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Webasto (ベバスト)ヒーターを自分で取り付けよう? DIY その5 補足

2016年12月02日 | FFヒーターなど

電装系に関しての補足です。

AirTop2000の旧式 ST及びEVO2000 と STC(新型)の違いですけど。

まず、旧型から

コントローラーはどれもピンク丸で囲った4本線を使っています、これはレオスタットも、その他の旧式ディジタルコントローラー(タイマー機能を持つ物含む)も同じです。

次が新型STC

黄色矢印のマルチコントローラーが接続される新しいコネクターX9cというのが設けられました。

この新型ディジタル式のコントローラーには二種類有り、単純に温度コントロールするタイプの物と、タイマーセッティングなどの出来るHDタイプが有り、

その両方ともこのX9cに接続することになります。

*両方とも言語を設定で変えられ、日本語表示が出来るようになっています。

 

新しいコントローラーですが、制御が複雑化し、表示そのものがディスプレイタイプとなり、温度センサー等も付いている等、旧式ヒーターより遙かに複雑な通信が必要ですから、そのやりとりを 赤矢印の5番端子(ヒータ本体内モジュールのX6コネクター)で行います。

この5番端子はW-BUS すなわち WebastoーBUS というやつで、これは元来から有る、ベバスト社のオリジナル規格に基づいたもの。

外部との複雑な信号やりとりが必要な場合には、この配線で対応出来るように以前から設けられています(殆ど出番は無かったようですが・・・・)。

 

今回、新型のSTCとなって、ヒーター本体内にある”コントロール・モジュール”のソフトウェア&ハードウェアを更新し、

高度な通信性能を待たせた事で、新型マルチコントロラーとの情報やりとりが出来るようなったことで、これまで日本だけのオリジナル?でもあったベバコン3以上の性能を持たせる事に成功しました。

それまでとは違う、正規の高性能純正コントローラーとして提供される様になったわけですね。

 

図面を見ていると、X9aというコネクターがありますが、これは以前からのレオスタット型コントローラーや旧式ディジタル型コントローラーをそのまま使えるようになっております。

なので、これまでSTを使って来た人が、故障等で本体を新型のSTCに交換しても、そのまま今の資産を再流用して使えるようになっている訳(図面から見ると)ですが、

ハーネスは以前の物なので、新型のマルチコントローラー用接続コネクターX9cは(ST用ハーネスに)有りません。

なので新型のディジタルコントローラは使えない。

*レオスタットや旧式ディジタルコントローラで十分という方には、当然問題は有りません。

 

STCの新しい配線ハーネスには、上の図の ”青丸、緑丸、そして赤矢印からの配線”が新たに設けられていて、それがX9cコネクタとなり、旧型のSTと違います。

 

さて、問題なのは燃料ポンプ。

STをSTCにして、 燃料ポンプの交換は必要ないのか?という事ですけど、黄色丸で囲った図を見てもらうと判ると思います。

以前のポンプは接続に、上記ST図面のX14の四角いコネクタを使っています。

ところが、STCではX13という丸いコネクターで、形状の違いから差し込めません。

なので、もしヒーターをSTからSTCに交換する場合に燃料ポンプも同時に交換するという事になります。

正式に高地対応になった事そのものが、そのまま燃料ポンプの違いでもありますが、ほんらい本体と燃料ポンプは一体としてして考えてよく、本体変えればポンプもというのは、当然と言えばそうですが・・・・

 

最後に、STCの一つ前のEVO2000ですが、 STと同じように本体をポンと交換していけるのか?という事ですが、ハーネスその物はSTと同じです、

単にボリューム調整器の付属部品的に高地対応スイッチ(抵抗含む)を設けただけなので、問題は無いはずです。

正確な情報が無いのでなんとも言えませんが。

 

追記

実際にSTC用のハーネスを見てみます。

TELESTART TERMOCALL DIAGNOSEと書かれている方が新しいマルチコントローラー用

USER INTERFACE POTENTIOMATERと書かれている方がレオスタット等を接続する端子。

コネクタの形状ですが、 両者とも同じです。

 

 

マルチコントローラーのコネクターソケット

レオスタットのコネクターソケット

 

配線色は

 

 

となります。

 

 

新型STCのX6コネクターの写真。  ST等と全く同じです。

ピンアサインは *クリックすると拡大します。

以上、補足でした。

 

 

 

 


19 コメント

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詳細比較、参考になります! (nanospeed)
2016-12-03 17:47:58
新たな比較、参考になります!
自分も快適化のブログを書いているのですが、参考文献で、こちらのブログを紹介させて頂いてもよろしいですか?
ごくごく、狭い範囲での紹介になると思いますが^^;
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もちろん! ()
2016-12-04 04:54:40
やれぱくった!、俺が先に書いた!なんつー玉の小さく&人間性の低いことは僕は言いません。

みんなで情報交換し合って、楽しくヒータライフ、キャンピングカーライフを送れればいいじゃ無いですか~! (^▽^)v

なので全然Okです。

ただ、僕の書いている内容にもし誤りがあった場合、それを指摘頂けると助かります。

Thank you!

