■航空学校創設71周年祭
本日撮影の話題をその日の内に紹介する、友人はゴジラ-1をと映画館へ立ち寄りましたが近鉄特急で大急ぎで戻りNHKのオトナプリキュアを傍目に文章を書き写真を編集しましたこの話題をお伝えしよう。

明野航空祭、行って参りました。シン・コークーガッコー、と何か八岐大蛇の逆襲がありそうな航空祭として銘打たれた今年の明野航空祭は、ポスターにはUH-2,ハヤブサが描かれていまして、エンジンの音轟々とハヤブサが行く様子を期待しつつ三重県伊勢市へ行きましたが。

V-22オスプレイ登場。木更津駐屯地からV-22輸送機が初参加していました。可動翼機と訳しているティルトローター機は自衛隊が17機導入した新時代の航空機です。木更津駐屯地への配備は暫定配備であるとされ、最終的に九州佐賀空港へ移駐する計画が進んでいる。

AH-1S対戦車ヘリコプター、年々退役が進み配備数が激減しているAH-1Sについては確かに往年の大編隊を再現できる程は維持されておらず、既に陸自航空の屋台骨を支えたOH-6D観測ヘリコプターもCOVID-19コロナ禍下においてひっそりと退役し数年が。

CH-47JA輸送ヘリコプターと比較しV-22可動翼機の取得費用は、導入当時倍額でしたので、あのV-22の17機が無ければ第2ヘリコプター団を編成できた、とは言われたものですが、先日60機のCH-47を一括調達したドイツの取得費用は1機1億ドルを超えていた。

川崎重工が一括調達により製造する事となりましたCH-47は、おそらく改良型なのでしょうか、150億円と、ドル換算で1億ドル規模にまで費用が高騰していますので、防衛産業に無理を掛け過ぎていた、結局V-22はあの当時調達しておいて正解だった、とさえ。

V-22は今から調達しようにも生産ラインとインフレにより当時の費用で取得する事は出来ず、しかも、ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦にも搭載できるV-22は、なにしろ航続距離はC-1輸送機に匹敵するものですので、自衛隊の戦略展開能力を飛躍的に高めたもの。

スーパーマリオの帽子が何故かコックピットに置かれていて、なにか東京五輪誘致の際に当時の安倍総理がスーパーマリオに扮してトップダウンで誘致した事を思い出しますが、オスプレイは、アルジェリアガスプラント邦人襲撃事件を受け調達されたものでした。

アルジェリアガスプラント邦人襲撃事件は、当時自衛隊による邦人救出の可能性を検討するものの、CH-47もUH-60もC-130もC-2さえも対応不能という結論が出され、不測の事態に対応するためには対応できる航空機はV-22しかない、と決定された背景がある。

陸上自衛隊航空を考えますと、17機のV-22は、いまの様に防衛費GDP2%という余裕がある訳ではなく、V-22の1機でOH-6Dが30機調達できるという無理を通した事による影響は、確かに大丈夫なのか、という印象はぬぐえないものですが、可能性のある装備という。

AH-64D戦闘ヘリコプター、しかし不安な要素としては今年度の明野航空祭では遂にAH-64D戦闘ヘリコプターが参加しなかった、ということ。政府は無人機によりAH-64DとAH-1Sを代替する方針ですが、無人機運用実績の薄い自衛隊に可能なのか、と不安だ。

MQ-8ファイアスカウトを海上自衛隊が20機程度導入する検討が2013年頃に提示され、1機25億円程度、OH-6Dの後継機に最適で部分的にAH-1Sの性能を置き換え得るものでしたが、導入は実現していません。MQ-9リーパー無人機も、ある程度高い能力を持つ、が。

OH-6Dが180機とAH-1Sが96機、最盛期にはこの程度ありましたので、MQ-8を60機程度とMQ-9が50機程度、あとはスキャンイーグルを各師団旅団に配備出来れば、と思うのですが、見通しは非常に暗く、陸上自衛隊航空の行く末も不安を感じる航空祭でしたね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
本日撮影の話題をその日の内に紹介する、友人はゴジラ-1をと映画館へ立ち寄りましたが近鉄特急で大急ぎで戻りNHKのオトナプリキュアを傍目に文章を書き写真を編集しましたこの話題をお伝えしよう。

