2年ほど前に中古で買った際についていたサブバッテリー、
ここに来てどんどんと弱くなって、とうとう冷蔵庫を一晩冷やすことすらできなくなってしまいました。
まあ、消耗品なので仕方ないのですけど、 これを交換するにあたり、
久しぶりに電装系の見直しをすることにしました。
まず、これまでシングルだったサブバッテリーを ディユアルバッテリー化し、そしてさらに、それぞれのバッテリーのオンオフ、
並列接続が可能なようにバッテリースイッチを取り付け。
又、必要に応じて負荷とバッテリーを着る為のスイッチも取り付けます。
以上が一つめ。
もう一つは、 2000wのインバーターを駆動できるようにすることでして、
以前はEU9iを積んだりしていたのですが、 マンボウの車内は意外に狭くて、また、使う時に
いちいち車内に発電機出して、コードを接続するのもひたすら面倒。
なので、インバーター化します。
というか、 EU9iは もう一台のアトムの方に積載されてしまっているので、
必然的にそうなりますけど。(笑)
ウインドやキャンプとかで、電子レンジやヘアドライヤー、電子ケトル、を気軽に使いたいシチュエーションというのは沢山有るのですが、
バッテリーシングルでは、 いくらソーラーパネルをルーフに積んでいるとはいえど、150A近い電流を10分も流せば負担が大きすぎ。
今度は、冷蔵庫の運用時間が持ちません。
その為、冒頭に書いたように、 ブライトスターの105Ahのバッテリーを二つ搭載することにした。
3つ目として、上記と併せて、現在冷蔵庫のコンプレッサーユニットの入っている場所を替えたい。
今のところは密封性が強く、夏場にかなりの負担をかけるので、これを改善したいんです。
想像するだけで以外に大作業なのが判りますから、今回は週末の二日間を全て作業に費やすことにしました。
雨でウインド出来ないし。何より涼しいので・・・・ えへへ
ちなみに、真夏の太陽の下で車内改造すると、死にますです 熱中症で、 マジに(笑)
到着していたブライトスターのバッテリー。
積載場所は、車体後方の 元LPガスタンク室。
現在、何もない空間となってますので・・・
ピッタリ!
バッテリーの セレクタースイッチですが、これはSEAFLOの物を使います。
価格が安くて、性能的にも容量的にも十分。
175A定格で、瞬間定格は300A
もし片側のサブバッテリーにて、インバーター駆動でレンジを使用するとしても 2000Wに十分対応します。
このスイッチの取り付け場所ですが、
ここがいいかな~?とか初めは思ったんですが、 ボードを車内積みした際に、スイッチが当たるのでボツ。
いろいろ検討して、やはりここかなと・・・
ステンレスのルーバーを半分カットして、仮付してみました。
いい感じです。
インバーターはこれ。
ヤフオクで売られていた純正弦波タイプの物で、 電子レンジの駆動に余力のある2000W
電子レンジが 大体1.2~1.4Kw程度の消費電力なので、 1500Wではギリギリ。
一応、ワンランク上の2000W 物です。
このインバーター、
バッテリー電圧、 消費電流値、 出力電圧、 消費電力を 非常に美しいビジュアルで表示してくれる代物で、 バッテリーの残量も 一目で分かる優れもの。
きちんと警告音も出し、 保護機能も満載で、 多分安価なインバータの中では一番優れていると思います。
”僕の場合”ですが、電子レンジやヘアドライヤーの使用がメインなので、 出力が少し高めのインバーターでないとダメでして、
実際に無負荷状態の電圧は110Vですが、 レンジを使うと105V程度まできちんと落ちて安定します。
これが95Vとかまで落ちたりすると、 今度は出力電圧が落ちた分のパワーを賄う為に、
電流が大きくなっていきます。
実際に、インバーター出力電圧 105Vで、バッテリーからの電流が 130A程度だったのが、 95Vだと150~160Aになったりして、
これは 一定の出力を保とうとする電子レンジの制御構造なんです。
ちなみにヘアドライヤーや、電子ケトルは電圧低下にともなって、電流も落ちていきます。
インバーターをバッテリー駆動すると、 当然ですが、満充電の時は12.9Vあり、
しかし、デカい電流を流すとあっという間にバッテリー電圧は落ちてきます。
割と早い時間で 11.3V程度まで落ちていく訳ですが、インバーターへの入力電圧と出力もリンクしていて、
始め12.5Vで110Vが 11.3Vで 105程度になる。
高級インバータは この安物みたいな電圧変動はありませんが、別の問題?がある。
