帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

なんて事を・・・・・

2019年09月06日 | Weblog

少し前の出来事の話。

 

仕方ないと言えば、そうなんですけど、職場のゴミ置き場に、アシナガ蜂が巣を造った。

全く知らない間に大きくなって、 大きさ的には DVDより一回り大きいくらいにまでなっていた。

 

先に気付いたのは同僚で、 「巣が有るよ!」なんて言われて、僕も一応確認しておかねばならないので見に行ったんですけど、

確かに大きめの巣ではある。

 

ただ、この大人しい蜂は スズメ蜂とは違って、 よほどのことをしない限りは、人が近寄った程度で攻撃してくることは無い。

実際、その大きさになるまで、 ゴミ置き場には週に何度も出入りしていたり、 デカいペールの蓋開けて、ゴミを放り込んだり、

段ボール箱やら 板とか材木を放り込んでも、飛び回ることも無くて静かだった。

 

話を聞いた僕が巣が有るのを見に行って、80cm程度まで顔を近づけても威嚇すらしてこなかった

そんな案配なので、同僚と話をして、 そういった蜂故に駆除はせず、そのままにしておこうという話に決まった。

ただ、 週に1度来るゴミ回収業者さんには、 蜂の巣がある事は同僚が伝えて置いたわけだが、

 

気がついた時には、 こんなことに。

おそらくは遠隔から狙い撃ち出来る強力な殺虫剤。

 

「警戒してね!」と言っただけなのに、 この有様・・・・・・・ 見た瞬間、涙が出そうになった。

なんで殺すん?? 

 

まあ、業者さんにしてみれば、蜂はとても厄介な存在。 

特にスズメ蜂等は、 秋がこのさき深まって行くにつれて、 自然界での食料調達が難しくなることからゴミ置き場に集まりやすく、

ゴミの回収時に挿される可能は有る。

 

それ考えると、 蜂はあくまで蜂で有り、駆除すると向こうが判断したとて、こちら側からは何も言えない。

でもね、アシナガ蜂は・・・・・

翌日、朝にゴミ出しに行くと、 

おそらくは外に出ていたであろう蜂達が戻ってきて、 巣が無い事を知り、 幾つかの小さなグループに別れ、互いを慰め合うかのように集まっていた。

この蜂達、 この先、一切ここから飛ぶ事は無く、食べ物もとらずに、静かに飢えて死を迎える。

 

彼らは卵からかえった幼虫を世話する為に存在している生き物で、 その対象である巣その物が無くなると、

まったく動けなくなり、 こうして静かに死を迎えるようにできている。

新たに巣を造ればいいじゃん!と思うかもしれないけど、巣は女王蜂でなければ、巣を作ることが出来ず、

基礎となる巣を女王蜂が造り、 その巣から成長した蜂が飛べるようになると、巣の拡張を分担する蜂、餌を運ぶ蜂、巣の清掃やクリーニングをする蜂、

その他、分担作業をしながらひたすら拡張して、やがては秋から冬になると、越冬する女王蜂を除いて、大抵は死を迎える。

 

蜂の巣と 人間の生活が抵触する事はないのか?というと、答えはNO。

たとえば、長く駐めて置いた車に巣を造る事が有り、よくあるのがボンネット裏とか、ドアの番い付近とかで、

この場合は開ければ挿される可能性はある。

その際にどうするか?を考え事になるが、 人間ほど殺しの為の道具を満艦飾にそろえている存在はないが故に、

生き物を殺すこと自体をとても簡単に考えることが出来、その実行もやはり極めて簡単にできる。

対してアシナガ蜂は 

 

自分のもつ毒針以外には何にも無い。