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目からうろこ (dosu)
2019-11-29 19:27:21
べバストのヒーターのことを検索していてたどり着きました。
実はべバストの2000STCを使っていて、この度ベバコン3を入手しました。そこで教えていただきたいことがあるのですが、ベバコン3には常時電源のコネクターがあるのですが、この電源を「X9a」コネクターからとっても大丈夫なものでしょうか?相当電気に疎いので的外れかもしれませんが、よろしくお願いします。
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X9a ()
2019-11-30 05:00:07
X9aの赤はリモコンの電源でもありますが、ここは単に信号を読んでいる程度と考えてよく、
ベバコンの消費電力が極小さければ可能とは思いますが、正直好ましくないです。
やはりヒューズをつけて、元から持ってくるか、 X9cの 赤線からの分岐がベストだと思います。(^^)

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ありがとうございます。 (dosu)
2019-11-30 10:00:34
X9cの赤線から常時電源を分岐するがいいのですね。これでやってみます。ありがとうございます。
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動きませんでした。 (dosu)
2019-11-30 23:32:19
本日、バッテリーから直で電源を持ってきて、X9Cコネクターにつないでみましたが、エラー表示が出てうまくいきませんでした。ベバコンは「WEBCONT-3ALT」なのですが、
ひょっとして自分のヒーターはALTではないのでしょうか。ヒーター本体には「air top 2000 stc altitude」って書いてあるのですが・・・
申し訳ありません。
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ALT ()
2019-12-01 06:17:17
X9cのコネクターに来ている赤い配線は、
ケーブルハーネスの、造り方関係でから12Vがヒューズ経由で供給されるようになっています。

これは マルチコントローラーが 電源のプラスとマイナス、 そして信号電圧用の3つの線で成り立っていることから判るのですが、 これはブログの図面を見てください。

その赤い配線から電源を取り出してベバコンの電源にするのはOKなはずです。

べバストのヒーターは、STCという昨年までの機種は、高地スイッチをつけて高高度への対応をしておりましたが、 最新のALTでは、 それが廃止されて自動的に高地モードに切り替わるようになっています。

ただ、これはロータリー式のリモコンではこの機能が働かず、 ALT用の専用マルチコントローラーを使っての機能になります。

それより優れた機能を持たせるために
ベバコン3ALTが有るのですが、ALTではない、以前のベバコン3では高地機能は働かず、 それを働かせる為にベバコン3ALT という対応機種を改めて要求しています。

お話の感じでは 両方ともALTが謳われていますので、 素直に配線すれば使用可能になるはずです。

ベバコンを接続するコネクターですが、2000ALTの自動高地対応機能を働かせるには ベバコンの接続は X9aではなく、 X9cの方ですが、ただそれでエラーが出る場合、 ヒーター本体がALTではない可能性もあります。
 
新品で購入されて入れば問題ありませんが、
もし中古での購入の場合、 プレートだけ
ALTの物に交換した可能性があります。

まるで疑ってしまうようで嫌なのですが、
ヒーター本体横に貼ってあるシールに年式の記載があり、だいたい 3年の記載がありますが、そこに 2018ではなく、 2017という文字がありましたら、ALTではないはずです。
2018年だと一番後期に入荷した場合に対応をしているはずですが、
基本的に2019 2020 2021
という年式のもの以外は ALTではありません。

もしトッププレート含めて本体ケースまで交換してあった場合、あとは本体内部のモジュールの部品番号から ALT対応かどうかは判りますが、 日本仕様の部品番号の詳細まで私の方ではわかりませんので、何とも言いようがないです。


いずれにしても、私の方でベバコン3ALTの資料が手元に無い事もあり、こんな返信になってしまい申し訳ありません。

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感謝です。 (dosu)
2019-12-01 10:13:00
本当に親切に教えていただき感謝しています。私の車はナッツのクレソンボヤージュで、2018年8月に契約して2019年4月に納車されたものです。外国語の取説とともにもらった一式にシールがあり、シリアルナンバーの下に2018 2019 2020と記載されていました。ということはALTでない可能性が高いですね。ベバコンはオークションで入手しましたが、電源も入るし、温度設定やタイマーもできそうですのでベバコンは正常のようです。これはあきらめてマルチコントローラーにするほうがいいですかね。マルチコントローラーならX9Cに接続すればいいだけですよね。なかなか高い勉強代になりそうです。

こちらのブログのおかげで大変助かりました。これからもちょくちょくよらせてください。
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Unknown ()
2019-12-02 04:57:21
dosu様 返信ありがとうございました。
ナッツに直接聞いてみると、ベバコンALTとのマッチング初めとして、詳細を教えてくれるかもしれません。

マルチコントローラーはタイマー設定という面で秀でて便利ですが、 設定の温度と、実際のキャビン温度が乖離することが多いです。

といいますのは、 室温をヒーター本体の内部センサーで拾っているためでして、狭くて裏側に設置されやすい本体故に、室温との差がどうしても生じます。

温度センサーを取り付けると、その乖離がなくなります。

私もセンサーを付けています。

暖かきRVライフをお楽しみください。(^^) 翔 

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結局マルチコントロール (dosu)
2020-02-03 06:15:43
どうやってもこうやってもベバコンALTが作動しなかったので、純正のマルチコントロールを買ってみました。タイマー設定は個性的ですが、正常に動いています。翔さんの言うとおり温度センサも取り付けました。まだ、長時間は動かしていませんが、なかなかいい感じです。ありがとうございます。
それにしてもどうしてベバコンALTダメだったのかいまだ不明です。マルチコントロールでは高度の設定も出てくるのに。
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