北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊と港の味 舞鶴基地・横須賀基地

2007-01-11 21:57:03 | 海上自衛隊 催事

■舞鶴基地

 海上自衛隊基地は、その公開行事において旧海軍時代からの名物や、その街の名物の模擬店が並ぶ。今回は基地祭のシーズンは大分先ながら、基地の味覚について特集したい。

Img_1242  昨年は三月四月と連続して足を運んだ舞鶴基地であるが、舞鶴には護衛艦“はるな”以下、第三護衛隊群の艦艇部隊や舞鶴地方隊の護衛艦、掃海艇が配備されている。来年度の改編で地方隊の護衛艦は護衛艦隊において集中運用される見込みながら、基地機能の維持などは地方隊所管であり、また掃海任務はどは引き続き地方隊が任務を一任される。この舞鶴基地は、京都から特急で乗り換えなしにて東舞鶴へ、そこから徒歩で行くことができる。

Img_1211  さて、舞鶴といえば“肉ジャガ”である。東郷平八郎大将が鎮守府司令時代に構想したもので、考案したのが鎮守府時代(舞鶴)か連合艦隊司令長官(呉)かで、ご当地論争があり、小生も一度だけ舞鶴市長とお話する機会があったが、町興しの観点からも、この問題は譲れないとのことであった。しかし、残念ながら、小生が集合訓練の撮影を行うべく展開した際には名物であるはずの模擬店はなく、もう一つの舞鶴名物を食べることとした。

Img_1210  “ホルモンうどん”とは、たしか300円、焼きうどんにホルモンが入っているもので、サッパリした醤油味のうどんにコリコリとしたホルモンの食感とマッチしており、護衛艦の大群を前にしての味は最高であった。また、集合訓練ということもあり多くの見学者を覚悟して行ったが、思ったほど人の混雑は無く、昼食時でなければ御代わりにも並ぶ必要が無かった。ちなみに本場海軍“肉じゃが”はレトルトのものが販売しており、基地内の売店から駅のお土産売り場まで、様々な場所で売っている。

■横須賀基地

 首都圏、首都東京の防衛の要衝であり、東京湾の入り口にて太平洋ににらみを利かせるのが、横須賀基地である。

Img_6256  横須賀基地には護衛艦隊司令部といった指揮系統の中枢に加え、多くの護衛艦、潜水艦、また掃海艇に各種母艦、更に情報収集を行う海洋観測艦などが配備されている。その基地区画も多く、全ては公開されていないが、これこそがその戦略的重要性を物語っている。基地の外側からも艦艇群を観る事は出来るが、中枢部分は陸上からは見えにくくなっている(山にも登ってみたけどね、詳しくは05年11月の記事を参照)。

Img_6237  横須賀、といえば海軍カレーである。月月火水目金金というように曜日感覚が厳しい訓練により麻痺する旧海軍にあって、金曜日にカレーを供することで、一週間を感じさせる目的はあったが、明治時代にあって、海軍に応召しカレーを食した人も多く、日本の洋食文化の媒体となったのは疑いない。横須賀サマーフェスタでもこの伝統のカレーは供され、護衛艦を背景にしたテントで、並盛大盛(大盛が500円だったかな?)で売られていた。

Img_6240  海軍カレーというだけあって、多くの世代に優しい味は中辛、気を削ったスプーンで食す。売店などがある福利厚生棟の駐車場スペースが臨時食堂に供されていたが、煮込む時間を長くしたのか、若しくは加圧しつつ炒めたのか具がとろけており、じゃが芋といった具が程よい自己主張、中々の味であった。しかし、もう少し量があってもいいかな?とも思った。が、やはり睡魔を防ぎ、負傷時のことを考えれば腹八分目を考えればこの程度が丁度良いのかもしれない。

Img_6233_1  食事を終わり外を見ると物凄い人の群れである。入り口から桟橋にむかう狭い通路にカレーの模擬店があり、なおかつ福利厚生棟には売店もあるので、物凄く人が入り、一緒に見学していた、とんぺい殿やジョージさん、はぐりんさん、Shin氏は幾度も人ごみにもまれつつ前進していた。この状態では御代わり不可能である(笑)。もう少し開けたところに屋台をならべればいいのに、と思ってしまった。

 このように、皆さんも自衛隊を見学する際には、味覚からも自衛隊を堪能して見られては如何だろうか。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (6)
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