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ウクライナ情勢-ロシア軍,航空宇宙軍と海軍が今年最大規模の自爆用無人機とミサイル攻撃

2025-03-12 07:00:50 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 懸念されていた事ではありますがロシア軍のミサイル備蓄が充分となった模様です。

 ロシア軍は6日から7日にかけ最大規模の航空攻撃を実施した、イギリス国防省ウクライナ戦況報告3月8日版において、6日から7日にかけての夜間攻撃が実施され、黒海艦隊からのミサイル攻撃、航空機からのKh-101空中発射巡航ミサイル、短距離弾道ミサイル、自爆用無人航空機100機以上を投入し航空攻撃を実施したとのこと。

 Kh-101巡航ミサイル等はウクライナ軍の攻撃を飽和させる目的で為されており、この攻撃はウクライナのエネルギー関連施設、天然ガス関連施設を攻撃したとしています。また、気温の低い時期にインフラ施設を攻撃する事で、ウクライナ市民の士気を低下させる事が目的とイギリス国防省は分析しているもよう。

 ウクライナに対する大規模攻撃が行われた背景には、ロシア軍は2025年に入り中程度のミサイル攻撃を散発的に行うのみであったため、ロシア軍はミサイル生産により備蓄を確保し、大規模攻撃を行う事が出来たと考えられるとのこと。また、ミサイル備蓄が増えた事により、ロシア航空宇宙軍は今後、攻撃時機を選ぶ主導権を確保できることとなる。

 AFP通信は3月8日報道において、ゼレンスキー大統領への支持率が57%から67%に増加したと報道しました。これは、トランプ大統領のゼレンスキー大統領への独裁者発言などを受け、ゼレンスキー大統領支持へ民意は結束できたのではないかとAFPは報道しています。不支持は29%で前回の調査では37%となっていました。

 この世論調査はKIISキエフ国際社会学研究所が行った世論調査の結果とのこと。独裁者発言の背景には、昨年予定された大統領選挙を、戒厳令が発令中であると共に占領地などで選挙が行えないとして延期した事が背景にあるもよう。現在の戦況で東部地域における選挙が可能であるかについては現実的ではないともかんがえられます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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