◆ヘリコプター護衛艦くらま参加
3月20日に第64期飛行幹部候補生課程が修了、卒業式が行われ外洋練習航海(飛行)が同一から5月1日まで行われます。
外洋練習航海は海上自衛隊の飛行幹部として必要な知識と技能の習得を目指し、加えて近隣諸国との友好親善の増進が目的として実施される訓練、この外洋練習航海の実施に当たっては第11護衛隊司令関口雄輝1佐を指揮官とし、参加艦艇はヘリコプター搭載護衛艦くらま、護衛艦やまぎり、の二隻が参加となっていました。
第64期飛行幹部候補生卒業者60名を含む530名が外洋練習航海へ参加します。一般幹部候補生と飛行幹部候補生の卒業式は同時、同じ日に一般幹部候補課程修了者と共に近海練習航海が開始されますから、江田島には、かしま、しまゆき、まつゆき、くらま、やまぎり、と多くの艦船が集まることになりますね。
外洋練習航海は南西諸島を経て主に海外への訓練公開を行います、近海練習航海が国内を巡行するのと対照的です。外洋練習航海について海上自衛隊が発表した行動予定では、3月20日に江田島を出港、3月24日から3月28日まで沖縄の勝連か中城に寄港し、4月1日から4日まで韓国の平沢に寄港とのこと。
続いて4月16日から19日にかけてシンガポールのチャンギ海軍基地に寄港、4月28日から4月30日まで九州の佐伯に寄港し5月1日に呉基地へ帰港することと、行動予定が発表されていました。 近海練習航海部隊は4月25日に呉へ戻ってきますので、ここで並ぶことになりますね。
外洋練習航海に、ヘリコプター護衛艦くらま、が参加していますが、現在全通飛行甲板型護衛艦ひゅうが型ひゅうが、いせ、が運用されており、従来のヘリコプター搭載護衛艦しらね型しらね、くらま、の後継として満載排水量25000t(航空機運用時)の平成22年度護衛艦、所謂22DDHの建造が始まっています。
22DDHのように、こうした艦上航空機の任務遂行能力の重点を置く艦艇の強化が行われるところから見ても、飛行幹部要員は、陸上航空基地や航空機を搭載し運用する護衛艦からの任務が今後大きく、候補生へは期待が今まで以上に高いといえるでしょう。卒業式は、0920海幕長出迎え、0930~0945教育報告、1000~1130卒業式、1210~1310午餐会、1350~1430卒業生見送り、という予定で行われるそうです。
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