北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】三千院,天然色司る原色の苔絨毯と覆い隠せぬ気候変動と夏の猛暑の影響を考える

2023-11-15 20:00:31 | 写真
■紅葉は厳しいかも
 急激な温度変化を前にさて秋は何処へ行ったのかと訝しむところですが去ったとはいえあの灼熱という他ない異常な真夏の温度は実は紅葉の朱色紅色に確実に影響しています。

 本堂とともに、苔の様子は、新緑の新鮮さをたたえてはいるのだけれども幾分その先端が疲れているような黄土色の穂先を醸しているのは、これは夏の猛暑という関係があるのでしょうか、それとも秋をむかえた、という季節到来を機敏に感じ取った仕草なのか。

 紅葉は、厳しいかもしれませんね。こう聞くことが多いのです、そういうのも既に十月初旬に朱色を帯びた紅葉が多い、もちろん紅葉の前兆という木々もあるのですが、どちらかというと紅葉の前に葉先が枯死している、もう紅葉と勘違いの方も多いのですけれども。

 苔を猛暑より一段上、いや二段か三段上の灼熱から守るために散水して真夏に守ろうとした寺院は、しかし遣り過ぎた水が溜まり、直射日光で熱せられてぬるま湯以上の風呂のように熱を持ってしまい、長湯しすぎて枯れた苔のお寺を幾つか知っているのですが。

 気候変動、という言葉は知っていますし、実感するところなのだけれども、風景というものを一変させてしまうような状況、これは考えるとデジタル一眼レフを手に本格的な風景写真を撮影し始めた2005年と比べると、実は顕著に変化しているのだと痛感する。

 豪雪が降りました今年の冬を思い起こせば、まあ冬は寒いし気候というのはこんなものさ、と誤解してしまいそうですが、大陸寒気団は気候変動の起こす温暖化が永久凍土を溶かし沿海部の淡水濃度を高めたことが一時的に氷結を促し形成された、気候変動による。

 酷暑猛暑といわれるものですが、果たして今年の夏のようなもの、2022年も2021年も確かに暑かったものなのですけれども、ここまで厳しかったか、2022年などは初夏だけが熱く八月は平年並みの猛暑ではなかったか、と2023年の夏とともに改めて思い返す。

 2023年のような猛暑が常態化した場合、さくらの木々はかなり枯死して、沖縄の様なでいごの花を植えねばならないのではないか、あの花は朱色が美しくそして熱さにはつよいけれども三年に一度しか開花しない、そしてなにより日本の植物相が変わってしまう。

 トヨタのガソリン車から航続距離が同等に長いアウディの電気自動車に乗り換えて務めて移動は北海道でも九州でも安価な旅客機よりは新幹線を利用する、と簡単に対策を考えた場合でも、経済的に可能とするにはもっと経済を活性化せねばならない、となる。

 ホンダの水素自動車を海洋太陽光発電によりメガフロート上で海水電気分解により水素を生成して、とか、いややはり原子力発電を再評価してその技術上にウランに頼らない常温核融合発電を実用化、というような技術論は聞くのだけれども、机上論理では、とも。

 京都でも30度前後の夏というようなものが、常温核融合やEV電気自動車にE-VTOLの空飛ぶクルマで温室効果ガスが抑制されて、元の気候に戻るのかといわれると、いや考えているのは温室効果ガス削減だけ、とどうしても頼りない答えが専門家からも聞こえる。

 COVID-19新型コロナウィルス感染症世界的拡大に際して、世界が都市封鎖を掲げた中にあってウィズコロナとして、コロナと共に生きるほかない、という、映画のシン・ゴジラのような発言が政治から示されたように、気候変動と共に生きるほかないのかな、と。

 猛暑の夏の後に来る紅葉はどうしても遅くなるという、ただ冷夏の夏よりは葉が萎まないともいう、けれども、枯死しているような椛は来年また青椛の青葉を取り戻すのだろうか、こう懸念することが毎年の風物詩のようになるのでは、と思ってしまうのですよ、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウクライナ情勢-激戦地アヴデ... | トップ | 【京都幕間旅情】法然院,紅葉... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

写真」カテゴリの最新記事