安倍晋三の柳瀬唯夫が首相官邸面会は首相の指示ではない、報告もしていないをウソにする5/14衆院予算委答弁

2018-05-17 11:29:26 | Weblog
 安倍晋三:従軍慰安婦強制連行否定2007年3月16日閣議決定

「政府が発見した資料の中には、軍や官憲がいわゆる強制連行を
直接示すような記述も見当たらなかった」
とする
“政府発見資料”とは如何なる資料か、公表すべき

 安倍晋三が2018年5月11日にフジテレビの番組に出演、柳瀬唯夫元首相秘書官が2015年4月2日に首相官邸で加計学園関係者等と面会したことの報告がなかったことについて次のように発言したと「時事ドットコム」記事が伝えていた。

 安倍晋三「全然問題ではない。国家の重大事でない限り、途中経過を報告することは殆どない」

 柳瀬唯夫は参考人招致で首相官邸での面会を安倍晋三から指示もなかったし、報告も一切していないと答弁している。いわば安倍晋三は柳瀬証言の正当性を裏付けた。

 対して2018年5月14日の衆院予算委で安倍晋三が公明党の中野洋昌の質問に対して「総理秘書官というのはたくさんの人と会っているのでいちいち報告は上がらない」と答弁、次の質問者である立憲民主党の本多平直が問題視してこの答弁について追及することになった。

 但し安倍晋三から指示もなかったし、報告も一切していないとした柳瀬唯夫の答弁の辻褄合わせが目的の安倍晋三の無理なこじつけ・牽強付会に過ぎないという認識を前提とすることができなかっために本多平直の質問は的を得ることができず、ダラダラとした締まりのない内容のまま終えることになってしまった。 

 2018年5月14日衆院予算委

 本多平直「総理に加計学園問題についてお聞きしたいと思います。私も先週この場で柳瀬元総理秘書官の参考人招致を聞かせて頂きました。本当に納得のいかないことが多い参考人招致だったと思います。

 国民の皆様も共同通信社の世論調査でも75%の方が納得がいかないというお答えをされています。一方で私は野党が本当に粘り強くこの参考人招致を求めてきたお陰で、これまで会ってもいないと、記憶にないと言ってきた面会が何と3回もあったんだと、そういう事実が明らかになったということも一方で一歩前進したと思ってるんですけれども、まだまだ75%の国民の皆さん、ご理解頂いていない、納得頂いていないということなので、さらに質問を続けたいと思います。

 私、先程の答弁聞いていておかしいなと思ったんですよ。総理秘書官というのはそんなにたくさんの人と会っているので、いちいち報告は上がらないということことを総理、先程、中野さんかな、答えられてるんですけど、本当にそうなんですか」

 安倍晋三「私には6名の秘書官がおります。6名の秘書官それぞれの働き方は色々でございますが、あの、同時に総理大臣というのは、ですね、これは仕事は多岐に亘るわけでございます。

 (本田が何か言う)総理大臣の仕事とですね、総理大臣の仕事と報告を受ける時間はですね、密接に関わっておりますので、そのことの説明もして頂かなければ、説明させて頂かなければ、ご納得頂けないのではないかと。

 つまり私に無限の時間があればですね、様々な報告を受けることができるわけでありますが、そうではないということで申し上げているわけでございますが、私の仕事というのはほぼ全省庁に対して、えー、関わってくるわけでございます。

 そして全省庁には様々な進行中の仕事があるわけでございまして、そしてそれはそれぞれ最終段階を迎えればですね、私の判断を仰いでくる。

 あるいは途中経過に於いても私の判断を仰ぐ場合はあります。えー、『A案、B案、C案に絞られてきたんで、どうしましょうか』。あるいは方向性に私に聞かれる場合――」

 本多平直が何か抗議する。

 安倍晋三「今、これ答えているんだろうと思います。方向性についてですね、方向性について、いわば決める。いわばある種の私が判断をしなければいけない、方向性について決めていくということのときに基本的にですね、報告が上がってくる。
 
