去る3月3日、航空自衛隊小牧基地の第五術科学校において運用されていたT-1B練習機がラストフライトを行った。
小牧基地の第五術科学校は、航空管制に関する教育を行う部隊で、教育関連の任務に当たるためT-1B四機が配備、運用されていた。当初の予定では3月1日にラストフライトを実施する予定であったのが、天候の関係で3日に延期となったようだ。
中日新聞の報道によれば離陸した四機の機体は、一機が地上展示の為に小牧基地に着陸し、残る三機は前述のセレモニーの参加の為、長躯、静岡県浜松基地に向かった。
前日には岐阜基地の飛行開発実験団所属の機体が退役しており、第五術科学校からの退役を以て第一線部隊から全てのT-1Bが退役することとなった。
なお、航空自衛隊の練習機体系は、T-1、T-2の過程を全てT-4練習機により統合され、より効率的な運用体系へと転換している。
詳報は後日お送りする予定です。
HARUNA
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北海道新聞の報道を見る限り、今月9日に浜松基地において退役セレモニーが予定されており、これをもって航空自衛隊の発展と共に歩み続けた国産練習機T-1は1958年の初飛行以来半世紀近い歴史に幕を閉じることとなる。