なぎのあとさき

日記です。

猫参り その3

2009年03月31日 | 日々のこと



午後、再び山へ散歩。
広々と遠くまで見渡せる、
ゆるい傾斜の草原の上に、
ぽつんと一つだけあるベンチや、
高いところから海を見渡せて、
周りにはつくしがいっぱい生えているベンチ、
突然現れる山桜など、
見どころいっぱいのコースだった。



近づいて見ることはできない、
まさに山桜。

こんなにいいところなのに、
パパママがふだんろくに散歩をしてないようなので、
もったいなくて歯がゆい。
海も空も毎日違う色だし、
きれいな薄緑の新芽だって、
珍しい渡り鳥だって、
一瞬しか見られない。
当たり前のことだけど。
お茶と本でも持って散歩しなよ、といったら、
ママは「飽きるよ」
なんていうのでイラッとくる。



パパはきらびやかな世界を引退し、
一転して田舎生活になったので、
ギャップが大きくて心配だったけど、
予期せぬことに、パパより、ママの方が変わった。
無意識にパパに気をつかいすぎてるし、
おしゃれを楽しむのをやめて急に年をとった感じ。
なんでそんなに変わるのかと、
ところどころでイラッときてしまう。



こんなに美しさにあふれた土地で、
やっとパパと二人の新しい暮らしができるのに。
仕事からも子育てからも解放されて、
本当の優雅な暮らしができるのに。

でも、60すぎた人に説教するほど偉くもないので、
美しいものを見てたら、美しくなるんだよ、
とだけいうと、
「美しいもの見てるもん、お姉ちゃんの顔~」
またイラッときた。

お庭はきれいに花が咲いてるし、
お家もとてもきれいだし、
そんなに心配することもないんだろうけど。



いとしい海。無限の美しさ。

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猫参り その2

2009年03月31日 | 日々のこと



次の日は潮干狩りに行こうと年に一度の早起き。
朝一で、猫のお墓参り。
お寺のように整備されたお墓には、
中学か高校の頃彫刻刀で作った、
猫の石像が立っている。
その前にしゃがんで、
猫Kの姿を思う。
お墓の周りに散り落ちた、
緋桜の花がかわいい。



潮干狩りは、風波がすごくて中止。
風は冷たいし。
とれたてワカメが干してあるところで、
潮の香りをいっぱいかぐ。
干しワカメを買ってから、
海の公園でおにぎり。



まだ枯れ草も残っているけれど、
冬の寂しい感じはない。



この日はWBCのアメリカ戦で、
パパはずっとラジオを聴いていた。
家に戻ると、ちょうど日本が勝つところだった。

イチローの天下のどや顔。
ほんとーにかっこいい。

パパがまたピザを作ってくれた。
ピザ作りもすぐ飽きたらしくて、
そんなに上達してはなかったけど、
美味しかった。

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