北大路機関

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【G3X撮影速報】春日井駐屯地創設57周年記念行事(3)第10施設大隊の観閲行進(2024-07-07)

2024-09-29 20:00:07 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■10施-戦闘工兵
 観閲行進準備の号令とともに始まった観閲行進は施設大隊という師団の戦闘工兵による観閲行進と進んだ。

 第10施設大隊本部付隊施設機器材隊の観閲行進、熱い中だ、熱いぞ、という灼熱を表現するように真っ白なお白砂の真上を車両が展開してきます、となりでは"カメラがチンチンになった"という声が聞こえる、なるのかとおもったら、ここは名古屋語圏だ。

 07式機動支援橋、81式自走架橋柱の後継装備として開発され90式戦車まで一通りの装備を渡河させることができるのですが、この装備が制式化された2007年当時は本州から戦車部隊が全廃されるなど思ってもみなかった、防衛政策の転換が急であったことを示す。

 グレーダー、道路工事現場では見慣れている装備といいますか建機ではあるのですが、こうしてオリーブドラブ一色に塗られますと別物のように見えてくる、障害処理などの祭や補給路の維持のためにこの種の装備も重要であることは言うまでも無い。

 第1中隊、セミトレーラの後方には中型ドーザ、施設科部隊は大量の車両を装備していて、それは多くの装備が自走して戦略機動できないため。そして建設会社と異なり一気に中隊規模で移動する必要から輸送車両の数もかなりのものとなっています。

 3t半トラック前の方には資材運搬車、資材運搬車といえば防衛省がウクライナへ支援物資として供与したことが記憶に新しい。戦闘工兵の装備をもっと供与できれば、戦争も早く終わる一助となるのかもしれないが、自衛隊がまず、数を持っていない。

 中型ドーザ、これがないと始まらない装備なのですが、世界的に見るとD7とかD10とか怪物のようなドーザでなければ市街戦のさいには役に立たないという。もっとも鈍足なので格好の標的にされる難点はあるが。遠隔操作方式の工兵車両はもっと必要か。

 第2中隊、資材運搬車と掩体掘削装置と。遠隔操作方式の工兵車両は実は自衛隊が世界に先んじていて、1990年雲仙普賢岳災害派遣や1992年カンボジアPKO任務に派遣、地雷の残る地域での道路作業や火砕流の通過後での捜索活動に活用しているもの。

 掩体掘削装置、地味ではあるが手作業で円ぴをもたされると大変なことになる作業を一動作で完了させる、防御陣地構築のためにはこれがあるのと無いのとでは全く異なる結果になる。ただ防弾は無い、防弾キャビンはPKO任務用に試作されていたけれども。

 第3中隊とトラッククレーン及びホイールローダ、第10師団には第14普通科連隊、第33普通科連隊、第35普通科連隊が隷下にあって、施設大隊は必要に応じ連隊に施設中隊を派遣できるよう、こうして3個施設中隊体制をとっています。昔は戦闘団と呼んだ。

 トラッククレーン、これも地味な装備だけれども架橋から障害構築に陣地構築まで必要な装備です。ただ、防弾が無いのが、師団施設は方面施設とことなり最前線で作業する戦闘工兵、大丈夫なのかなあ、と思う。専用の戦闘工兵装備が絶対必要ではないのか。

 第10後方支援連隊本部の観閲行進、施設大隊の観閲行進が完了しまして、春日井駐屯地最大の部隊による観閲行進が始まります。戦闘の第一線を支える段列を構成し、師団全体が粘り強く戦い続けるためにはこの後方支援連隊がなければ緒戦でおわってしまう。

 本部管理中隊の3t半トラック。自衛隊といえばこのトラック、という印象なのだけれどこれ、観閲行進に出てくる台数はわずかという印象、大丈夫なのかな、と思っていても体験試乗会場の目の前にやまほど停車していて、大丈夫なのよ、と思ってしまうのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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