先月の10日から食事がとれなくなり、ほぼ一月。
どんだけ丈夫なんだいかいな!?
投与されていた点滴は単に水分補給で、栄養成分はほぼ無し=カロリーなし とのことで、絶食に近いけど、それにより生き長らえていたわけですが、
点滴による全身の浮腫が著しくなり、28日にそれも不可能となって取り外されてしまった。
いわゆる水を飲まない状況と全く同じになったわけですが、浮腫による体内水分が沢山有ったおかげか、今朝の段階でまだ心臓は動いていて、
”11日間”も水分補給なしで生きている。
昨日の夕方に面会に行き、親父に声をかけたけど、ほとんど反応がなく。
一昨日は体調がよかったのか、顎の動きやその他から面会に来ている事が判っている状態であったのが、それが無かった。
ただ、瞼を指で開けて、瞬きさせながら、ひ孫のビデオを見せてあげると、画面を目で追うので、まだわずかに意識があることが判る。
後数ヶ月で92歳。
正月を乗り越え、誕生日までは元気で行けるだろうなと転院の際に思っていた自分にとって、つらい現実でもある。
介護院の看護師さんや、ヘルパーさん達がまめに面倒をみてくれ、姿勢も変えてくれるし、ひげそり、洗面、歯磨きなど、
食べられない飲めないこと以外は、すべてやっていただいているおかげで、人間らしい最後を迎えつつある。
顎呼吸が以前より著しくなり、”苦しくはないだろうか?”と見ていて思うが、脳内物質が放出されているらしく、本人は苦しみを感じてないとのことで、
そういった意味では安心するが、 ここまで来ると、正直言って早く楽にしてあげたいと思う事が多い。
老いて、全く動けなくなり、寝たきりになることを一番嫌がっていたのは親父自身だ。
ただ、現実はそうなってしまっていて、本人もそれを解っているだろう事から、それを知っている僕としてはかなり苦しい心持ちでもある。
主治医の話では、長くて2週間ということなので、 残っている時は3日程度となり、何もできずに死を待つことはかなり苦しいが、
上に書いた様に、楽にしてあげたいという思いもあり、 心中なんともいえない状態ではある。
今回、親父にもらった時間で、どこの葬儀屋さんでやり、どういう葬儀をあげるのかという事はすべて決めてあるので、その時間をくれた親父には感謝している。
突然の訃報だと心がパニックになるが、 これだけ長い時間をもらうと、余裕が有り、準備もできたし、心の整理もついた。
残っている時間は本当に少ないが、最後の瞬間に横で見送れたらと思っている。