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C-2輸送機邦人45名乗せポートスーダン空港を脱出,停戦期間終了-残る数名の出国支援急ぐ-スーダン邦人救出作戦

2023-04-25 07:00:20 | 防衛・安全保障
■スーダン邦人救出作戦
 邦人救出は何とか間に合いました。現地は停電など通信状況が極めて悪く情報が断続的に入る事から憂慮しましたが。

 岸田総理大臣は25日0000時近くの臨時会見において、航空自衛隊C-2輸送機により邦人45名をスーダンのポートスーダン空港において収容し、ジブチ航空拠点に向けて離陸したと発表しました。ポートスーダン空港はスーダン北東の港湾都市で、首都ハルツームからは700km離れています。退避邦人は複数のグループに分かれ、移動したとの事です。

 C-2輸送機による収容とは別に、邦人4名がフランス空軍機などに便乗しスーダンからジブチやエチオピアへ退避しているとのことです。ハルツームを出発した邦人は60名規模となっていますが、今回C-2輸送機に収容されたのは45名、60名のうちの15名に、フランス軍機などで出国した人数が含まれるのか大使館員がポートスーダンに残留したかは不明だ。

 フランス空軍の支援、また韓国空軍輸送機にも便乗できた邦人がいるとの事です。これはポートスーダン国際空港に展開している各国空軍機が、自国民以外に収容力に余裕がある場合に便乗者を受け入れるよう各国間での調整が有る事を意味しています。他方、イタリア軍はハルツーム空港を利用できたとの事で、現地の情勢が流動的である事を示します。

 ポートスーダンは各国が退避拠点として活用している紅海に面したスーダン最大の貿易港です。そして外国人居留者の多くが生活し現在危険な状況にある首都ハルツームとポートスーダンは700kmと東京広島間に匹敵する距離がありますが、幹線道路はある程度安全が確保されているとされ、アメリカ政府などは自国民へこの道路利用を呼び掛けています。

 700kmの道路は、断続的に各国避難者を載せたコンボイが通行しており、アメリカ政府とイギリス政府は、軍によるハルツームやその近郊での救出作戦は行わない方針を示しており、ポートスーダンに向かう避難民コンボイに便乗する方法を安全な移動手段として提示しているとのこと。一方、岸田総理大臣はまだスーダンに出国希望者が居る事を示した。

 60名の大使館員と出国希望者、第一便による輸送は45名、そして留意事項は複数の移動手段で移動しているという事です。ポートスーダンへ到達できない出国希望者をどのように安全に保護するのかが、当面の大きな課題と云えるでしょう。この点について、林外務大臣はサウジアラビア政府とヨルダン政府へ電話会談を通じて協力を要請しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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