■大神と農耕
たまにはこういうわだいがあってもいいでしょう。
北大路機関は、2003年の創設を経て2005年にWeblog北大路機関として発展し、今年で創設20年を迎えます。その背景には、自衛隊に関する多くの誤解が当時報道でさえも残っていて、先ず実情と事実を知ってもらう事が安全保障への一歩として歩みだしました。
伏見稲荷大社、さて、今回この伏見区の社殿を紹介します背景には、ちょっとここは指摘しておかなければならないなあ、という義憤ではないけれども、思い立ったことがありまして。朝日放送テレビ、大阪市福島区の西日本を中心とした放送系列の番組について。
オオカミが悪者という描写がありまして、日本では逆に信仰対象であったのだよなあ、と、事実と異なる可能性を感じました。牧畜を行う場合はオオカミは駆除対象ですか、日本は儒教と仏教の影響があり、牧畜はそれほど普及していない、まあこれはのちほど。
わんだふるぷりきゅあ!、所謂朝アニメで、日曜日という北大路機関が戦車だ戦闘機だ機動戦闘車だ護衛艦だ哨戒機だ潜水艦だ、と追いかけまわしている最中にはちょっと縁が遠かった作品についての、オオカミに関しての描写です。今回はオオカミが敵だという。
くらま体験航海、実のところこの作品が子供向けという割には様々な内容を含めているのだなあ、とみてみて驚いたのは、20年近く前、静岡県において予定されていた護衛艦くらま体験航海が豪雨により中止となりまして、仕方なく戻ったホテルでの話なのですが。
ザクロ、オオカミの亡霊の擬人化という設定だそうで、声優さんが狼と香辛料でオオカミを追い払っていたノーラアレントの役を演じられた方でしたので、ちょっとわらってしまいましたが、なんでも、人類により絶滅させられたニホンオオカミだった、という。
大神、驚かれるかもしれませんが、日本においてニホンオオカミを組織的に駆除した事例が、探してみると見つからないのですよね、野犬狩りの際に巻き込まれた事例があるのですが、それよりも大神、ということで日本ではニホンオオカミは信仰の対象であった。
伏見稲荷大社の神使の狐は、オオカミではなく狐、歴史上は神社では、船岡山の、つまり北大路通沿いだ、船岡山の近くの穴に住んでいた狐の老夫婦が、人間とふれあい、いろいろ助けられることがあったものですから、寿命を終えたのちは人に尽くしたいと思って。
神使の狐という存在は、船岡山に住んでいた狐の老夫婦が人間に恩返しをするために、自分の子供たちと共に宇迦之御魂大神のもとにはせ参じ、その願いが受け入れられた、という歴史があります。それは同時に、狐にも農耕神という側面があった為なのですが。
宇迦之御魂大神、今では伏見稲荷大社は商売繁盛を願う神域となっていますが、神使の狐が稲穂を咥えていて、蔵を護る鍵を咥えている通り、もともとは農耕の豊作を祈る神殿となっていました。稲荷の語源の説に、稲成り、という説があるほどなのですから。
送り狼という単語も、日本では、まあ夜女性にイカガワシイ下心で近づく男性諸君の暗躍で悪い意味を持つようになりましたが、もともとは山道で迷ってしまっても、附いてきてくれるオオカミを避けていると銛の外に出られた、そんな孤児があり、悪い意味ではない。
ニホンオオカミは、日本の棲息圏においては別に敵対していたわけではなかった、ということ、わんだふるぷりきゅあ!ではもう少し触れてほしかったなあ、とおもうのですね。それは農作物に群がるネズミを駆逐し、灌漑路を壊すモグラを捕食した、神なのだから。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
たまにはこういうわだいがあってもいいでしょう。
北大路機関は、2003年の創設を経て2005年にWeblog北大路機関として発展し、今年で創設20年を迎えます。その背景には、自衛隊に関する多くの誤解が当時報道でさえも残っていて、先ず実情と事実を知ってもらう事が安全保障への一歩として歩みだしました。
伏見稲荷大社、さて、今回この伏見区の社殿を紹介します背景には、ちょっとここは指摘しておかなければならないなあ、という義憤ではないけれども、思い立ったことがありまして。朝日放送テレビ、大阪市福島区の西日本を中心とした放送系列の番組について。
オオカミが悪者という描写がありまして、日本では逆に信仰対象であったのだよなあ、と、事実と異なる可能性を感じました。牧畜を行う場合はオオカミは駆除対象ですか、日本は儒教と仏教の影響があり、牧畜はそれほど普及していない、まあこれはのちほど。
わんだふるぷりきゅあ!、所謂朝アニメで、日曜日という北大路機関が戦車だ戦闘機だ機動戦闘車だ護衛艦だ哨戒機だ潜水艦だ、と追いかけまわしている最中にはちょっと縁が遠かった作品についての、オオカミに関しての描写です。今回はオオカミが敵だという。
くらま体験航海、実のところこの作品が子供向けという割には様々な内容を含めているのだなあ、とみてみて驚いたのは、20年近く前、静岡県において予定されていた護衛艦くらま体験航海が豪雨により中止となりまして、仕方なく戻ったホテルでの話なのですが。
ザクロ、オオカミの亡霊の擬人化という設定だそうで、声優さんが狼と香辛料でオオカミを追い払っていたノーラアレントの役を演じられた方でしたので、ちょっとわらってしまいましたが、なんでも、人類により絶滅させられたニホンオオカミだった、という。
大神、驚かれるかもしれませんが、日本においてニホンオオカミを組織的に駆除した事例が、探してみると見つからないのですよね、野犬狩りの際に巻き込まれた事例があるのですが、それよりも大神、ということで日本ではニホンオオカミは信仰の対象であった。
伏見稲荷大社の神使の狐は、オオカミではなく狐、歴史上は神社では、船岡山の、つまり北大路通沿いだ、船岡山の近くの穴に住んでいた狐の老夫婦が、人間とふれあい、いろいろ助けられることがあったものですから、寿命を終えたのちは人に尽くしたいと思って。
神使の狐という存在は、船岡山に住んでいた狐の老夫婦が人間に恩返しをするために、自分の子供たちと共に宇迦之御魂大神のもとにはせ参じ、その願いが受け入れられた、という歴史があります。それは同時に、狐にも農耕神という側面があった為なのですが。
宇迦之御魂大神、今では伏見稲荷大社は商売繁盛を願う神域となっていますが、神使の狐が稲穂を咥えていて、蔵を護る鍵を咥えている通り、もともとは農耕の豊作を祈る神殿となっていました。稲荷の語源の説に、稲成り、という説があるほどなのですから。
送り狼という単語も、日本では、まあ夜女性にイカガワシイ下心で近づく男性諸君の暗躍で悪い意味を持つようになりましたが、もともとは山道で迷ってしまっても、附いてきてくれるオオカミを避けていると銛の外に出られた、そんな孤児があり、悪い意味ではない。
ニホンオオカミは、日本の棲息圏においては別に敵対していたわけではなかった、ということ、わんだふるぷりきゅあ!ではもう少し触れてほしかったなあ、とおもうのですね。それは農作物に群がるネズミを駆逐し、灌漑路を壊すモグラを捕食した、神なのだから。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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