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床の不陸調整&床張り その2

2023年11月19日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 古い日記

依頼リフォームの記事です。

さて、昨日は不陸調整と根太張りをしましたが、今日はその続きでして、24mm厚の構造用合板を張っていきます。

と、その前に、スタイロフォームを断熱材として隙間に入れるのですが、まずはその為の下駄造り。

 

スタイロフォームはピタリと採寸カットして、根太トップの面に合わせて取り付けます。

ただ、今回は303mmの幅の細長い根太の間に入れるのでは無く、 910mm間隔の根太なので、どうしても

中央部分が垂れ下がって来ます。

分厚いスタイロフォームだと余り気にしなくて良いのですが、 なんせ畳をバラしたリサイクル品ですので、厚さが30mmしかありません、

故に垂れやすい。

 

ちなみに24mm厚のボードに30mmのスタイロフォームの組み合わせの断熱効果は素晴らしく、15mm厚の合板の場合の60mm厚以上の物に相当します。

 

ただ、ここで気をつけねばならないのは、このスタイロフォームと合板が隙間無くピタリと合わさっていること。

家というのは常に揺れや振動を受けていて、一番それが著しいのが床。

太鼓みたいに常に上から叩いている様な物ですから、だんだんと断熱材が落ちてくる。

 

24mmの合板だと厚さで振動がある程度抑えられるのですが、15mm厚だと微弱ながら撓みますので、それなりに起きます。

 

当たり前の事ですが、少しずつ断熱材と合板の間の隙間が大きくなるに従って、そこには空気が流れるわけでして、それにシンクロしながら断熱効果が激減していき、

下手すると無いに等しいことになる。

 

ちなみにスタイロフォーム断熱材は床板のボトムとぴったり合わさっていないと全く意味無いですが、逆に”断熱材”の下はエアが流れる方が良い。

 

他にも15mm程度の厚さだと上の室温が下にすぐ伝わりますので=結露という事になる。

*24mmだと、合板自体が熱をかなり遮断しますのでまだ良いのですが、やはり隙間が出来ると断熱効果が落ちます。

 

断熱材の落下防止の為のクリップとかが有るのですが、 今回は廃材*がありますので、 それ使います。

*カットして取り外したドア枠とか、解体した押入の床板とか、その他多数の廃材が沢山。

高さ調整は写真の用に、30mm厚の角材をスタイロフォームに見立てて、造り上げていきます。

決まれば、床板共々コーススレッドで固定。

 

誤差はそんなに気にしなくて良く、でも0~+1mm程度根太面より高めがベスト。

隣の部屋の状態 (笑)

全面に下駄を配したら、 次は根太の下にも、ピタリと入る様に廃材をいれて行きます。

 

根太は、下の梁に重さを持たせるようにしていますが、 廃材が多数有りますから、それらを組み合わせたりとかして根太の下に入れ、

重さを分散します。

まあ、他にも出来る限り廃材を出さない=良い意味でリサイクルという事もあります。

*作業中の写真です。

それが終わると、スタイロフォームをカットして仮置きしていきます。

中央に下駄があるので、落ちにくいことから面合わせが楽。

そして床板張りを開始しますが、その前に断熱材の上にシリコンを丸い円上に塗布。  

四角でも良いのですが、面倒くさいので(笑)

 

合板を載せるとこれが接着剤の代わりをして合板と密着し、後に断熱材が下に落ちてくるということが有りません。

ちなみに全面塗布しても意味は無く、 落ちないための簡単な接着ですから。

少し浮かしたスタイロフォームを、合板で押し込むようにして被せるました。

同じようにして二枚目。 

部屋は完全な長方形ではありませんので、その調整は左右の板をカットすることで行います。

*並んだ二枚の床板はレーザで一直線になるようにします

真ん中の縦二枚の次は左右の床ですが、これがかなりやっかい。

なんせ部屋全体の床面が平行四辺形にひしゃげているのと、壁面が波打ってたりとか、平気で1cm単位で誤差があるので、それに合わせてのカットが大変。

 

24mm厚の合板はかなり重く、実際に仮置きして採寸を行い、柱の部分をくりぬくカットや 波打った壁のラインを描いてはカット。

そして中央にすでに取り付けた床合板に出来るかぎりピタリと合うように幅つめカットしたりと、加工場にしている隣の洋室まで担いで何度も行ったり来たりの繰り返し。

  マジでカッタル!!

そんなわけで、途中から徐々に作業スピードが落ち始め、朝の10時から作業を開始して、なんとか全面を張り終えたのは4時半でした。

床が完全フラットになり、歩いても違和感0% 飛び跳ねても分厚い24mm合板なのでコパンコパンという感じで無くて、

ゴッゴッ!という静かな音。

 

壁も天上もボードで覆われて、すっかり元の和室の薄暗い雰囲気がなくなって、洋室っぽくなりました。

柱はあえて残しているのですが、大壁工法の方がよかったかな~・・・・・なんて今更思います。

 

砂壁の上に石膏ボードを張ってますが、これは断熱の為でして、 基本的に古い建物ですから、壁面に断熱材が入って無いんです。

なので、砂壁含めて厚みを増すことで断熱材の代わりにしています。

他にも、壊す事は至極簡単ですが、 大量のゴミも出ますので。 汗

 

まだまだ仕上げまで遠いですが、天井と壁は全面白のクロス張りにして、出ている柱とかはパステルグリーンにする予定ですが、どうやろ 

次は押入の床と壁をやらねばなりません。

4つ折り扉のクローゼットにするのですけど、その為の床張り、壁張り、枠作りなど、やることが多数有ります。

しかし・・・・疲れましたです、さすがに今日は。

掃除もせずに撤退。

ビールを飲みたくて溜まりませんので(笑) 


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