 それだけで相当の数なんです。相当な報告の数になるわけでございます。

 今日もこれ、5時までですね、5時半か、この委員会がありますが、その後も様々な会議があり、その会議の合間にですね、まさに、これは(秘書官から)報告があるわけでございます」

 本多平直「いや、すみません、先程、総理のお忙しさはよく分かっています。総理の忙しさではなくて、『総理秘書官と言うのはたくさんの人と会っているので、いちいち報告を上げられない』と仰ったんですが、本当ですかという質問なんです。

 総理秘書官がたくさんの外部の方と会っているのか。秘書の方と調節するかもしれませんが、『たくさんの外部の人と会っているのでいちいち報告が上がらない』ということを言われたので、えー、本当にそうなのかということでございます」

 安倍晋三「あの、それはですね、今申し上げたことも含めて、えー、ご理解頂けるのではないかと思います。つまり私は無限の時間があればですね、それは、あのー、(本多平直が何か言う)、いや、それは」

 本多平直「(席から)総理秘書官の話をして下さい」

 安倍晋三「いや、ですから、ですから、総理秘書官との関係に於いても、えー、私に無限の時間があればですね、相当報告する時間を確保できるわけですが・・・

 えー、すみません、私がお答えしている間はですね、暫くちょっと聞いて頂けないでしょうか。その後に疑問があれば、また問い質して頂ければいいんだろうと。その方がですね、実りある議論になるんだろうと、こう思うわけでありますが、そこでですね、今申し上げましたように、私の時間も限られています。

 他方ですね、秘書官も数多くの来客があるわけでございますが、(本多平直が何か抗議)委員長、すみません。普通の会話ではないのですから、私が答えている間は暫く聞いて頂けないとですね、私も答えようがないのでありますが、(ヤジ)、すみません、少し、えー、みなさんも少し静かに聞いて頂かなければ、私もご説明しにくいのでありまして、ご了解頂きたい、このように思います。

 そこでですね、いわば今私が申し上げたいことはですね、私の時間も限られている。他方ですね、秘書官も多くの来客がある。その中で秘書官はですね、取捨選択をして、何を総理に上げて、そこで判断を仰ぐかということについて選択をしていくわけでございます。

 そういう意味に於いて先程答弁をしたところでございます」

 本多平直「私の質問時間限られてるんで、聞いたことに答えてください。私は、総理秘書官が連日たくさんのお客さんと、外部からのお客さんと会ってるんですかということを聞いてるんです。

 総理は今も、『たくさんの人と会っている』と言いましたけど、柳瀬さんの証言は違うんですよ。柳瀬さんは『首相官邸に入ったら、外部の方と会うチャンスは殆どない』と。『だから、アポが来たから、アポが来た人と合うようにしていた』と言ってるんです。

 総理、総理官邸、私も総理補佐官をさせて頂きました。本当にそういう環境で外部の方と総理秘書官がそんなにお会いしていたという感触はないんですよ。で、総理秘書官は、柳瀬さんも、総理秘書官は殆んど外部の人と会えなかったと話をして、総理は今、秘書官はたくさんの人と会っている。これ、どちらが正しいんですか」

 安倍晋三「あの、今、私がたくさんの人と会っているというのは、来客というのは外部の民間人の方の来客もあればですね、他省庁の役人同士の、ま、それが実際殆んどなんですが、役人同士の来客も、これも来客と言う場合も、官邸に来るのは、例えば外務省から来たり、あるいは経産省から来たり、農水省から来たり、内閣府から来たりしますよね、しますよね。

 ですから、そういう意味に於いて来客は多数おりますよ。ずうーっと一人でポツネンとデスクに座って仕事をしているということでは全く無いわけでございまして、そして我々多くの仕事をしておりますので、当然、そういう来客は、来客というのはそういう意味の来客でありまして、いわば柳瀬さんのとこに来て、柳瀬さんさんと話したいという意味に於ける来客はたくさんあるということであります。

 これは大部分の方はご理解頂けるのではないかと思います」

 本多平直「私は理解できないんです。今総理が説明を頂きました。総理秘書官に来る来客というのは殆どが役所の方なんです。普通外部の方の色んなお願い事というのは内閣府に行ったり、農水省に行ったり、文科省、これだってなかなか大変なんですよ。

