北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【防衛情報】アメリカC-HGB極超音速ミサイル実験成功,G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダー沖縄南部展開

2024-09-16 20:08:03 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
 やはり問題視されているという印象ですが同時に中国によるフィリピン公船体当たりなど緊張を増す行動をとっている事も現実だ。

 フィリピンでの米比合同訓練へ中距離ミサイルシステム展開を中国が警戒感を持って迎えました。中国の王毅外相は2024年7月にラオスにて行われたASEAN拡大会合において、フィリピンのエンリケマナロ外相に対して、このミサイルのフィリピン配備が東南アジア地域全体の不安定化を招く可能性があると直接警告したとのこと。

 米比合同訓練は4月に行われたもので、この訓練では海軍のMk41VLSを地上発射型としたタイフォン中距離ミサイルシステムをフィリピンに派遣、アメリカ本土からC-17輸送機によりフィリピン北部へ展開させています。ただ、タイフォン中距離ミサイルシステムは訓練終了後、8月下旬となった段階でもフィリピンに留まっています。

 タイフォン中距離ミサイルシステムはスタンダードSM-6艦対空ミサイルやトマホーク巡航ミサイルを投射可能で、トマホークミサイルはマニラから上海や海南島まで十分射程内に収めています。中国の警告に対しフィリピン外務次官はその可能性はないと応じ、またミサイルシステムは一時的に配備されているだけとマナロ外相は応じました。
■防衛フォーラム
 日本もあいば野のオリエントシールドが物凄い熱さでしたがやはりというかフィリピンも熱かった。

 アメリカインド太平洋陸軍では西太平洋地域の過酷な気候が問題視されているとのこと。フィリピンのフォートマグサイサイ演習場にて6月に行われたJPMRCX米比合同演習ではアメリカ陸軍の第25軽歩兵師団が訓練に参加し、師団が駐屯するハワイ州とは異なる気候と環境でのフィリピン軍との貴重な訓練機会を得られたとしています、しかし。

 フォートマグサイサイ演習場での6月は、既に気温摂氏35度に達し、また湿度に至っては100%近い気温に見舞われたとのこと。湿度100%では発汗した際の汗が乾かず体温調整が不可能となるほか、体力消耗も顕著となります。このため、まず飲料水の補給需要が劇的に拡大し、ヘリコプターによる補給頻度が大幅に高まったと報告書に記された。

 アメリカ陸軍では行軍に際し72時間分の水と食料及び弾薬と個人装備を携行していますが、第25歩兵師団ではJPMRCX米比合同演習を通じ、個人携行装備の総量を抑えた方がかえって消耗が減ることが顕著であり、また携帯無人機を分隊レベルで装備し、300m以内の斥候を行う、また無理に徒歩移動せず車両を最大限活用する必要性も挙げています。
■防衛フォーラム
 こちらは中国は問題視しなかったというか日本の報道でも扱いは少なかった印象なのですが。

 アメリカ海兵隊は日米共同訓練において新型レーダーを台湾近くの離島に展開させたとのこと。展開したのはレゾリュートドラゴン2024日米共同演習の一環として、沖縄県南部の与那国島に展開したもので、沖縄に駐留する第12海兵沿岸連隊のG/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダーが航空自衛隊のC-2輸送機により展開しました。

 G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダーはノースロップグラマン社が総合防空ミサイル防衛監視用マルチミッションシステムレーダーとして開発したもので、対空レーダーと低空冠しレーダーに対水上レーダ装置に対砲レーダ装置と航空管制用レーダーというもともとは5種類のレーダーにより対応していた任務を一つに統合したものです。

 レゾリュートドラゴン2024日米共同演習は今回四度目となる演習で米軍からは3000名が参加しています。今回レーダーが展開しました与那国島は台湾から100㎞程度という台湾の北玄関に位置する日本領土であり、G/ATOR-TPS-80地上航空多機能レーダー、アメリカ海兵隊は46基を導入する計画で既に21基が配備されているという。
■防衛フォーラム
 日本も開発を進めている装備ではある。

