■防衛フォーラム
やはり問題視されているという印象ですが同時に中国によるフィリピン公船体当たりなど緊張を増す行動をとっている事も現実だ。
フィリピンでの米比合同訓練へ中距離ミサイルシステム展開を中国が警戒感を持って迎えました。中国の王毅外相は2024年7月にラオスにて行われたASEAN拡大会合において、フィリピンのエンリケマナロ外相に対して、このミサイルのフィリピン配備が東南アジア地域全体の不安定化を招く可能性があると直接警告したとのこと。
米比合同訓練は4月に行われたもので、この訓練では海軍のMk41VLSを地上発射型としたタイフォン中距離ミサイルシステムをフィリピンに派遣、アメリカ本土からC-17輸送機によりフィリピン北部へ展開させています。ただ、タイフォン中距離ミサイルシステムは訓練終了後、8月下旬となった段階でもフィリピンに留まっています。
タイフォン中距離ミサイルシステムはスタンダードSM-6艦対空ミサイルやトマホーク巡航ミサイルを投射可能で、トマホークミサイルはマニラから上海や海南島まで十分射程内に収めています。中国の警告に対しフィリピン外務次官はその可能性はないと応じ、またミサイルシステムは一時的に配備されているだけとマナロ外相は応じました。
■防衛フォーラム
日本もあいば野のオリエントシールドが物凄い熱さでしたがやはりというかフィリピンも熱かった。
アメリカインド太平洋陸軍では西太平洋地域の過酷な気候が問題視されているとのこと。フィリピンのフォートマグサイサイ演習場にて6月に行われたJPMRCX米比合同演習ではアメリカ陸軍の第25軽歩兵師団が訓練に参加し、師団が駐屯するハワイ州とは異なる気候と環境でのフィリピン軍との貴重な訓練機会を得られたとしています、しかし。
フォートマグサイサイ演習場での6月は、既に気温摂氏35度に達し、また湿度に至っては100%近い気温に見舞われたとのこと。湿度100%では発汗した際の汗が乾かず体温調整が不可能となるほか、体力消耗も顕著となります。このため、まず飲料水の補給需要が劇的に拡大し、ヘリコプターによる補給頻度が大幅に高まったと報告書に記された。
アメリカ陸軍では行軍に際し72時間分の水と食料及び弾薬と個人装備を携行していますが、第25歩兵師団ではJPMRCX米比合同演習を通じ、個人携行装備の総量を抑えた方がかえって消耗が減ることが顕著であり、また携帯無人機を分隊レベルで装備し、300m以内の斥候を行う、また無理に徒歩移動せず車両を最大限活用する必要性も挙げています。
■防衛フォーラム
こちらは中国は問題視しなかったというか日本の報道でも扱いは少なかった印象なのですが。
アメリカ海兵隊は日米共同訓練において新型レーダーを台湾近くの離島に展開させたとのこと。展開したのはレゾリュートドラゴン2024日米共同演習の一環として、沖縄県南部の与那国島に展開したもので、沖縄に駐留する第12海兵沿岸連隊のG/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダーが航空自衛隊のC-2輸送機により展開しました。
G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダーはノースロップグラマン社が総合防空ミサイル防衛監視用マルチミッションシステムレーダーとして開発したもので、対空レーダーと低空冠しレーダーに対水上レーダ装置に対砲レーダ装置と航空管制用レーダーというもともとは5種類のレーダーにより対応していた任務を一つに統合したものです。
レゾリュートドラゴン2024日米共同演習は今回四度目となる演習で米軍からは3000名が参加しています。今回レーダーが展開しました与那国島は台湾から100㎞程度という台湾の北玄関に位置する日本領土であり、G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダー、アメリカ海兵隊は46基を導入する計画で既に21基が配備されているという。
■防衛フォーラム
日本も開発を進めている装備ではある。
アメリカ陸軍は極超音速ミサイルの実験に成功しました。アラバマ州ハンツビル陸軍迅速能力重要技術局でのアメリカ宇宙ミサイル防衛シンポジウムにおいて局長のロバートラッシュ中将は、ハワイ州カウアイ島のミサイル試験施設において共通極超音速滑空体が極超音速滑空を成功させ、これにより実戦配備の目処がついたことを発表しました。
C-HGB極超音速ミサイルは、マッハ5以上で滑空し、不規則軌道により飛翔する事から従来のミサイル防衛システムやレーダーシステムでは探知が難しいものとされています。ただ、この技術では中国とロシアが先行しており、北朝鮮もその開発を進めているため、アメリカ陸軍でも開発と実戦配備が喫緊課題とされていました。
陸軍迅速能力重要技術局はC-HGB極超音速ミサイルについて、計画よりも1年遅れているが元々は10年計画の5年目である為にまだ完全に遅れているとはいえないとしています。ロッキードマーティン社が担当する発射装置については第1多領域任務部隊第5大隊、第17砲兵旅団第3砲兵連隊既に配備されています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
