先週、地元の新茶が届いた。さっそく、やはり新茶は香りがいいと喜んで飲んだ。
水曜日、陶芸なので、新茶を持っていった。そして帰ったその夜、足柄茶から基準以上のセシウムが検出されたというテレビのニュースを聞いた。ええっ~、ついにここまで来たか!福島からは300キロはある。チェルノブイリのときは300キロは異常値範囲だった。放射能がここまで飛んできているのはわかっているが、汚染されるほどひどいとは思わなかった。ちょっと判断が甘かったな?南足柄の茶葉から放射能が検出されたとあらば、ここら近辺も無傷ではあるまい。気にしていた。
セシウム137は放射性物質で、自然界には存在しなかったが、核分裂で生成された物質。水溶性がある毒物だ。体内では主に筋肉にたまる。
地元の農家から電話があった。真鶴の検査結果は530ベクレル。(基準は500ベクレル)基準を超えているから代金はお返しする、あとは自己責任で、飲むなり、捨てるなりしてほしいというものだった。年寄りだからいまさら心配はしていない、私たちは飲むから代金は返さなくてもいい、ただ八芸会の分だけは返却して頂くと言ったのだが、来年も買っていただくからと取り合わない。そこで曜日の責任者たちと相談して、会の分の代金は返却してもらい、事情を説明してかまわない人は飲んでもいいし、いやな人は自分で持参してもらうようにしようということにした。
それにしても迷惑な話だねぇ。農家にとってはまったく泣きっ面にハチだ。生産物は一朝一夕には出来ない。手間もかかっている。さらに製茶加工 代金も、袋代もかかっているはずだ。ここまで補償はあるのだろうか。泣き寝入りとしたら気の毒だ。地産地消を推奨している私たちにとっても地元のものが消費できなくなるのは打撃だ。
福島原発事故だけでこれだけ広範囲に汚染されてしまうのだから、浜岡が続いたら日本は本当にお手上げになってしまうだろう。食料は命の根源だからね。これが汚染されるのは命が脅かされることになる。食料は空気も水も土も、健康でなくてはいけない。なのに放射能はぜんぶ汚してくれる、しかも長い期間。
体外被曝より体内被曝の方が実際には怖いんだ。じわじわと体内から放射線を浴びて、細胞が破壊されていくのだから。そういう意味では将来のある人たちには、放射能汚染物質は取り込まないでもらいたい。
今日の新聞記事:
「神奈川県南足柄市で採取した「足柄茶」の生葉から暫定基準値を超す放射性セシウムが検出された問題で、県は13日、新たに3市町村で基準値を超すセシウムが検出されたと発表した。
県によると、足柄茶を生産する16市町村のうち、南足柄市を除く15市町村で11~12日に採取し、12日夜に8市町村の検査結果が判明。うち小田原市で1キロ当たり780ベクレル(暫定基準値同500ベクレル)、愛川町で同670ベクレル、清川村で740ベクレルのセシウムが検出された。県は3市町村に出荷の自粛を要請する。残る7市町の検査結果も同日中に判明する予定。」