 アメリカ陸軍は極超音速ミサイルの実験に成功しました。アラバマ州ハンツビル陸軍迅速能力重要技術局でのアメリカ宇宙ミサイル防衛シンポジウムにおいて局長のロバートラッシュ中将は、ハワイ州カウアイ島のミサイル試験施設において共通極超音速滑空体が極超音速滑空を成功させ、これにより実戦配備の目処がついたことを発表しました。

 C-HGB極超音速ミサイルは、マッハ5以上で滑空し、不規則軌道により飛翔する事から従来のミサイル防衛システムやレーダーシステムでは探知が難しいものとされています。ただ、この技術では中国とロシアが先行しており、北朝鮮もその開発を進めているため、アメリカ陸軍でも開発と実戦配備が喫緊課題とされていました。

 陸軍迅速能力重要技術局はC-HGB極超音速ミサイルについて、計画よりも1年遅れているが元々は10年計画の5年目である為にまだ完全に遅れているとはいえないとしています。ロッキードマーティン社が担当する発射装置については第1多領域任務部隊第5大隊、第17砲兵旅団第3砲兵連隊既に配備されています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-岐阜,小市民シリーズ聖地巡礼-春季限定いちごタルトを探して

2024-09-16 14:45:06 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 総監部関係ないといわれるかもしれませんが確かに。しかしまあ今回はテレビアニメーション"小市民シリーズ"の聖地巡礼という前回に引き続きまして。

 小市民シリーズ聖地巡礼、岐阜アニメだ。京都が舞台の作品も多い、であいもん、いなりこんこん恋いろは、けいおん!、京都寺町三条のホームズ、有頂天家族、響けユーフォニアム、放課後さいころ倶楽部、たまこまーけっと、あああと一休さん。

 アンドレディさんへ。岐阜アニメというのは意外に数が多い、少女たちは荒野を目指す、でもしれっと出ていたし、青春ブタ野郎にもでていた、けれども真正面から直球の作品というと限られて、そんななかで、小市民シリーズは聖地巡礼がスイーツ巡りとなる。

 イチゴタルト、このアンドレディさんは小市民シリーズのエンディングにも登場するというお店で、有名な岐阜城と伊奈波神社のすぐちかくに位置しています。パティシェがケーキを紡ぐお店ですが同時にイートインもありまして、店内は落ち着いたたたずまい。

 春季限定イチゴタルト事件、というサブタイトルの小市民シリーズ作品、アニメの中では大きなイチゴタルトが登場します。だから、というわけではないのですが、この放映が始まった真夏の暑い季節にもよいイチゴを確保できているようでして、タルトが。

 美味しい、おいしいのだけれども、ケーキは最近高級になっている、北山通の某スイーツ屋さんは美味しいが高くお隣の老舗洋食屋さんのランチに匹敵してしまうということが気になっていたのだけれども、岐阜のここをみますと、観光地価格は関係ないよう。

 珈琲はホットコーヒーにしてみて、確かに外は暑いというか文字通り熱いのだが、店内は冷房が効いている、やはりこういう甘味には苦み以上に熱いという珈琲の刺激が締めくくるにはふさわしいのかもしれない、ひとくち、ひとくち、大切に味わってゆく。

 イチゴ、そういえば米原にものすごく甘いイチゴを使ったケーキ屋さんがありましたのをふと思い出しまして、不思議なもので味覚というものは記憶の中でも言語化すると曖昧なものだけれども、情報としては定着しやすいもの気づく、ここもそれほどに美味しい。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】関ヶ原合戦祭二〇二四,鉄砲隊前へ!関ヶ原鉄砲隊笹尾山山麓に進出

