ちょっと前に観直した
「ブラッド・ワーク」もそうだけど、
奥の深いストーリーを、
シンプルで美しい映像で見せる。
ティム・ロビンスと、
ケビン・ベーコンの、
音声解説も面白かった。
クリントの現場は、
みなプロフェッショナルで、
ほとんど一発撮りでOKだ、とか、
現場には緊張感がなくて、
くつろげる雰囲気だ、とか。
鳥のことはあきらめる、とか。
ラストの方ジミー夫妻について、
マクベスだーなんていってたけど、
私は、普通の夫婦だと思った。
良い夫で、良い父でいてくれるなら、
夫の罪は見ないフリをする。
このシーンの後で、
デイブの妻が一人で
息子を祝うパレードのシーンが、
とてつもなく悲しい。
子供の頃、
一人だけ本当のことをいったために
車に乗せられてから、
デイブは、
どうでもいい嘘ばかりいうようになった。
そんな夫を、
妻は疑うことしかできなかった。
ふつうの夫婦に、
なれなかった二人。
デイブの悲しい人生を、
彼が不在のパレードの1シーンだけで、
描ききる、その手腕。
クリント様、かっこいい。
公開時に初めて見たときは、
あまりに悲痛で当分観れないな、
と思ってたけど、
DVDを借りて2度観る。
初めて観たときより、
楽しんで観られた。