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真鶴

2006-11-21 20:24:06 | 日記・エッセイ・コラム

昨日本屋で「真鶴」と言う本を見つけた。裏書を見ると、真鶴町史などの文献が挙げられている。買ってみようか、と手にとって、ぱらぱらと立ち読みをした。なんっかピ~ンと来ない。ただ真鶴を舞台に使っただけだ、と本を元の場所に返した。そのうち古本屋に出るだろう、それから読んでもいい本だよ、と、買うのをやめた。

川上弘美という著者は「センセイの鞄」で知っている。でも、好きな作者ではない。

家にかえって、和美さんにその話をすると、和美さんはAmazonで「真鶴」という表題にその本を購入したのだそうだ。読んでみたが、人様に読んで、と勧めるような本ではない。たまたま読んでみようという人がいたので貸した、ということだった。「うん、幻想的な世界が得意みたいよ。」

まぁね、文学作品なんて評価は人それぞれだ。作者の考えが好きな人もいればキライな人もいる。むしろ「真鶴」なんて地名を使ってあるばっかりに、気を使っちゃたけど、真鶴が主題ではないんだから、ほうっておこう。

熱海っ子にとっては、金色夜叉。熱海の海岸散歩する・・という演歌でも有名になって、とうとう貫一お宮の像まで建っちゃったけど、熱海の人間で「金色夜叉」ちゃんと読んでいる人、どのくらいいるかな。子どものころから、毎年1月17日は観光会館で、熱海の海岸の場面が上演されていた。よく父親のマントを借りに来た。そのマント、私のスーツになちゃった。映画にもなっているから見た。筋はなんてことはない。

一応、熱海っ子だから、金色夜叉は全部読んだ。紅葉は途中で亡くなって、仕上げは弟子が仕上げたと聞いているが、詳しいことは忘れてしまった。とにかくかの漢文体のような、あの小説を読み上げはした。塩原だったかな、あのあたりの描写は覚えているが、あそこらへんから作者が変ったのではなかったろうか。

こんな日記を書いていたら、Papasanが帰ってきて、今日委員会でK議員が「この本を100冊買え」って言ったと聞いた。「公費で買うなんてとんでもない」というと、では各議員に1万円ずつ出して買うと言ったそうだ。

それを聞いて、文学のぶの字でもないご本人(提案者)、この本読んだのかなぁ。まぁ読んで気に入ったら、自腹を切って買って、人にでもあげればいい。」それにしてもそんなことに公費を使ったら、監査請求するよ。

とんだ人騒がせな本だねぇ。おかしな議員のおまけまでついてさ。

コメント
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