やはり問題視されているという印象ですが同時に中国によるフィリピン公船体当たりなど緊張を増す行動をとっている事も現実だ。
フィリピンでの米比合同訓練へ中距離ミサイルシステム展開を中国が警戒感を持って迎えました。中国の王毅外相は2024年7月にラオスにて行われたASEAN拡大会合において、フィリピンのエンリケマナロ外相に対して、このミサイルのフィリピン配備が東南アジア地域全体の不安定化を招く可能性があると直接警告したとのこと。
米比合同訓練は4月に行われたもので、この訓練では海軍のMk41VLSを地上発射型としたタイフォン中距離ミサイルシステムをフィリピンに派遣、アメリカ本土からC-17輸送機によりフィリピン北部へ展開させています。ただ、タイフォン中距離ミサイルシステムは訓練終了後、8月下旬となった段階でもフィリピンに留まっています。
タイフォン中距離ミサイルシステムはスタンダードSM-6艦対空ミサイルやトマホーク巡航ミサイルを投射可能で、トマホークミサイルはマニラから上海や海南島まで十分射程内に収めています。中国の警告に対しフィリピン外務次官はその可能性はないと応じ、またミサイルシステムは一時的に配備されているだけとマナロ外相は応じました。
■防衛フォーラム
日本もあいば野のオリエントシールドが物凄い熱さでしたがやはりというかフィリピンも熱かった。
アメリカインド太平洋陸軍では西太平洋地域の過酷な気候が問題視されているとのこと。フィリピンのフォートマグサイサイ演習場にて6月に行われたJPMRCX米比合同演習ではアメリカ陸軍の第25軽歩兵師団が訓練に参加し、師団が駐屯するハワイ州とは異なる気候と環境でのフィリピン軍との貴重な訓練機会を得られたとしています、しかし。
フォートマグサイサイ演習場での6月は、既に気温摂氏35度に達し、また湿度に至っては100%近い気温に見舞われたとのこと。湿度100%では発汗した際の汗が乾かず体温調整が不可能となるほか、体力消耗も顕著となります。このため、まず飲料水の補給需要が劇的に拡大し、ヘリコプターによる補給頻度が大幅に高まったと報告書に記された。
アメリカ陸軍では行軍に際し72時間分の水と食料及び弾薬と個人装備を携行していますが、第25歩兵師団ではJPMRCX米比合同演習を通じ、個人携行装備の総量を抑えた方がかえって消耗が減ることが顕著であり、また携帯無人機を分隊レベルで装備し、300m以内の斥候を行う、また無理に徒歩移動せず車両を最大限活用する必要性も挙げています。
■防衛フォーラム
こちらは中国は問題視しなかったというか日本の報道でも扱いは少なかった印象なのですが。
アメリカ海兵隊は日米共同訓練において新型レーダーを台湾近くの離島に展開させたとのこと。展開したのはレゾリュートドラゴン2024日米共同演習の一環として、沖縄県南部の与那国島に展開したもので、沖縄に駐留する第12海兵沿岸連隊のG/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダーが航空自衛隊のC-2輸送機により展開しました。
G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダーはノースロップグラマン社が総合防空ミサイル防衛監視用マルチミッションシステムレーダーとして開発したもので、対空レーダーと低空冠しレーダーに対水上レーダ装置に対砲レーダ装置と航空管制用レーダーというもともとは5種類のレーダーにより対応していた任務を一つに統合したものです。
レゾリュートドラゴン2024日米共同演習は今回四度目となる演習で米軍からは3000名が参加しています。今回レーダーが展開しました与那国島は台湾から100㎞程度という台湾の北玄関に位置する日本領土であり、G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダー、アメリカ海兵隊は46基を導入する計画で既に21基が配備されているという。
■防衛フォーラム
日本も開発を進めている装備ではある。
アメリカ陸軍は極超音速ミサイルの実験に成功しました。アラバマ州ハンツビル陸軍迅速能力重要技術局でのアメリカ宇宙ミサイル防衛シンポジウムにおいて局長のロバートラッシュ中将は、ハワイ州カウアイ島のミサイル試験施設において共通極超音速滑空体が極超音速滑空を成功させ、これにより実戦配備の目処がついたことを発表しました。
C-HGB極超音速ミサイルは、マッハ5以上で滑空し、不規則軌道により飛翔する事から従来のミサイル防衛システムやレーダーシステムでは探知が難しいものとされています。ただ、この技術では中国とロシアが先行しており、北朝鮮もその開発を進めているため、アメリカ陸軍でも開発と実戦配備が喫緊課題とされていました。
陸軍迅速能力重要技術局はC-HGB極超音速ミサイルについて、計画よりも1年遅れているが元々は10年計画の5年目である為にまだ完全に遅れているとはいえないとしています。ロッキードマーティン社が担当する発射装置については第1多領域任務部隊第5大隊、第17砲兵旅団第3砲兵連隊既に配備されています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)