昨日、髪の毛を切ってきた。
もうかれこれ、20年以上も同じ床屋さんに行っているわけだけど、 何も言わずとも、何時もと同じに仕上げてくれる。
カットだけなので、30分ほどの短い時間で終わるけど、 その一時を、あたかも幼い頃からの親友同志の様に話をする。
夏という季節をくぐり抜け、 紫外線と海の潮で焼けて赤みがかった色が切り払われて、 元の黒い色になっていくのが、なんとなく寂しい。
「又来ますね!」といって、 店のドアを開けると・・・・ 雨。
それも結構降っている。
駐車場に止めた車までゆっくり歩くけど、寒くは無く、 雨粒も冷たくなく、むしろ気持ちが良い。
カットされた首に雨粒が一つ二つ弾けるが、暑苦しくなっていた髪が無い清涼感に、それは溶け込む。
何時も、夏の始まる少し前にカットして、 これまたいつものように 夏から秋への変化が始まる頃にカット。
一つの暑い時が終わりを告げ、 残り短いけど、 まだ残っている夏を新しい髪に刻みつつ、
ボードとセイルと、そして風と供に、秋へ向かって歩んでいきたい。