電子レンジ駆動みたいな大電流を要求する物を使うと、 バッテリーへの負担は強烈ですから、
あっさりとヘタってくる訳でして、 そんな状態になるバッテリーから、”電圧と出力安定”のために、さらに電流を取り出すようなまねは、 単純にバッテリーの寿命を縮める事をしているのと同じ訳なんです。
入力が落ちた分を、 内部で安定のために昇圧させるので、その分が無駄な電力となって加算されるんです。
それが、安定した電圧出力を出せる高級な補償機能付きインバーターの欠点? というか、いい方が難しいですが、そうした問題があります。
”国内高級品”になると、 ”その辺の補償系”がしっかりして来るので、 100Vという出力電圧変動は余りないけど、 補償の無いものよりバッテリーに過大な負担を掛ける。 また、価格が最低でも4万以上になる。
注意: その価格でも、出力が変動する価格対性能が駄目なインバーターが沢山有るのも事実です。
8万以上なら、さすがにある程度のクオリティを持ち始めますが、 時々しか使わないインバーターにそんな高額の支払いするのはマジでバカバカしい。
まあ、車内のキャビン冷房(インバーターエアコン)とかを、駆動する電源としても使う様な様用途なら、8万超えの物を使った方が良いことは間違いありませんが。
ゴチャゴチャ書きましたけど、 僕みたいな使い方をする人間は、このインバーターで十分という事です。
さてと・・・ このインバーターの置き場所ですが、 バッテリーからできる限り近くて、使いやすい処。
ここか? ぶぁははは!
作業開始
今回の作業の中で、 冷蔵庫のコンプレッサーユニットを移設するのですが、これが案外と大作業。
まずは古いサブバッテリーを外します。
そして圧縮機ユニットをそのサブバッテリーのあった場所へと移動。
冷蔵庫に行く冷媒ガス管を伸ばしていきながらの慎重作業です。
そして、設置。
これまでの処に比べて、 空間容積が大きい分、 コンプレッサーには負担が掛かりません。
また、熱もこもりにくくなります。
この場所は キャビン空調設備(エアコン&ヒーティング)の有るところで、 キャビンに人が乗っているときはエアコンが動いていて、 この空間のエアは常に動きます。
通気という面で前の処より遙かに条件が良くて、
そうした意味でも、熱をもつコンプレッサーユニットの置き場としてはバッチリ。
たまたまでしょうけど、大きさ的にピッタリと入ったのがラッキーです。
放熱器の周りに適度な隙間も出来て Good!
そして、これまでコンプレッサーユニットのあった場所に、 新品のサブバッテリーを設置。
室内がNo、1バッテリーです。
細かい配線はできる限り外さずに、そのまま仮に設置する感じです。
ゆえに・・・・グシャグシャ・・・状態。
No.2 バッテリーの設置。
まず配線を通します。
No.1バッテリー室の床部分に穴を開けて直接車体下に貫通しています。
そのまま 130A程度の電流を流せる 20Sq(スケア)のバッテリーケーブルを車体下に通して行きますが、フレームや金属などには絶対に接触させないようにします。
フレームにタイラップとかが一番簡単なのですが、 将来的にすれて電線の被服が破れると、
105Ahのブライトスターの CCAは700A以上なので、 電線が燃えて火事になります。
しかも、あっさりと・・・・
なので、 金属部分から完全に離した配線になります。
マイナス、 プラス、 それぞれに配線を持って行きますが、今回は フレームアースという方法を取りませんでした。
そしてリアのNo2バッテリー室へ
さて、ここからがソーラーやらバッテリーモニターやらの配線移設作業。
一つでも間違えると配線が燃え、機器も当然壊れます・・・・・。
バッテリーセレクタースイッチの裏。
内側から見ると、こんな感じです。
ここに太い配線をします。
僕の場合、 このセレクターにはマイナス側の配線を接続します。
この段階で、 ソーラーチャージングユニットに異常が起きているのを発見。
木曜日のウインドの時に、運転席の電圧モニターに変な表示が出ていたりしたのに気がついていたので、
改めて見直したら、壊れていました。
これは新しい物を注文しましたので、後に交換です。
この段階でNo.1バッテリー側に 元の配線と同じ配線を施して、 移設にミスが無いかを確認。
朝の8時から始めて、気付けば夕方。
天気が意外に良かったもあり、汗ふきふきの作業でした。
明日は ごちゃごちゃの配線を綺麗に整理して、 インバーターへの結線及びテストになります。