日の雨で濡れいている落ち葉と滑(ぬめ)り有る路面でズルズルですから。
しかし、「気持ちいいですよね~」 こうした景色と暖かい空気の中を走るのは。
看板の横から下をのぞき込むと、底の方に川が見えるんですけど、分かりますか?
そのさらに少し先。
吊り橋がありました。
対岸から先はどこへ行っているのか?は知りませんが、 この吊り橋、結構揺れます。
歩くだけで全体が振動し始める感じでして、真ん中で写真を撮りましたけど、
その揺れのせいで、少しピントがずれているかな?
さて、この辺りから自転車は走りやすくなりますが、ハイカー達に嫌がられないようにゆっくりと登っていきます。
馬の水飲み場、とのことで、昔はここで飼い葉を与えて、 茶屋で一休みしたらしい
なんとかの植樹並木?
やがて、本格的な山道に入ることに事になりましたが、実はここでMTBの限界というか、”むかし道”を入って割とすぐの処でもそうだったのですけど、
坂を登ろうとして登れないんです。 ??????
というのは、 脚でペダルをフルに踏むと、後ろのタイヤがグリップ失ってホイルスピンしまくる。
変な話、脚の力が強すぎるのと、登坂の角度が相乗、リアタイヤが空回りして前に進まない。
レッグプレスで200kgとかやっているせいもあるかは知りませんけど、マジでそうなる。
力抜いて漕げばと思っても、そもそもが角度有るから、やはりズルズル。
エア圧を抜いて接地面積増やそうかいな? とも考えたんですけど、”最後の目的地”でそれだと、パンクする可能性があるので今抜く事は出来ないし・・・・
まあ、押して歩けば良いだけなんですけど(笑)
やがて一番の難所?入口に到着。
まず初めの急な坂を自転車担いで登りますが、その先は道が極端に細くなってきて、道の右側は山、左は崖。
ということで、さすがに乗る気にはならず、ほとんど押し歩きとなりました。
そもそもタイヤがスピンして登れなかったし
小河内ダムが見える場所に到着。
さて、その先ですが、 さらに道は狭くなってしまい、そこでは反対方向から来たハイカー達もすれ違うので、その度に自転車と体をめいっぱい壁に押しつけたり、
自転車を持ち上げて、すれ違うスペースを造ってね・・・・
ただ、やたらと楽しいのが、ほとんどの人達がそんな僕に挨拶してくれて、「ありがとう!」という言葉をたくさんもらったり、「自転車で来たの???」とやたら驚かれたり(笑)
そんなこんなで、地道に行くと標識が
あれれ??と思うのですが、実はここで間違って右へ行ってしまった。
そこからが大変で、とにかく狭くて、 最後には自転車を右肩に乗せて山道をひたすら登り。
なにやってんだ~俺?と思いつつ、普段から筋トレやっているからいいものの、でなきゃ~ やばいぜよ!(大爆笑)
何をどこをどう通ったんだか? スマホのナビに無い山道を押したり担いだりで多分1時間うろうろ。
して、こんなところ(元のむかし道に戻った?)へ。
さらに、
で、最後に山里へ降りてきた。
ここからはほぼ下りになるのですけど、展望台があるらしくて、自転車を電柱にロック。
ごそごそと盗難防止ワイヤーをフレームに通していたら、近くで写真撮っていた年配ハイカーの人に、「どこから来たの?」と聞かれた。
「氷川から登って来ました!」と答える僕ですが、「全身から湯気出ているよ!」と言われてしまいました。(笑) えへへ
ラッシュガードが汗でずぶ濡れの処に、渓谷の冷えた空気に触ればそうなるな~ と、自分でも思う。
そこから小さな橋で川を渡って、川横を500m程歩いて、展望台入り口に到着。
そこからはミニ登山です?
頂上の八方岩展望台ですが、僕の登った裏山コースと奥多摩湖の湖側から登る小ハイキングコースがあって、表コースの方が家族向けなのでしょうね。
展望台からの景色は 絶景かな
そうそう、案内では0.5kmと書かれていたけど、それって直線距離だろ? 実際は2kmあるんじゃないか?と思ってしまった。
時刻がきになってスマホの時計を見ると、もう11時を回っている。 もうこんな時間なんだ~!
展望台を元来た道でそのまま降りると、再びMTBに乗って最後の目的地、廃線となったトンネルを抜けるコースに向かう僕。
現在このコース(むかし道の一つ)は廃止になった?との事らしく、でも行くだけはいってみようかと・・・
入り口は国道の横にある、これまた半端ない急坂の上の更に階段上なのですけど、また自転車を担ぎ上げて、ここが入り口です。
ふ~!
1000ルーメンの軍用フラッシュライトが初めて役に立つ瞬間です。
トンネルの中ですが冷えた空気、そして線路と枕木、拳ほどのゴロゴロとした岩だらけの上を、したたり落ちる地下水。
なんとなくディズニーのアトラクションを思いながら、しばし楽しみました。
コースの終わりにくると国道に降りて、ここからは帰り道となります。
9時頃にむかし道に入って、今12時で終わりという感じ。
という事は約3時間かかった訳で、奥多摩湖からの下りコースを取れば、ゆっくり走って1~2時間。
ところが登り(+道迷いと廃線コース)だと、大体それだけ時間がかかったわけですけど、距離はメーターで13kmでした。
むかし道だけなら10kmなので、3km近くはウロウロ迷っていたのと、自転車担いで上り坂を歩いた距離の合算 ぎゃははは!
さて、一番最後はひたすら下りで、奥多摩駅までの8~9kmを、 国道を一気に走り抜けます。
ただ、特段飛ばす事もせず、後ろから来る車やバイクに注意をはらいつつそこそこのスピードで国道を降りて行きますが、ロードバイクの多い事・・・・・ ワンサカワンサカ・・・
むかし道と山の中には一台もいなかったのに。
12時半には駐車場に着。
自転車を車に積むと、汗でずぶ濡れのラッシュガードをTシャツに着替え、「腹減った~~~~!!」
どこかのコンビニで、パンとカップヌードルでも食べようか? なんて考えながら、今日のMTBトレッキングはこれにて終了となりました。
天気予報士の話では、今日が今年最後の”小春”日和?らしく、月曜から先はひたすら寒くなっていくらしい。
今日は、暖かくて幸運な一日だったと思います。
翔