イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

一直線より螺旋状‥今も縄文時代も (4/10 らせん状に幸福へ)

2022-02-17 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

私と貴方の関係。日本の文化はどうも正面に向き合ってというより、一緒に同じ映画を見たり散歩をするといった、横並びの方が自然な感じである。そして、同じ価値観を持ったり同じ目標をもったりで、気が合えば螺旋状に一緒に上昇し、離れたり近づいたりしていく。そんなU先生が教えてくださった螺旋状のイメージが最近とても気に入っている。私の若いころは××一直線という言葉をよく聞いたが、一見シンプルでよさそうでも、自分も他者も結構しんどい。この年になると、人間は決して強い存在ではないことが骨身に沁みるほどわかってくる。直線ではなく曲線、螺旋状をおすすめするし、私は螺旋状でいきたいと思っている。

先日、U先生の勉強会でカールロジャースの命題1を久しぶりに勉強したが、人は自分が中心であるところの絶え間なく変化している経験の世界にいるわけで、自他混合の世界に居るわけではない。私は7歳の時に一年アラスカで暮らしたことがあるが、同じようなことをしても、文化により褒められたり貶されたりする。そんな経験をした。日本には甘えの構造の美しい文化が伝統的にあるが結構幼いころからちょっとはみ出していたのかもしれない。

さて、今でも私は修学旅行で訪れた1300年前の薬師寺東塔とか奈良の大仏などを思い出す。それらは今でも大切な心のふるさとである。しかし、こうして同じようなアイデンティティを共有することは、3500年前の縄文時代(それより前の時代も当然)にもあったようだ。3500年前の時代に1500年前の石棒や丸石等を使っていたと思えることがどうもあったようだ。古のことに思いを馳せ、一つのアイデンティティでまとまる。これは今も縄文時代も変わらないことのようだ。日本の甘えの構造の起源などは結構古いのかもしれない。

4/10 らせん状に幸福へ

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厳しい冬に育てる大切なもの‥今も縄文時代も (3/10 らせん状に幸福へ)

2022-02-14 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

年のせいか時代のせいか、今年の冬の寒さは身に染みる。しかし、冬は悪い事ばかりではなく、大切なものを育む時ともいえるかもしれない。それは、ストレス(理想と現実のギャップとしての)が幸福への道しるべになるように。

さて、キリスト教では四旬節を経て春の復活祭を迎える。仏教でも花祭りの季節。季節は同じように毎年巡ってくるが、春は毎年趣を変えているようにも思う。季節は循環するというより螺旋状に変化しているのかもしれない。繰り返しのように見えても、らせん状に高みに向かっていければ、人生はなんと幸せなことなのだろう。

らせん状に良い方向に向かうにはどうしたらよいのだろうか。U先生のテキストには次3点が出てくる。①アイデンティティの統合。自分は何のために生きているのかという自問自答は統合へのヒントなのだろう。②新たなアイデンティティをもとに手堅い現実吟味力を発揮して進むこと。③自分や他者を傷つけないようにする防衛機制の発動。

このようなことがうまくでき、らせん状に高みに向かえるのだろう。高みそれは愛そのものかしら。

人間のこころの世界は海のように広大である。意識された世界は意外に狭いが、不思議なメッセージは突然であり、ただ有難いものである。

高齢者の仲間入りをしてから、時々亡くなった祖父母がより近く感じることがある。私の祖父母は皆明治生まれであり、私が2歳のころ、東京物語のように東京に上京してきた祖父母と四人一緒で日光東照宮に行った記憶がかすかに残っている。全く育ちも職業も違った4人が孫の私を引き連れどのような想いで参拝したのだろうか。不思議な縁というか摂理というか、そうした大きな世界が垣間見えてくる。