2024-09-16 07:00:48 | 日記
■九月の砲声
 九月十五日は西暦一六〇〇年に関ヶ原地峡において日本の歴史を左右する関ヶ原の戦いがくりひろげられた日にちです。

 関ヶ原合戦記念日ということで、岐阜県関ケ原町にいってまいりました。関ヶ原会戦といえば、1600年、徳川家康と石田三成が全面衝突し、のちに日本における覇権を確立する上での徳川家康にとり要諦となる戦いで、関ケ原町は古戦場のまちとして知られて。

 決戦、歴史を左右する決戦というものは日本史においても幾度かありまして、天王山の戦い、明智光秀と羽柴秀吉が本能寺の変ののちに山崎で激突した戦いもまさにその一つですし、幕末の鳥羽街道の戦い、ミッドウェー海戦やレイテ沖海戦もこれにあたります。

 古戦場で鉄砲隊の演武がおこなわれる、こういう話を聞きまして、古式銃は黒色火薬をつかいますからかなりの発砲炎がでるものですから、なかなか巡り会ってこなかった撮影の機会、この際に火縄銃の知識以上の経験とか体験に接したいと思うものですが。

 宇治駐屯地祭か関ヶ原祭りか、土曜日と日曜日そして敬老の日というこの三連休、発砲炎を撮影するにはどこかなあ、ということで考えますと、宇治駐屯地祭は観閲行進や訓練展示は無いということでしたので、じゃあ火縄銃にしよう、と、いうわけでは無いが。

 蒼龍会、ちょっと迷った、この日に清水寺にいきますと蒼龍がいるという。この二十年に始まった清水寺の新しいお祭りえす。かなり大きな蒼龍はお寺の守り神ということでして、ただ、龍ということで水と関係があるのかこの日は悪天候の予報もでていて。

 清水寺で蒼龍、艦娘の蒼龍さんなら、火縄銃は今度でいいか、となるのですけれども、その蒼龍ではない、正確には青竜祭ということでしたので、それならば、歴史を学ぶためにも関ヶ原の方にいって空包射撃の発砲炎を狙おうでは無いか、となりますよね。

 鉄砲隊の空砲射撃が行われる、空砲と書かれていましたので空包ではない、撃たないのではと懸念しましたが、それなら口砲射撃でばーんばーんと書くだろうし、空砲と空包を混同する方も多い、そういうことでまあ、会場となります笹尾山へ向かいました。

 笹尾山の山麓、ここはJR東海道本線関ヶ原駅から、25分はみておいたほうがいい、緩い上り坂を登った先にある。25分というと迷ってしまいそうだけれどもそこは古戦場の街、笹尾山までの経路があって、駅の隣に古戦場博物館というものさえあるのですから。

 石田三成最後の陣地、といわれていますのがこの笹尾山でして、城郭なんてものは当時も造営されなかったのだけれども、指揮所と一目してわかる馬防柵で囲んだ陣地が常設されていまして、ここでまっていると鉄砲隊がこちらに向かってくる様子が見えて。

 CP!CP!、こちらササオヤマFO,前方旧小学校付近に敵歩兵部隊確認、こちらに前進を確認、指示を請う!、という状況ではないのですが、鉄砲隊の皆さん、陣太鼓とともに一列に向かってきてくれまして、そしてこうして構えてくれている。緊張の一瞬だ。

 時代祭をひっとうに火縄銃には見慣れていますし、城郭や歴史博物館を見学しました際には火縄銃をみることはできるのですが、胡桃材を使用しているのでしょうか、磨き上げられた銃床と鉄の見た目だけでもわかる質感は、伝統文化の守り手という感じ。

 空包射撃をおこなう、このために準備していますが、大垣城鉄砲隊とか、島津のまるじゅうを描いた射手もいます、これはいい写真を撮れそうな陣容です、が、わたしは軍用銃撮影の機会は多くとも火縄銃の空包射撃は撮影が初めて、せっかくの機会、頑張ろう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする