およそ20年ぶりにピアノが返ってきた。このピアノは娘が4歳でピアノを始めたとき買ったものだが、その後グランドピアノが来たので、貸してあったピアノである。YAMAHAのアップライトU2。
先月、家までは届いたのだが、カビが生えていたので、工場へ持って行ってもらって、掃除をしてもらった。前の教室には、ピアノの場所があけられ、帰りを待っていたのである。それが日曜日に届いた。さっそく弾いてみた。使われずにカビだらけになっていたにしては音は悪くない。なつかしい音である。
ピアノの命は背面の板、これが共鳴して響くのだそうだ。この板には松が使われている。たぶんこの当時ヤマハが大量にカナダの松材を輸入したから、これもカナダ材だろう。今アラスカに1600年ぐらい経った、いい松の森がある。現地では環境保護を訴えて伐採をしないよう運動が起きているいうだが、この松を狙っているのは中国だとか。なるほどなぁ、中国の音楽環境はすごいから、楽器産業も成長しているのだろう。
昨日は、調律も来てくれた。もっとひどい状態かと覚悟してきたが、これなら大丈夫、ただし、長いこと放ってあったから、調律は4ケ月しかもたないといわれた。グランドの調律に毎年春に来てもらっているから、そのときいっしょに頼むことにしよう。
夕方、子ども達がさっそくに弾いていたそうだ。ピアノを習っている子ども達もいるので、使って貰えるようだ。和美さんだって、昔は弾いていたのだから、練習すればまた弾けるようになるだろう。私も、一年計画でひとつ練習を始めてみようか。とりあえずソナチネを。