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Cogito

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岩戸窯

2006-11-24 10:07:16 | 日記・エッセイ・コラム

Iwato 10月13日オープンしたばかりの岩戸窯と壷中庵(こちゅうあん)を訪ねた。
岩戸窯は薪で穴窯で焼いている陶芸家・小坂一韶さんのギャラリーと工房があり、玄関をはさんで隣に旬菜料理の壷中庵が並んでいる。

小坂一韶さんは、熱海の姫の沢の陶芸センターで、私たちに陶芸の手ほどきをしてくれた先生である。今、真鶴の町民センターでもう20年余続いている陶芸教室も、その源はこの小坂先生に負うところが大きい。先生の指導を受けて、陶芸に楽しんだ人たちは多い。
その後、先生は独立して、伊豆山七尾にこの岩戸窯を開いた。私はそこから、ご無沙汰してしまったが、町民センターで指導に当たっているひとり、Sさんはここにも通っていた。

オープンの通知を頂いたので、先述のSさんを誘って、行ったのである。というわけで、伊豆山七尾の天辺にあるこの岩戸窯を訪れるのは、私ははじめてである。天気予報は雨だったが、曇っているが、幸い雨は降っていない。

先ずは伊豆山から七尾に入った。その様変わりには驚いた。なんせマンションだらけなのだ。知らない土地に来たようだ、と思わず口走るほど。私が覚えている、むかしの大根を作っていた農家のあるの姿とは大違い。大根を干している農家があるにはあったが、まるで箱根の保養地に来たような感じだ。へ~、へ~。

岩戸窯は雑木林の中にある。木のつくりの瀟洒な建物である。玄関をはさんで左手にギャラリーと工房があり、右手には壷中庵がそれぞれ独立してある。外回りにも大きな壷などの作品がおかれている。「こんにちは」と大きな声で、声をかけると、小坂先生がにこやかに迎えてくれた。ギャラリーに入ると木の香りに包まれる。真ん中にはテーブルと椅子が置いてあり、まわりの棚には作品が並んでいる。味のあるいい作品だ。取り皿をほしいと思っていたので、物色している。

工房には大きな薪ストーブが燃えている。他の人は先生が淹れてくれたコーヒーを飲んでいたが、私はストーブにかかった野草茶を勝手についで飲んでいる。教室の床は厚い桐の板。「設計がとてもいい。どなたの設計?」とPapasanが訊ねると、竹中工務店の何とかさん(名前忘れた)に設計を依頼したとのこと。そうだろうな、このつくりはプロの設計だよ。

ガラス戸を開けると広いベランダに出られる。木製のベランダにも作品が並んでいるが、ベランダの先は、雑木林が傾斜地になって続いている。葉を落としたヤマザクラの向こうに相模湾が見え、晴れていれば横浜みなと未来のランドマークタワーも見えるという。ランドマークは我が家からも見える。

べランダの横にはいくつも野鳥の餌台が置かれ、ヤマガラが入ったり出たりしている。シジュウカラも来た。餌台は透明のプラスチックボードでかまぼこ型に屋根が出来ている。

12時だ、食事に行こう。靴を履くのが面倒なので、ベランダを通って、ガラス戸を開けてレストランに入る。すべて木作り、壁には柿渋で染めた和紙が貼られている。それがとってもいい。皿や湯のみはもちろん小坂さんの作品が使われている。お料理もとっても美味しい。しかも洗練されている。これは気に入った。また来よう。聞くと板さんは湯河原の石葉で18年修行した人だそうだ。 ちょうど、大きなかばんを持った男性が入ってきた。その人は、昨日石葉に泊ったが、この板さんの料理が食べたくて、旅館でここを教えてもらい、来たということだった。

Sさんが中川美術館の特別展はまだだというので、その足で美術館へ行った。

夕食に買ってきたばかりのお皿に盛り付けた。なかなかいいねぇ。

コメント
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