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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊呉基地散策(2012.03.14) 潜水艦部隊と教育訓練の中枢

2012-03-14 20:34:24 | 海上自衛隊 催事

■呉基地の日常風景

呉基地へ久々に行って参りました。今日明日に時間の余裕ができたので、急遽山陽本線を西へ、というところ。取り急ぎG12で撮影した写真を掲載してゆきます。

Img_6900  係船堀地区の護衛艦、本日は訓練にでている艦が多いのかこんなところでした。練習艦が出ていましたね、間もなく近海練習航海がはじまるようですが。艦番号105は護衛艦いなづま、手前は別のところから艦番号113と確認でき護衛艦さざなみ、と分かりました。昨年末に除籍された元護衛艦ひえい、が解体へと曳航されていったとのことで、最後の護衛艦はるな型の面影が見えなくなった呉基地というのは少し寂しい気もします。新しく護衛艦いせ、が呉基地には配備されています。この護衛艦いせ、が所属する第4護衛隊群は、護衛艦隊改編前の全艦同一母港時代には戦略予備的な位置づけにあったとされますが、近年の改編は機動運用を重視した編成と配置、日本列島を忙しく哨戒に警戒に訓練に頑張っているようです。

Img_6956  アレイからすこじま、海を見渡せば潜水艦潜水艦潜水艦。はるしお型、おやしお型がいました。ただ、そうりゅう型潜水艦は全て出払っていました。定期整備にはいっているということなのですが、さすがに行きに神戸で確認する時間の余裕はありませんでしたが、それでも潜水艦が並ぶのは壮観。まあ、間隔はあいていたのですが、ね。新防衛大綱では潜水艦定数がこれまでの16隻から22隻に拡大されるのですが、この点で、現在の二個潜水隊群体制が将来的に三個体制となるのか、ということに興味が浮かぶほか、自衛官定数が変化ないというのは大丈夫なのかな、ということと桟橋と整備施設は横須賀と呉のみ、各3隻増加する計算なのですが桟橋の広さは大丈夫なのでしょうか。

Img_6946  掃海管制艇さくしま、呉帰港。アレイからすこじまから偶然通ったのを撮影できました。掃海管制艇ですが、もとは掃海艇はつしま型の一隻で、現在は無人掃海装置SAMの遠隔操作を行う掃海管制艇として運用されています。ただ、SAMというのは掃海艇に搭載されている掃海器具と比べますとやはり大きく、遠距離進出に際しては掃海管制艇の左右両脇に各一隻を抱えるという独特の運用を行います。耐波性などは計算されているとは思うのですが、いっそ、もう少し大型の多用途支援艦ひうち型を原型とした掃海管制艦を開発すれば、後部甲板は元々中型トラック四台を収容できる容積がありますので、遠距離展開に適した艦船として完成しそう。

Img_6955  4202は訓練支援艦くろべ、4203は訓練支援艦てんりゅう。高速無人標的機複数を同時管制することが可能な訓練支援艦で、護衛艦は近年、イージス艦以外にも多目標同時対処能力を高めている艦が建造されていることから、この種の艦船は、比較的重要です。諸外国には最新鋭装備を建造して、それで満足している海軍というのが意外と多いのですが、装備は最大の性能を発揮できる体制が確立して初めて抑止力になるわけ、なのですけれども予算が限られている海軍ではどうしても正面装備、フリゲイトや潜水艦の方に予算がいってしまうもの。海上自衛隊は予算的に厳しいものもあるのですが、教育訓練の重要性を認識しているなによりもの証拠といえる。

Img_6962  最後に呉駅へ戻るバスから撮影した護衛艦いせ、定期整備の様子。IHIのドックへ入っていました。隣には戦艦大和を建造したドック、ここに護衛艦いせ、ううむ歴史と伝統が受け継がれるといいますか、海上自衛隊は伝統を重視していますが、それもわかる瞬間ですね。ところで、呉市営バスですが、なんと市営から広島電鉄へ経営譲渡されるとのこと。この関係で呉駅前のバスターミナルも改修工事が進められていました。市営バスは、どちらかというと、京都市バスのような最新車両というよりは車体がやや古く、塗装もレトロで、ああ、こういうのがいいなあ、と思っていたのですが塗装や車体、どうなるのですかね、そんなところに気になってしまいました。

北大路機関:はるな

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