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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』公式ノベル好評発売中

2020-04-08 17:39:06 | Avengers

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』公式ノベルより

サノスのガントレットは爆発し、煙を上げている。
「何をしたんだ?」ソーは巨人をにらみつけて尋ねる。「何をした?」
 シュン! 
サノスはそれに答えず、再びガントレットをかざし、別世界に消えていった。
 ガン! ストームブレイカーが地面に落ちてきた。
「はあ、はあ、はあ。」ぼう然と立ち尽くすソーに、スティーブが近づいてきて尋ねる。
「やつは?」血まみれのスティーブはあたりを見まわしてたずねる。「ソー? どこ行った?」
「スティーブ……」そういってホワイトウルフが、バッキーが近づいてきた。だが、何かおかしい。ああ、その腕と脚はまるで灰のように崩れ出し、ついに体全体が消滅した。
 スティーブは旧友が手にしていた銃のあたりに膝を突くが、一体何が起こったのか、驚きのあまり言葉も出ない。ソーもぼう然とスティーブを見つめる。
 戦場でもワカンダの兵士たちの体が次々と木のクズのようになって消えていく。エムバクは驚いてそれを見つめるしかない。
「立て、隊長、立て。」倒れたオコエにティ・チャラが声をかける。「こんな場所で死ぬな。」
だが、ワカンダの国王の手も灰のように崩れていく。そしてその体は完全に消えてなくなった。
「国王。」オコエは立ち上がり、ぼう然とつぶやく。
「おれは……グルート……」グルートもまさに木の屑になっていく。
「ああ、おい、おい。おい……グルート。」そんな樹木型ヒューマノイドにロケットが声をかける。「そんな……。」
 ワンダも……サムも……消えていく……
「サム。サムどこだ?」ローディが森の中で声をかけるが、仲間はもういない。
「ああ……」オコエもうめきながら森の中を歩く。
 何があった?
  ☆
 タイタンでも何かが起こりつつあった。
 トニーはマンティスに肩を借りて起き上がった。
「何かが起こっている……」そのマンティスがつぶやく。「ああ……。」
 彼女の体も一瞬にして消えた。
「……クイル……」ドラックスの体も灰のようになって消えていく。
「落ち着け。」
「まじかよ……。」トニーに声をかけられるが、クイルも消えていく。
「トニー。」ストレンジがトニーをファーストネームで呼ぶ。「ほかに道はなかった……。」
そう言って、魔術師も消えていく。
「スタークさん。」ピーター・パーカーも苦しそうだ。「気分が悪いよ。」
「大丈夫か?」
「何がどうなってんの? わかんないよ。」少年はそう言って抱きつく。「ぼく……行きたくないよ……行きたくない……。」少年は泣きながら言う。「お願い……行きたくないよ。行きたくない……」
トニーはピーターを地面に横たわらせる。
「……ごめんね……。」少年は一度トニーをまっすぐに見つめるが、その体も顔も一瞬にして消える。
「……あいつがやったのね。」ぼう然とするトニーにネビュラが声をかける。
 トニーも涙を浮かべ、首を垂れ、手を口にあてる。
 ネビュラがその脇に膝を突く。
 ☆
 ワカンダではヴィジョンの脇にスティーブが膝を突いている。うしろにはハルク・バスターに乗ったバナーがいて、そこにナターシャが駆け寄る。
「何なんだ?」ローディが近づいてきてたずねる。「何が起きてるんだ?」
 ロケットもうしろで悲しそうに膝を突いている。
「そんな……。」スティーブはへたりと座り込み、絶望のため息をもらす。


 今起こっているようなことですが、ただここから残されたアベンジャーズは盛り返し、サノスを倒してすべてを取り戻します。
 世界がひとつになれば、われわれもコロナを倒してすべてを取り戻せるはずです。

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』好評発売中。

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