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【京都幕間旅情】八坂神社紅葉,師走の紅葉巡りと間近となった鑽火式そして新年の白朮祭

2024-12-25 20:22:53 | 写真
■白朮祭
 寒さ本番というと事ですがそのとおりで年末年始が近づいてきました。

 白朮祭、これはやはり難読文字、となるのでしょうね、おけらさいという、八坂神社の神事で年始に行われます、いや正確には大みそかから行われ、白朮火授与所というところで火縄に火をつけてもらいまして、この火を持ち帰り竈にくべるという。

 鑽火式という、これは明々後日にもう行われる火鑽臼での点火とともに白朮祭に準備が整うというものですから、もう今年もいよいよ、考えてしまうもの。今年は年の瀬まで有難いことに多忙ではあるのですけれどもね。

 八坂神社の白朮火、これは正月だけのものではなく神社全体で見ていますと実は1年間本殿内でろうそくに灯されまして燈し続けられるという神事でもある。するとやはり年始の行事というものは大切にされている、ということの証左でもありまして。

 年始の神事はこの火をくべた竈でその年最初の煮炊きをすると無病息災のご利益があるという。年始の煮炊きは御雑煮とか、また神棚のろうそくに火をともして、その火を使ってもいい、と言われてもいるのですが、市バスには火はもちこめなかったはず。

 をけら参り、とも呼ばれるもので、前に撮影に行きましたところ、結構な人口密度に化繊の上着を着て行ったり革の上着を着て行ってしまったので、ちょっと裸火は怖いなあ、と思いつつ、これも正月の行事なのだと感慨深く見守ったもの。

 紅葉の季節が遅かった、しかしもう雪の季節となっている、不思議なものです。年末年始、というものも間近ですし、本日はもうクリスマス、クリスマスのイルミネーションと紅葉撮影が重なるのも、これは昔は無かったという印象で思い出す。

 十二月になっても青椛、気温だけは冬になっていますが、実感するのは紅葉が遅れても暦はそのままですので火の沈むのが本当に早く感じるということ。椛を撮影できる時間も減ってしまう、という事になるのですね。

 異常気象の常態化、といいますか、既に京都には古都の庭園の苔が、この数年で真夏の高温に一機に曝され、一部寺院では人工霧装置をつかって夜間に苔を保護しているようですが、あんまり水をまきすぎると今度は伽藍のほうに黴が及ばないか心配だ。

 季節感といいますか、紅葉と年末年始のあいだにはちょっと時間がある、という感覚で一年の計画を立ててきましたので、こういう風に紅葉が遅くなってしまうと、師走の多忙感が極まりまして、この辺りは年賀状のさくせいなんかにも悪影響を及ぼして。

 ただ、夏の酷暑を思い出すと、一応紅葉の季節が来たとともに、木々も枯死せず、いちぶはもうこれだめらしいなあ、という枯死した様子をみてしまうのですが、それでも、遅れてはいるけれども紅葉を観れて、年末年始を準備に入ることができる、と。

 雪の気配もしますので、今年も一応、いや今年というよりもこの冬、というべきでしょうね、雪景色などを見ることも叶いそうですし、いちおう季節は廻っているのだと思う、それでも異常気象というものなのだけれども。

 八坂神社の紅葉を見るとともに、来年の紅葉というか徽章はどうなるのだろうと考えつつ、今年もいよいよ、白朮祭というものの季節を感じることができるようになってきたわけですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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