なかよしのお二人。
私がベッドに入ると、
殿がタタタとやってきて、
布団に入ってぶるるるぶるるるいう。
朝起きると、布団の中にはビーがいる。
夜中に何度か入れ替わっているらしい。
ケータイをなくして数日。
たまにはケータイのない暮らしをしてみたいので、
あえてほったらかしてみる。
Cが心配して来てくれて、
ちょうどいいタイミングで、
家の前で会えた。
Cとはケータイのない時代から、
待ち合わせをしなくても、
うまいこと会えることが多い。
美容師K、戻ってきてくれた。
やっぱりカットがすごく丁寧で、
口数は少ないけど、
たまに話すことが、
「マジメか!」とつっこみたくなるような、
マジメな内容で、好きだ。
やせてておしゃれで、
ヘアスタイリストはこうでなくちゃ、という感じ。
髪を洗ってくれる若造は、
朝9時頃から夜1時まで仕事で、
ご飯は1食しか食べる時間がない、
といってた。
待ちに待ったぽかぽか陽気。
いい気分でつい、
夏物のワンピースを買った。2枚。
プールにも行く。
沈丁花には新しい芽が出始めた。
「晩夏」読了。
血を超越して、
かけがえのない人間関係を作っていく、
丹念に編まれた小説。
最後になって物語らしい物語が語られ、
その後で大団円がきて、
一気に読んだ。
正しいことばかりのこの小説で、
たった一つの過ちが、
物語を生んだ。
いつの間にか待ち望んでいたのは、
バラの家の主人と父の出会い。
二人とも、主人公たち以上に幸せそうだった。
高原の四季、雪の山、教会、都。
バトルのないドラクエみたいな景色だった。
終わりの章の、ツィター弾きのたたずまいや、
お祝いの宝石も良かった。
去年の晩夏から読んでたので、
半年くらいかかった。