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ウクライナ情勢-ロシア軍化学剤使用!K-51ガス手榴弾・RG-VOガス手榴弾等催涙弾を使用

2024-09-19 07:00:52 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 日本も化学防護車などの供与に踏み込んでいいのではないか。

 ロシア軍は化学剤を使用している、ISWアメリカ戦争研究所は9月9日付ウクライナ戦況報告においてウクライナ軍支援部隊司令部の9日付報告を引用、ロシア軍がかなりの回数、催涙弾などを使用していると報告しています。ロシアは化学兵器禁止条約に批准していますが、催涙ガスについては化学兵器禁止条約の規制対象ではありません。

 化学剤の使用は、2024年8月に447回、また2023年2月から2024年8月にかけて4035回使用したと、ウクライナ軍支援部隊司令部は発表しています。催涙ガスは、ロシア製のK-51ガス手榴弾とRG-VOガス手榴弾を使用しているもよう。またウクライナ軍によれば、この二種類のほかにも道の化学化合物を使用していると発表しました。

 催涙ガスは装甲車に対しては全く効果がありませんし、主要国の軍隊が装備している防毒マスクにより比較的容易に防護することが可能ですが、防毒マスクを全部隊に配備していない、急速に拡張した軍隊には厳しいものとなります。陣地攻撃や市街地での使用によりいわば、燻り出す目的でもちいられ、当然、健康にも有害な成分を含みます。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ロシア軍はクルスクでの反撃準備を構えつつあるもよう。ただ、機械化装備を充分にもたない実情が反映されているようで無人機云々と安そうに見える装備のツケというものを日本も学ぶべきかもしれない。

 クルスク州においてロシア軍が反撃を試みたものの僅かな前進にとどまった、クルスク戦線の概況についてISWアメリカ戦争研究所は9月12日付ウクライナ戦況報告において全般をこう講評しました。この日までにロシア軍はクルスク州にウクライナ軍が掘削した塹壕陣地全域にわたり反撃を試みたものの、南西地域で僅かに前進したのみとしている。

 ウクライナ軍のクルスク州占領地について、ISWは同じ報告でクルスク州占領地西部ではウクライナ軍自身が陣地を固守しようとはしていない可能性を示唆しています。そしてもう一つ、クルスク戦線ではテトキノ南西部でウクライナ軍が新たに国境を突破したとISWは報告しました。テトキノはクルスク戦線現占領地から南西40kmの地点にあります。

テトキノ方面に進出したウクライナ軍部隊は装甲化された機械化歩兵部隊とのことで、またノヴィプトという、クルスク州のウクライナ塹壕陣地から南西10kmの地点でもウクライナ軍が新たに越境攻撃を成功したとされています、ここはクルスク州グルシコヴォの南西に当たる地点です。攻撃の意図などについて報告書には深く言及はありません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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