帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

介護の一つの例、 直接便を掻き出す

2023年03月04日 | 親爺と母と 介護や 孫ちゃんの話等

ブログに載せ書こうかどうか・・・・・・ 散々迷ったのですが、意を決して載せることにしました。

老人介護には、こうした事も有るのだと・・・、

親を介護する時に起こりえる、現実の一つとして知ってもらえたらと思います。

 

土曜日の朝、 いつも通りにホームから実家に親爺を連れてきた僕、 穏やかな春の陽気で余り寒くは無い。

今日は朝の9時半から夕方の3時頃まで親爺はディケア行き、行っている間に僕は実家の屋根の補修と、駐車場の防水工事をする予定。

いつものように、母親の作ってくれた朝ご飯を頂くわけですが、殆ど食べ物を残さない親爺が、珍しくけんちん汁を残した。

どうしたん? と思ったんですが、そのままキッチンで食器洗いなんぞ始めた僕。

 

程なくして親爺がトイレに行ったんですけど、 特に珍しいことでは無いので、そのまま気にもしていなかった。

時計を見たら朝の8時15分

 

食器を洗い終わったら、母親が親爺のデイケア出来る服を出したりしていた。

 

僕の方は、屋根の補修をするので作業着に着替え、車の中の工具とかを確認していた。

 

9時頃に親爺が余りにもトイレから出てこないので、様子を見に行くと苦しそうで、話を聞くと激しい便秘とのこと。

もともと便秘症の親爺なので、全く無いわけでは無いのですが、かなり辛そう。

 

ホオッテ置くわけにも行かないので、早く楽になって貰うように「浣腸する?」と聞くと、

「うん」と親爺らしくない返事。

 

一本有ったのを出してきて、僕がやったんですが、 全然薬液が入らない。

というのは、 肛門はある程度開いていて、ところが硬く固まった便が出口を完全ブロック状態。

浣腸の先すら入らないんです。

 

このときはトイレで処置したんですけど、 入らずにこぼれた薬液とかが床に出てしまい。

まあ、とりあえずこれで様子見になったんですが、すぐに僕は近くの薬局に行って浣腸と、便が出た後に出血する可能性があるので、 軟膏を購入。

朝は早くから開いている薬局なので助かりました。

 

家に戻るとまだ便は出ていないらしく、時間的には浣腸して20分ほど経過していて、 再度浣腸するかどうか?

と判断に迷っている間にデイケアの迎えが到着。

 

事情を説明して、 「後で僕が連れて行きます」と伝えて、先に行って貰った。

 

再びトイレに行くと、 さっきより自体は深刻化してて、顔色が真っ青な上に、温水洗浄便座で便を壊して出そうとしたらしく、逆にそれで肛門廻りが真っ赤になっていた。

 

しばらく様子を見ていたけど、このままだとまずな、と僕は判断。

 

親爺をトイレから出し、風呂場まで連れて行くと、ズボンと下着を下ろして浴室にいれた。

ここで新たに買ってきた浣腸を試みるがさっきと同じでまったく薬液が入らない。

 

かなりの圧力でやってもまったく入らずで、 そもそも浣腸のノズルが刺さらないし、

ささっても薬液が指で思いっきり押しても全く入っていかない。

親爺の方はさらに状態が悪化してきて、肛門を見ると広がってはいるが、全く便が出る様子が無い。 あちゃ~~~!

ここで急ぎ親爺を病院に連れて行くか、それとも救急を呼ぶか?という判断に迫れた僕。

病院に連れて行けば車の移動と混みで処置まで1時間以上は掛ることが容易に想像でき、その間に親爺はかなり苦しむ事になる。

かといって、便秘で救急車を呼ぶのも憚られ、となると後は自分が便を掻き出すしか無い。

 

実家はユニットバスなので、下が樹脂製であり、 タイルみたいに後で不衛生になる可能性が低く、

便が多量に落ちても問題は無い。

 

状態からノンビリしている時間は無く、ここで決断。

親爺に「少し辛いけど我慢してくれ!」と声をかけると、右手の人指し指と中指を、便の詰まっている横に潜り込ませるようにして突っ込んだ。

当然肛門は切れるわけで、この段階で床には血がボタボタ落ち始めて、ボヤッとはしていられないで、二本の指を奥までさらに突っ込むと固まっている便を割るようにして粉砕。

そのまま掻き出した。

 

出口の一番デカいのがどかっと出て、再び指を肛門に入れるとすぐ次のが来ているので、次から次に掻き出し。

 

ユニットバスの床が、転がった便と血で染まり、 やっと腸から押し出されてくるのが無くなった。

手はというと、血で真っ赤。

 

母親を大声で呼び、バスタオルと、使い古しだけれど汚れていない介護パンツを持ってきてもらい、

床に落ちていた硬い便を手で全て拾い上げると、そのまま可燃ゴミのゴミ箱へ処理。

 

