北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】東海道新幹線と山陽新幹線,繋がっていてこその鉄道を認識したあの日

2023-01-08 18:29:38 | コラム
■繋がっていてこそ鉄道
 ローカル線といいますと路線バスと競争するか廃線の話題と二分される印象なのですが。

 ローカル線を維持すべき、ローカル線など重荷なので廃止しろ、というような主張がありますが、もちろんなにが何でも残すべきとかすでに廃止された路線の施策がすべて失策であったとはいわないのですが、一部が赤字でも全体として考えるべき路線は多いと思う。

 阪神大震災、神戸市内で山陽新幹線が途絶したことで強く認識された型は多いのではないでしょうか、古すぎるというならば、日本海縦貫線が維持されていたことで東日本大震災において太平洋岸の鉄道輸送網が壊滅した際に日本海側へ迂回できたという歴史もあります。

 北海道新幹線の札幌延伸に際して北海道南部において一部在来線の廃止が検討されています、しかし、ここを廃線とすると東北本線の維持が困難になる、こう説明しますと論理の飛躍と笑われるでしょう。しかし、繋がっていることによる全体の黒字という実状があります。

 東北新幹線までなぜ、と思われるかもしれませんが、北海道から東京大阪まで線路が繋がっているからこそ貨物列車が運行できるのです、しかし、長万部などで線路が廃線となった場合、どうするのでしょうか、長万部で貨物列車から降ろして函館で再度積載するのか。

 北海道の製造業や農産物を貨物列車で運行し本州まで輸送するからこそ、その中継地である東北本線が維持されているわけで、中継地でのコンテナ積載などにも対応します、しかし、ここが北海道で寸断することにより、ほかの地域の貨物輸送にも影響することとなるのです。

 繋がっているからこそ意味がある、海運があると反論されるでしょうがそれほど内航船の船舶量に余裕があるのでしょうか、トラックがあると反論されますと東京から北海道まで鉄道輸送を代替できるほど運転手は豊富なのでしょうか、全体で考えねばならないのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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