北大路機関

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【7D特報】小松基地航空祭2018,第6航空団&飛行教導群F-15Jの十機編隊(2018-09-17)

2019-09-14 20:05:51 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■イーグル十機編隊の青空
 本日は2018年小松基地航空祭でのF-15戦闘機10機編隊の情景を紹介しましょう。

 小松基地航空祭、小松基地という石川県小松市の航空自衛隊基地は日本気合いの体現に北朝鮮と北方のロシアを睨み、そして日本海側唯一の航空自衛隊戦闘機部隊の基地でもあります。更に京都からはサンダーバードで一本という、近いのか遠いのかという好立地に。

 イーグルが多数配備される小松基地なのですが、部隊として配置される、という事は逆に一機種の戦闘機が多数の編隊を組むことが航空祭で可能となります。言い換えれば、一つの機種の大編隊を撮影する、という事は戦闘機部隊航空祭の醍醐味とも言えるでしょう。

 日本海に面する小松基地にF-15の大編隊、この日の航空祭は快晴と云いますか、本来は降水確率が非常に高く、70%や50%に80%と降水確率が一時位のビットコイン並に乱高下する状態でした。小松航空祭は基地からが順光、小松空港からは白山が借景に撮影できる。

 白山とイーグル、という情景も魅力が大きいのですが、逆光か順光か、というものは撮影の後に仕上がった写真にかなり余地を与えるものでして、実はこの日、非常に撮影位置を迷ったものでした。しかし、大編隊の迫力ある構図写真で見返しますと、よかったと思う。

 F-15の編隊写真と共に、少々言い訳がましい撮影位置の話題を展開します背景には、実は基地から撮影しますと、戦闘機の機動飛行に際しての捻りの情景が、ほぼ撮影出来なくなるのですよね。ひねりの情景、撮影する事は出来るのですが撮れるのはイーグルの腹のみ。

 イーグルの機動飛行、航空祭では安全上観客上空での飛行展示は行いません。この関係で海上に向かって飛行する航空機がそのまま切り返し、急旋回する瞬間に、小松空港付近から撮影しますと、機体の背中、制空迷彩のイーグルの獰猛さを撮影できる、ということ。

 航空祭を撮影するのは結局一人ですので、撮影位置で大編隊を最良の位置で撮影する優先度の高さか、機動飛行の迫力を最優先した撮影位置とするか、これは当日の天候と予行の情報から、しかし航空祭の飛行展示が行われる前に撮影位置を決断しなければなりません。

 小松基地は現在、飛行教導群と第6航空団の3個飛行隊が展開するイーグル最大の基地でもあります。飛行教導群は宮崎県の新田原基地より移転した、小松基地の新しいイーグル飛行隊です。逆に三個飛行隊が展開しているからこそ、比較的大きなイーグルの編隊が。

 大編隊がどの規模なのか、航空祭へ展開する際には事前に何とか情報を仕入れたいという遠出して、頑張って進出しましたらば、6機編隊に留まるという事で部隊の忙しさを実感したり、8機離陸したと期待していますと二群4機編隊の8機編隊という事も実際あります。

 サンダーバードで一本、というのは近いのか遠いのか、といいますか、JRは特急料金が高めですので若干一本で行ける故に近いという訳には考える立地の基地ではありますが、少なくとも京都からは一番近い戦闘機部隊の基地です。築城基地や百里基地よりは、近いと。

 航空祭の編隊規模を知りたければ、予行へ張り付く、という選択肢は当然あるのですけれども、近いとは言ってもそれは北関東や北九州と比較した場合でありまして、千歳基地でF-15の12機編隊という写真を撮影した事がありますが、これほどの編隊は中々見られない。

 大編隊の規模というものは、離陸した機体だけでは数えられず、結局二群に分かれるのか大編隊を組むのか。実際に飛来してきますと、最初は雁行の様な影が望遠レンズ越しに見えまして、漸く見えてくる。航過は一度か二度か三度か、これが集中力の成果の写真です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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