光景見た母親は、”驚きで物もいえず”、という感じで、まあ、普通に考えても肛門に指を入れて内容物を掻き出す、

なんて言うのは医者くらいしかやらないことだろう?とは僕も思う。

 

床に落ちた便は、簡単には潰れない程の堅さだったので、これでは普通に排便でき無い事は良く判る。

歳をとると喉の渇きを覚えるのが鈍くなり、それにより熱中症などに罹りやすくなるわけだが、

親爺も以前に比べて水やお茶などを飲む量は圧倒的に減っている。

 

シャワーで床に広がった血を流すと、 親爺に「痛いかも知れないけど我慢!」といって、

血らだけのお尻を洗浄。

 

一度シャワーを止め、肛門を見ていると少し出血がある。

そこで、買ってきた軟膏(痔の処方用)を人指し指にたっぷり塗り、再び親爺の肛門に指入れて、まんべんなく内部に塗りつけた。

同時に直腸に大きな裂傷や穴とか開いてないかを指の感覚で確認。

 

その後、肛門から出てくる血液の状態をしばらく見ていたけど、僅かに出る程度になった。

便が出るまえに相当踏ん張った事から直腸がかなりうっ血していて、そこに僕が指を突っ込んだ際に小さな傷が出来て、さらに肛門も切れたが、大きな裂傷にはならなかったらしく、 とりあえずは出血が治まった。

 

もう一度シャワーで親爺のお尻から足の先まで流すと、

親爺に「待っていていて」と言って、念のためにと購入していた介護おむつを持ってきて、立ったままで履かせて、

とりあえずこれで処置は終了になった。

 

介護オムツなので、履かせるのは容易で、その上にステテコ、そしてさらにその上にズボン。

ゆっくりとリビングまで連れて行くと、椅子に座らせ、顔色見たら真っ青だった顔色が普通に戻っていた。

再びバスに戻ると、床から壁までを掃除。

 

あれだけ苦しんでいたのが無くなったので、親爺の表情が柔らかくなり大丈夫だろうなと思うのですが、

この後の様子を観察して、必要なら病院に連れて行かねばならない。

とりあえず、デイケアに連絡をして、今日は休ませますと伝えて、全部終了。

 

脱いでいた作業着を着ながら親爺に、「こんな事って、これまであった?」と聞くと、

今回みたいな酷いのは生まれた初めてらしく、 稀に便秘気味にはなる物の、 もんどり打つような苦しさの経験は無かったらしい。

 

と、いうわけで、嵐の様な朝の出来事は過ぎ去り、時計見たら10時15分でした。

 

母親に「親爺の様子を見てくれ!」と頼むと、僕は屋根の補修を開始。

やらねば成らないことは多々あるのです(笑) 

 

前回実家に来た時に、 一枚だけズレていた瓦を直したのですが、それの再確認。

満足のいく状態であるかを確認します。

 

その後は、崩れかけていた漆喰の部分を前回見つけていたので、それを取り除いて再度漆喰処理。

 

次に、シーリング処理を、大棟、隅棟部にある瓦に施します。

こういったトップの瓦にはズレ止めの釘が打たれていて、 それが長年の熱収縮とかで抜けてきますので、

それを再度打ち込むと、その上に雨水浸入防止のシリコン処理が必要なんですね。

釘の上には、職人によって以前(竣工時)施されたシーリングがありますが、所詮は職人ですから、見るもいい加減で適当な施工でして、多少舌打ちしながらの作業でした。

 

昨年の春までやっていた友人宅のリフォームのブログ記事にも書いていますが、僕はいわゆる職人という者を一切信用しません。

 

まあ、そんなわけで、これで当分は大丈夫。 だと思います。

 

さて、親爺がお昼はカツ屋でカツを食いに行きたいというので、母親連れて2人でロースカツ定食。

親爺の方は、その後の問題は無いようで、とりあえずは安心。

 

もどってきて午後は?というと、床の防水処理。

ハイエースが駐められるようにカーポートを解体して取り外してしまったのですが、防水施工しないと、雨が降る度にコンクリート床に染みこんで、コケが出たり、変色したりで、

特にコケ等は危険因子で、 自転車を出し入れする母親が滑ったりしたら大変なことになる。

寝たきりになりかねないわけだ。

 

もうすぐ雨の多いシーズンになりますので、その前にやらないと駄目なのですが、ローラーでまんべんなく施工するのは、しゃがみ姿勢でもあって、それに慣れていない僕には多少重労働。

1回目の施工をして、すぐに防水材はコンクリートに染みこむので、 少し時間を置いてから二度目を施工。

 

これが乾くと、この先コンクリートに水が染みこむ事は全く無くなります、同時にコケ等は生えにくくなる。

土埃などが溜まると其処には多少よごれは出ますが、

 

そんなこんなで、暖かい春の一日でした。