 で、総理秘書官が外部の業者やそれから自治体の課長クラス、こういう方と会うということが私は異常なので、こういうことがたくさんあったんですか、と言うことを聞いてるんですよ。

 ないということを柳瀬さんは言ってるんで、それに合わせて総理は答弁されたらいいんじゃないんですか」

 安倍晋三「いや、あまり大きな意味はないんだろうと思うわけでありますが、柳瀬秘書官を(ヤジ)、私は大きな意味はないと思いますよ。
それは今お話をさせて頂きます。

 宜しいですか、今私の考え方を率直に述べさせて頂いたところでありまして、言ってはいけないかどうかということはですね、国民の皆様にお決め頂きたいと、こう思います。

 先の参考人質疑に於いてはですね、柳瀬元秘書官は『結果としてご指摘の通りになっただけで、そもそも人と会うときに国家戦略特区の関係か否かで選り分けて面会しているわけでなく、時間の許す限り東京都の方、NGO関係の方、民間の方、地方のベンチャーの方など様々な方と会っていた』と述べていると承知をしているわけでございます。

 そうした方々、且つ役所の方々も含めて、柳瀬さんは様々な方々と会っていたと、来客と会っていたということを申し上げていたわけでございまして、その違いにはないわけでありまして、同じことを、これと同じことを、私に繰返しさせようということであれば、それはもう当然、柳瀬さんの答弁をただ紹介させて頂くことになるのではないかと、こういう意味に於いてですね、大した差はないのではないかと、こういうことでございます」

 本多平直「あのー、それでは聞き方を少し変えますけれども、総理秘書官が一般の地方自治体と、それからまた業者、規制緩和を望む業者と3回も面会したこと自体は今思うと、適切だったと思われますか」

 安倍晋三「これは何回会うかどうかということでありますが、柳瀬さんがですね、答弁をされたのはいわば結果として加計学園の方と
3回会ったということでございますが、しかし、それはですね。ほかから要望があったかないかということにも関わってくるんだろうと、こう思うわけであります。

 当然ですね。また私には6人の秘書官がおりました。それぞれの仕事の遣り方があるとは思いますが、現場の声や生の情報に耳を傾けることが必要と考えることもあるんだろうと思います。

 ただ秘書官によって遣り方が違いますから、あの、外部の方と必ずしもそう頻繁に会わないという遣り方もあるんだろうと、まあ、私は6人の秘書官がおりますから、それはそれぞれの遣り方に任せているわけでございますが、当然ですね。行政の公正・公平が保たれなければならないことは大前提であります。

 そしてそこでですね、では公平であったかどうかということでございますが、特区プロセスはですね。民間有識者が主導して進められておりますが、先の参考人質疑に於いてもワーキンググループの八田座長から柳瀬元秘書官から何の働きかけを受けたことはない、また面会の半年以上前の時点で既に民間人ペーパーで獣医学部新設が重要と明記しており、面会が民間の有識者に影響を与えたことは一切ないことの発言があったことを承知をしているわけですでございます。

 要は、要はですね、面会し、面会した結果ですね、例えば八田座長と民間議員に柳瀬秘書官が働きかけをして、こういう方向でやってくださいと言えば、これはもう問題です。明らかに問題。

 しかしプロセスに於いてはですね、いわば、それが重要な点でありまして、皆さんは一切そこに目を向けようとされないし、八田座長の意見にも耳を傾けようとして頂けないわけでありますが、八田座長はこのようにはっきりと民間議員の全員の皆さんはこう仰ってるわけでありますから、そうした観点からも問題はないと考えております」

 本多平直「あの、安倍総理の周りというのは聞かれなかったら答えないという柳瀬さんのような方がいる。念のため確認しておきますけれども、あの柳瀬秘書官から加計という言葉がない報告、一般的な総理の重点課題としての国家戦略特区での獣医学部の問題についての報告は、時々あったんですか」