明野航空祭、行って参りました。シン・コークーガッコー、と何か八岐大蛇の逆襲がありそうな航空祭として銘打たれた今年の明野航空祭は、ポスターにはUH-2,ハヤブサが描かれていまして、エンジンの音轟々とハヤブサが行く様子を期待しつつ三重県伊勢市へ行きましたが。

V-22オスプレイ登場。木更津駐屯地からV-22輸送機が初参加していました。可動翼機と訳しているティルトローター機は自衛隊が17機導入した新時代の航空機です。木更津駐屯地への配備は暫定配備であるとされ、最終的に九州佐賀空港へ移駐する計画が進んでいる。

AH-1S対戦車ヘリコプター、年々退役が進み配備数が激減しているAH-1Sについては確かに往年の大編隊を再現できる程は維持されておらず、既に陸自航空の屋台骨を支えたOH-6D観測ヘリコプターもCOVID-19コロナ禍下においてひっそりと退役し数年が。

CH-47JA輸送ヘリコプターと比較しV-22可動翼機の取得費用は、導入当時倍額でしたので、あのV-22の17機が無ければ第2ヘリコプター団を編成できた、とは言われたものですが、先日60機のCH-47を一括調達したドイツの取得費用は1機1億ドルを超えていた。

川崎重工が一括調達により製造する事となりましたCH-47は、おそらく改良型なのでしょうか、150億円と、ドル換算で1億ドル規模にまで費用が高騰していますので、防衛産業に無理を掛け過ぎていた、結局V-22はあの当時調達しておいて正解だった、とさえ。

V-22は今から調達しようにも生産ラインとインフレにより当時の費用で取得する事は出来ず、しかも、ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦にも搭載できるV-22は、なにしろ航続距離はC-1輸送機に匹敵するものですので、自衛隊の戦略展開能力を飛躍的に高めたもの。

スーパーマリオの帽子が何故かコックピットに置かれていて、なにか東京五輪誘致の際に当時の安倍総理がスーパーマリオに扮してトップダウンで誘致した事を思い出しますが、オスプレイは、アルジェリアガスプラント邦人襲撃事件を受け調達されたものでした。

アルジェリアガスプラント邦人襲撃事件は、当時自衛隊による邦人救出の可能性を検討するものの、CH-47もUH-60もC-130もC-2さえも対応不能という結論が出され、不測の事態に対応するためには対応できる航空機はV-22しかない、と決定された背景がある。

陸上自衛隊航空を考えますと、17機のV-22は、いまの様に防衛費GDP2%という余裕がある訳ではなく、V-22の1機でOH-6Dが30機調達できるという無理を通した事による影響は、確かに大丈夫なのか、という印象はぬぐえないものですが、可能性のある装備という。

AH-64D戦闘ヘリコプター、しかし不安な要素としては今年度の明野航空祭では遂にAH-64D戦闘ヘリコプターが参加しなかった、ということ。政府は無人機によりAH-64DとAH-1Sを代替する方針ですが、無人機運用実績の薄い自衛隊に可能なのか、と不安だ。

MQ-8ファイアスカウトを海上自衛隊が20機程度導入する検討が2013年頃に提示され、1機25億円程度、OH-6Dの後継機に最適で部分的にAH-1Sの性能を置き換え得るものでしたが、導入は実現していません。MQ-9リーパー無人機も、ある程度高い能力を持つ、が。

OH-6Dが180機とAH-1Sが96機、最盛期にはこの程度ありましたので、MQ-8を60機程度とMQ-9が50機程度、あとはスキャンイーグルを各師団旅団に配備出来れば、と思うのですが、見通しは非常に暗く、陸上自衛隊航空の行く末も不安を感じる航空祭でしたね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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