■防衛情報-ウクライナ戦争
自衛隊は3.11の時でさえ交代要員を重視し部隊が疲弊し任務遂行不能となることを回避する努力を行いました。しかし現在のロシア軍は。
ロシア軍のウクライナ派遣要員は交代の見通しがない、イギリス国防省ウクライナ戦況報告9月21日付情報においてロシアの動員耐性の厳しい状況をまとめていました。これは21日がプーチン大統領による部分動員命令発令から一年となることをうけ概況をまとめたものですが、その根拠としましてロシア議会下院国防委員長の発言も引用しています。
ロシア議会下院国防委員長のアンドレイカルタポロフ元将軍は、兵役は国民の義務であることを強調し、また兵士が従軍中に作戦地域を交代で離れることはできない、とも発言しました。ウクライナへ一度派遣されると帰国できない、これはロシア軍兵士の士気を下げるとともに練度を向上させる訓練を行えず戦闘が成功しない要因となっているもよう。
海外派兵を行う際に10%以上の兵力を派遣した場合、交代が難しくなるとされ12%を超えた場合は状況が深刻化するとされています、そしてアメリカ軍がイラクとアフガニスタンへ派遣した状況が同程度でしたが、ロシア軍は平時の陸軍及び空挺軍の定員に対して80%以上を派遣し、死傷者が25万以上出ているものを動員により定員を増して対応している。
■防衛情報-ウクライナ戦争
防衛線が突破されているのでしょう。
ロシア軍はニコルスケにおける新しい対戦車障害物を構築している、ISWアメリカ戦争研究所9月22日付分析において東部戦線南部での戦況が報告されています、情報はウクライナのマリウポリ市長顧問アンドシチェンコ氏が報告したもので、マリウポル、マリウポリではなくマリウポル、その北16kmでのロシア軍防御強化の動きが確認されました。
ニコルスケでの防御強化は竜の歯対戦車障害を輸送しているという目撃情報であり、これが事実であればこの地域においてウクライナ軍の浸透が本格化していることを意味します。牽制としてロシア軍は北部のクピャンスクなどで攻撃を行っていますが進捗はなく、バフムト近郊でもアンドリイフカで再度攻撃し失敗していて、牽制が目的と推測される。
ウクライナは間もなく、スプーン一杯の水がバケツ一杯の泥を生むという泥濘期に入ります、この場合は全地形車両などを装備していなければ機動が難しく、元来機械化装備を潤沢にもつロシア軍が有利とされてきましたが、かなりの損耗とともに生産こそ続いているものの定数割れが酷いロシア軍にとり、果たして有利となるのかは未知数となっています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
自衛隊は3.11の時でさえ交代要員を重視し部隊が疲弊し任務遂行不能となることを回避する努力を行いました。しかし現在のロシア軍は。
ロシア軍のウクライナ派遣要員は交代の見通しがない、イギリス国防省ウクライナ戦況報告9月21日付情報においてロシアの動員耐性の厳しい状況をまとめていました。これは21日がプーチン大統領による部分動員命令発令から一年となることをうけ概況をまとめたものですが、その根拠としましてロシア議会下院国防委員長の発言も引用しています。
ロシア議会下院国防委員長のアンドレイカルタポロフ元将軍は、兵役は国民の義務であることを強調し、また兵士が従軍中に作戦地域を交代で離れることはできない、とも発言しました。ウクライナへ一度派遣されると帰国できない、これはロシア軍兵士の士気を下げるとともに練度を向上させる訓練を行えず戦闘が成功しない要因となっているもよう。
海外派兵を行う際に10%以上の兵力を派遣した場合、交代が難しくなるとされ12%を超えた場合は状況が深刻化するとされています、そしてアメリカ軍がイラクとアフガニスタンへ派遣した状況が同程度でしたが、ロシア軍は平時の陸軍及び空挺軍の定員に対して80%以上を派遣し、死傷者が25万以上出ているものを動員により定員を増して対応している。
■防衛情報-ウクライナ戦争
防衛線が突破されているのでしょう。
ロシア軍はニコルスケにおける新しい対戦車障害物を構築している、ISWアメリカ戦争研究所9月22日付分析において東部戦線南部での戦況が報告されています、情報はウクライナのマリウポリ市長顧問アンドシチェンコ氏が報告したもので、マリウポル、マリウポリではなくマリウポル、その北16kmでのロシア軍防御強化の動きが確認されました。
ニコルスケでの防御強化は竜の歯対戦車障害を輸送しているという目撃情報であり、これが事実であればこの地域においてウクライナ軍の浸透が本格化していることを意味します。牽制としてロシア軍は北部のクピャンスクなどで攻撃を行っていますが進捗はなく、バフムト近郊でもアンドリイフカで再度攻撃し失敗していて、牽制が目的と推測される。
ウクライナは間もなく、スプーン一杯の水がバケツ一杯の泥を生むという泥濘期に入ります、この場合は全地形車両などを装備していなければ機動が難しく、元来機械化装備を潤沢にもつロシア軍が有利とされてきましたが、かなりの損耗とともに生産こそ続いているものの定数割れが酷いロシア軍にとり、果たして有利となるのかは未知数となっています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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