山には雪はないし、雨で湿ったにもかかわらず、霜柱もない。寒いとは言うものの、暖冬なんだ。真鶴に来たての頃は、霜柱がにょきにょきと土を持ち上げて立っていた。洗濯物を干すために踏みしだくと、音を立てて崩れた。娘のおむつを干すと、バリっと凍り付いた。今はおむつなど、使う人はいないだろうけど。
鶏のエサがなくなったとうるさいので買い物に連れて行ってもらった。鶏のエサをたくさん買い占めると、あればあるだけやってしまうので、面倒でも少しづつ買うことにしている。
真鶴でとれたキンメダイがあったので、大きめのを買ってきて、煮つけにしてやった。丸で買うと、おろしましょうか、というから、自分でおろします、と言ったら、よくできますね、と売子さん。だって真鶴人ですよ。子どもの時からさばいているから、切り身はなかなか買えないんですよ、と言ったら、私だって真鶴だけど、できない、と。さすがに大きなカツオはもう頭を落とすは力がないからしないけど、ふ~ん。
昨日作っておいた、パイシートを出して、白ワインで煮ておいたリンゴを入れて、アップルパイを焼いた。「冷めても美味しいけど、焼きたてのパイ皮がサクサクしているのはまた違った美味しさだよ」と言ってpapasanに切ってやった。「毎日美味しいものが食べられてpapasan幸せだね」というと「ほんと」と言いながらほおばっている。臭覚はだいぶいかれているが、味覚はどの程度、わかっているのはかどうか。とにあれ、美味しい、美味しいと言ってたべているのだから、いいとするか、