今日は野暮用で、朝から職場。
14時過ぎかな、 家へ帰宅する途中でこんな光景をみた。
前を走る男の子、その後ろを付いていく女の子、 そうですね二人とも年齢にして22~25才くらいかな。
歩道を自転車で走っていたんですが、その光景をみて、なんとも言えない気持ちになった。
男の子はかなりの速度で走っていて、女の子は懸命に付いていく、これそのものは、とてもいじらしい姿だけど、
問題なのは走っている場所。
日陰のところで、 歩道にはまだあちこち氷になった雪が残っていて、水溜まりもある。
全面覆われているわけではなく、70%は溶けて路面が出ている感じで、
前の男の子は颯爽と氷をよけながら、女の子はその男の子の走った跡をなぞるようにしている。
僕は二人の遙か後ろから来たけど、150m位前から歩道の状態と、走っている二人が見えていて、やがて信号で停止。
先に付いた男の子は、 ズボンのポケットからハンカチ?、ミニタオルらしき物を出して、ズボンに飛び跳ねた汚れを落とし始めた。
ややもして、女の子が到着。
彼氏が大好きなんでしょうね、真横にピタリと自転車付けて、やがて自分の汚れを落とした男の子が、そのタオルを女の子に。
同じようにして吹き始めた女の子ですが、汚れはさほどでは無い様子。
そして、男の子が女の子の肩に左腕手を回すようにして、髪の毛を撫でたり、見つめ合ったりしている。
信号が変わり、車を発進させると、通り過ぎざま、まだ駐まってるカップルの男の子の顔をみた。
スリムなスタイルにはやりの髪の毛、そして超イケメン。
この二人をみて、ひたすら暗い気持ちになった僕は、そのまま前を向いて運転。 二度とミラーで二人の姿は見なかった。
泥がはねた理由は、男の子が路面に食いつく太いタイヤのMTB、故に泥跳ねも凄い。
同じ処を走っていたのに、そんなに跳ねがなかった女の子の自転車は、高級ロードサイクルであることが一目で判るスポーツサイクル。
当然細いタイヤ。
おそらくは男の親指くらいの太さだろうか・・・・
二台ともフェンダーなんか付いていない本格的なものだ。
この二つの自転車の特性は大きく異なる、そして耐衝撃耐性という面で、女性の体は圧倒的に弱い。
あの女の子、前を走っていたイケメンともし結婚したら・・・・、そう思うと、なんとも言えない気持ちになる。
男の優しさは、髪を撫でたり、優しい声をかけたりという、女性が思う様な優しさでは無い、もっと深くて大きな物だ、
いやそうでなくとも、 もし彼女が大切であるなら、綺麗なタオルを彼女に先に使わせて、 自分はその後で良い。
もし誰かに、顔に飛んだ泥と、薄汚れたズボンの理由を聞かれたら、笑い飛ばせる様でなくてはならない。
翔はそう思うのです。