■駐屯地祭・基地祭・航空祭
師走、Weblog北大路機関は筑波で迷子になってる間に24万アクセスを突破し、明日にも25万アクセスに到達する模様である。閑話休題、12月という本格的な冬を迎えるに当たって、いよいよ自衛隊関連行事も少なくなってきたが、今回は12月の自衛隊関連行事について紹介したい。
F-2支援戦闘機、F-15要撃機、ともに飛行再開。防空体制の間隙問題も解消され、日々訓練に向かっている。同時に、航空機ファンの基地ウォッチにも嬉しい今日この頃である。
さて、12月ともなると、基地祭といえば、厳寒の北海道などは既に全て終了しており、暖かい西部方面の航空祭などが行われる。
陸海空自衛隊主要行事と記載したが、実施されるのは、沖縄県の那覇基地航空祭、宮崎県の新田原基地航空祭である。主要行事が二つというのは若干寂しいが、双方とも航空自衛隊を代表する航空祭である。また、那覇基地のF-4EJ改は遠からず百里基地のF-15Jと交代する為、その雄姿を焼き付けておきたい。
なお、この他に自衛隊ではなく、米軍関連の行事で注目すべきものが一つ、横須賀米海軍施設オープンベースが行われる。C.ジョニー氏に教えていただいた情報。
間もなく退役を迎える空母「キティーホーク」が一般公開されるかについて興味が持たれる。一般公開が1200時からということで、京都を含む京阪神地方からも当日展開が可能である。
自衛隊行事といっていいのかは別として、大晦日には艦艇の夜間電飾が行われるようだ。写真は舞鶴展示訓練の際に撮影したものだが、例えば昨年の横須賀基地の場合、大晦日の2300時から桟橋が一般公開され、夜間電飾の艦艇を見学することが出来たという。
夜間電飾が施された護衛艦は、とにかく綺麗である。LEDではなく、電球の色のほのかな暖かさが伝わってくるというべきだろうか。一眼デジカメであれば三脚に固定して長時間露光、コンパクトデジカメであればフラッシュ機能をOFFにして、手摺などの上に固定、落ちないようにストラップだけは持っておいてセルフタイマー(ここ手ブレ防止に重要)で撮影すると良好な写真として残すことが出来る。
行事ではないが、もう一つ、大型輸送機C-Xの初飛行も十二月に計画されている。写真は米空軍のC-17輸送機、横田基地ではこの向かい側に航空自衛隊のC-1輸送機が展示されていた。米軍のC-17は60㌧のM-1A2戦車も輸送できるが、C-1は最大で8㌧搭載、73式中型トラックが限度であった。しかし、C-X,XC-2であれば、なんとか重量としては74式戦車も搭載できる。航空自衛隊期待の新型機だ。
映画「ミッドナイトイーグル」が公開中であるが、あの作品は雪上戦をかなりリアルに描いているらしい。で、まあ、映画に登場するかは別として、冬季戦といえば78式雪上車、冬の時期は駐屯地祭が無く、観閲行進には登場しない78式雪上車であるが、これからの降雪期、もしかしたら、演習場に移動する78式雪上車なんかを見ることが出来るかもしれない。北部方面隊や東北方面隊、東部方面隊、中部方面隊の積雪地に所在する駐屯地に配備されており、写真は金沢駐屯地で撮影したもの。
- 1 十二月二日:航空自衛隊新田原基地航空祭(新田原基地HP)・・・宮崎県児湯郡/第5航空団、飛行教導隊、飛行教育航空隊などが展開
- 十二月八日:横須賀米海軍施設一般公開・オープンベース・グランドイルミネーション(横須賀市HP)
- 十二月九日:航空自衛隊那覇基地航空祭(那覇基地HP)・・・沖縄県那覇市/南西諸島の防空任務を一手に引き受ける南西航空混成団司令部、第83航空隊、南西航空警戒管制隊司令部、第5高射隊などが展開、ファントム多数が配置されている。
■F-15再び飛行停止?
他方で、若干気になった情報があるので追記。F-15が再び飛行停止となったとの情報が飛び込んできた。本文で飛行再開と書いたので、この記事に記載することとした。
米空軍航空戦闘集団事故調査委員会の27日発表によると11月2日のミズーリ州米空軍機墜落事故の原因調査で、F-15AからF-15Dまでの全機に共通する構造的問題が指摘され、F-15Eを除く全機が再び飛行停止となったとの事。航空自衛隊のF-15Jも、2日の事故以降飛行を停止していたが、築城基地航空祭では飛行、小生も今日、小松か岐阜のF-15Jの飛行を目撃したのだが、再び飛行が停止される可能性がある。
注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。
■北大路機関