 安倍晋三「これまでも答弁をさせて頂いたところでございますが、あの、獣医学部新設に関わる制度論、いわば制度論でございますが、制度論については平成26年の9月9日の特区諮問会議に於ける民間有識者議員からの優先改革項目の提案や、あるいは平成27年6月30日の日本再興戦略改訂2015の閣議決定に際し、獣医学部新設を含む規制改革項目の全体像について説明を受けたことがあったと思いますが、今治市や加計学園などといった個別具体的な話を全くしていないということでございます」

 本多平直「あの、今の話ではなくて、柳瀬秘書官から、あの、ときより報告が入ってたんですかってことなんですよ、私の質問は」

 安倍晋三「今、お答えをしたのですが、柳瀬さんとの会話について今申し上げたわけでございまして、獣医学部新設にかかる制度論についてはですね、制度論については2千、平成26年9月9日の特区諮問会議に於ける民間有識者議員からの優先改革項目の提案があった際には説明を受けました。
 これは、あの、この獣医学部だけではなくて、たくさんの提案の一つとして説明を受けました。平成27年6月30日の日本再興戦略改訂2015の閣議決定などに際してもですね、寸前に説明を受けるわけでございますが、獣医学部新設を含む規制改革項目の全体像について説明を受けたことはあったと思います」

 先ず安倍晋三の本多平直に対する答弁は質問に端的には答えずに柳瀬唯夫が安倍晋三に面会の報告をしていないことの理由をあれこれと多弁を弄して納得させようとするものとなっている。

 雄弁とは異なる。こじつけのために否応もなしに多弁になっているに過ぎない。

 これはウソつきがウソを事実と信じ込ませることは不可能であるにも関わらず、事実と信じ込ませようと多くのウソでしかない言葉を費やさざるを得なくなるす習性から出るのと同じ多弁さであって、安倍晋三の答弁は一言で言うと、それと同じである。

 大体から言って、安倍晋三が質問者の追及に直接答えずに関係ないことを長々と答弁する場合は、ウソつきの原理に基づいていると見ていい。

 本多平直は自身に対する安倍晋三の答弁がウソつきの自己正当化の原理に基づいていることも気づかなければならなかった。

 本多平直は首相官邸面会に参加した愛媛県職員が残した文書に記してあった、〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ、今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよいとの助言があった。〉とする件について追及を変えている。

 安倍晋三はフジテレビの番組では「(報告がないことは)全然問題ではない。国家の重大事でない限り、途中経過を報告することは殆どない」と発言、公明党の中野洋昌に対しては「総理秘書官というのはたくさんの人と会っているのでいちいち報告は上がらない」と答弁。

 「国家の重大事でない限り、途中経過を報告することは殆どない」ことと「たくさんの人と会っているのでいちいち報告は上がらない」こととの理由は同次元で扱うことはできない楯と矛の関係を築いている。

 前者は面会人数の多さからの多忙さではなく、政策の重要性を報告の基準としている。後者は政策の重要性には関係なしに面会人数の多寡が報告の基準となっている。

 後者で言うと、「たくさんの人と会っていなければ、国家の重大事でなくても、途中経過を報告することもあり得る」ことになって、前者の理由と矛盾することになる。本多平直はこの矛盾をなぜ突かなかったのだろうか。

 安倍晋三は「私に無限の時間があればですね、様々な報告を受けることができる」と断りながらも、「進行中の仕事」が「最終段階を迎えれば、私の判断を仰いでくる。途中経過に於いても私の判断を仰ぐ場合はある。様々な案が絞られてきた場合も、方向性につての質問もある」と報告の実態について解説している。

 この発言のどこもこフジテレビで発言した報告の基準とした「国家の重大事」といった政策の重要性は窺うことはできないし、総理秘書官の面会者数の多い少ないかは何も問題にはしていない。

 要するに言っていることは、報告は秘書官それぞれの判断だとしている。当然と言えば当然だが、だとしたら、安倍晋三の首相としての多忙さも報告の阻害要件とはしていないことを示すことになり、「私に無限の時間があればですね」は報告がなかったことを正当化するためのこじつけに過ぎないことになる。

