なぎのあとさき

日記です。

上野でモネ(2度目)

2015年12月05日 | 日々のこと

土曜は上野へ。
広小路で電車を降りて池の方に行ったら、
葦がすっかり枯れて夕陽に光ってた。
イチョウの大木もすごかったけど、
川のほとりの柳の大木も枯れかけて、
そよ風になびく枝に光が透けてきれい。

階段のとこでCくんに会って、モネ(2度目)。
大混雑で入ってすぐはぐれた。
気楽に、見たい絵はまん前でじっくり。
前半は、黄色いアイリス畑、白いクレマチスが
やっぱりよくて、海の4作品もいい。
いつもの葉山でみる浜辺と、
実家ちかくの橋の下の浜辺そっくりな絵、ヨットの絵。
モネの世話をしてた漁師さんの肖像画は、
顔もいいけどセーターの青がいい。

後半は、睡蓮でこみあげる。
このあたりで、主導権が画家から風景に移ってる感じ。
睡蓮の絵は、モンチを思わせる。
水面の光と水の中は、
モネがはまった気持ちがなんとなく分かる。
それに、終わりの、庭がどんどん抽象画みたいに
なっていく部屋も涙が出そうに。
風景にもってかれるモネに
私ももってかれた。

すごい混んでるんだけど、
絵の前に立って進む方向ばかり見て、
絵を見てない人が多かった。
絵のまん前で家の駐車場の話してるカップルとか。
Cくん「なんでこんなに人が来るんだ、
だって(モネは)頭おかしいでしょ!」
最後のほうの絵が、到達点だとは思えない、
こう描こうと思っては描いてない、とも。

渋谷に出て、カフェでご飯。
Cくんも夏に入籍した。
Hちゃんを送ってから、涙腺がゆるくなって、
今年はよく泣いたって話。
私も今年はちょこちょこ泣いている。

コメント