 「無限の時間」があるとかないとかではなくて、秘書官からの報告も首相の多忙を形成する要因の一つであり、でなければ、6名も秘書官を置いて国政遂行の一翼を担わせる意味がなくなる。

 と言うことは、首相官邸面会を報告することもあり得ることになる。だが、柳瀬唯夫は何も報告しなかったとしている。

 「今日もこれ、5時までですね、5時半か、この委員会がありますが、その後も様々な会議があり、その会議の合間にですね、まさに、これは(秘書官から)報告があるわけでございます」は、「私に無限の時間があればですね、様々な報告を受けることができる」と言っていることを自ら否定するこじつけそのものとなる。

 本多平直は「総理の忙しさではなくて、『総理秘書官と言うのはたくさんの人と会っているので、いちいち報告を上げられない』と仰ったことは事実か」一本に拘って追及して、巧まずして安倍晋三の発言の矛盾とこじつけを引き出すが、それを矛盾として、あるいはこじつけとして突くのでなければ、結果的にウソつきの原理に基づいた多弁な答弁を許すだけとなっている

 安倍晋三は総理秘書官は多くの来客があり、忙しいが、そういった忙しさの中でも、「取捨選択をして、何を総理に上げて、そこで判断を仰ぐかということについて選択をしていく」と一つの結論を示すが、「国家の重大事でない限り、途中経過を報告することは殆どない」としたフジテレビでの発言とも、公明党の中野洋昌に対する「総理秘書官というのはたくさんの人と会っているのでいちいち報告は上がらない」とした答弁とも異なる矛盾した、それゆえにこじつけに過ぎない結論をウソつきでなければできない平気さで披露している。

 辻褄が合うはずもない異なる答弁、矛盾した答弁に異なってもいない、矛盾もしていないと辻褄を合わせようとすれば、合うはずもないから、自ずと多くの言葉を費やしてこじつけ・牽強付会に走らざるを得なくなる。天性のウソつきでなければできない技であろう。

 ご丁寧にも秘書官というものが如何に来客で多忙かを証明するために「来客というのは外部の民間人の方の来客もあればですね、他省庁の役人同士の、ま、それが実際殆んどなんですが、役人同士の来客もある」と、内幕まで曝け出さなければならなくなっているのも、辻褄が合うはずもない異なる答弁、矛盾した答弁に辻褄を合わせようとするからだろう。

 安倍晋三は柳瀬唯夫から首相官邸面会の報告はなかったとする一方で、この報告の有無が焦点となっているにも関わらず、柳瀬唯夫からは獣医学部新設に関わる制度論について「平成26年9月9日の特区諮問会議に於ける民間有識者議員からの優先改革項目の提案があった際には説明を受けました」と、報告の機会を無関係なところにまで広げて辻褄を合わせようとしている。 

 獣医学部の新設を規制改革の一つ、制度論として議論することと、首相秘書官が獣医学部新設を狙う特定の学校法人関係者と首相官邸で面会することとは次元の違う問題であるはずだ。次元が違いながら、同じ次元として扱うにはこじつけ・詭弁なくして扱うことはできない。

 加計学園が新設獣医学部の事業主体として初めて公に名乗り出たのは四国今治市への獣医学部新設決定を受けて内閣府が2017年1月4日に事業主体を1月11日期限で公募、1月10日に応募した際であって、これより遡ること2年9カ月前に加計学園関係者が国家特区の自治体と共に2015年4月2日に首相官邸で首相秘書官と面会した。しかも面会の報告は安倍晋三にはなかった。

 これらの前後関係に辻褄を合わせるためにこじつけ・牽強付会を様々に用いなければならない。しかもこれらのこじつけ・牽強付会は多くの言葉を費やした多弁によって成り立たせている。ウソつきがウソを事実と思い込ませるときのようにである。

 柳瀬唯夫が首相官邸面会は安倍晋三からの指示ではない、面会結果を安倍晋三に報告はしていないとしていることを何もかもウソにすることになる。

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