二世代前ではなく、100世代とか400世代前といった縄文時代の祖先。誰もその時代の栄光や貧しさを語ることもなく名前さえ残っていない。しかし、その祖先が居たから今の私がいるということもあるのだろう。そして、それぞれの時代の祖先も亡くなった祖父母を温かく思い出したり、魂の世界を大事にしたことは確かだ。墓も村の中心広場など身近な場所にあったりして、現代人よりも豊かな宗教性をもっていたように私は秘かに思っている。

3/10 らせん状に幸福へ

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自分の感情を知るとは自分を知ること?・・今も縄文時代も(2/10 らせん状に幸福へ)

2022-02-11 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

小学生のころ父の書棚の中から数学の本を見つけ、開けてみれば難しい記号ばかり。そのうち父から微分とか積分とか、そんな言葉も教えてもらった。大きくなってそんなことが分かれば良いなと単純にあこがれた。そして、浦島太郎の玉手箱みたいに高齢者になった今、自分の人生で理性や論理的思考が自分の人生を大きくリードしてきたことに驚くが、一方この22年「生き甲斐の心理学」を通して学んだ感情をキーとした知の思考の不足を嘆かわしく思う。

昨日も「平安感」ということで勉強会に参加したが、その言葉から見えてくる自分の世界の大きな深みに驚くと共に、人それぞれの深みに感動を覚えた。

感情には、何となく感じてもいないのに感じているような錯覚もあるように思うし、その時点では不都合だが真実の自分を表す感情もある。勉強を深めていくと自分の本当の感情は自分の真実を表しているように思えてくる。さらに、真実の感情を他者が表現してくれれば、それは真実の姿であり本当に有難い。

最近、縄文時代の勉強では解説書や論文もありがたいが、そっけない表紙の遺跡調査報告書をありがたく感じるようになってきた。縄文時代のある時点のある場所に残されたモノ。それは縄文の祖先の真善美と五感体感、喜怒哀楽の一致した何かなのである。今より生きるのは大変だったが、私たちよりずっと自然にまじかに接してた祖先だと思う。きっと喜怒哀楽を大事にし真実の世界により近く生きていたのではと思う。

祖先は日常の観察の中で、時・暦を知り、自然の動きを知り、自分や他者の感情を知る。日本列島は美しい場所ではあったが世界でも有数の危険な場所でもあったと思う。その中で生きながらえて私たちに命のバトンを送ってくれた縄文人は、感情のエキスパートであったように思う。その文化は今でも残っている。万葉集の4500の歌。俳句や和歌はいまでも健在。私の友人の一人も最近詩人となったりしている。あるいは漆、陶芸、建築などの世界も。

2/10 らせん状に幸福へ

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争いを乗り越え曲線を描いていく世界・・今も縄文時代も(1/10 らせん状に幸福へ)

2022-02-09 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

写真は恩方の山々、縄文時代の聖地である八王子市の小田野遺跡周辺からの景色である。この近くに市民センターがあり、そのうちそこでこの美しい山なみを見ながら勉強会でもやってみたいと思っている。

さて、今回のコロナ禍だけではないが、変化の時代には多くの対立、時には戦争まで起きる。戦いはそれなりに正義があり、現代では残念ながら多くの血が流されたりする。ところで、日本書記の推古天皇の章には有名な憲法十七条がある。この中で何故第一条に仏教などではなく和の思想が入っているかについて、小説家の井沢元彦氏は「逆説の日本史」の中で触れられていたが、私は和の思想が日本の非常に古い例えば縄文時代からの文化が引き継がれているのではないかと想像している。縄文人の残した思想書はあるわけはないが、土器その他の遺物などからの状況証拠で、すくなくとも縄文時代は他の時代とくらべ直線より曲線を愛したように思える。時には対称性よりアンバランスを愛することも。最近、石棒に興味を持っているが石棒ですら微妙な曲線で作ろうとする拘りを感じてしまう。曲線は単純な一つの力による軌跡ではなく、複数の力の合成による。生命体は理想・光に向かって直線に向かえない事情がある。朝顔やサボテンの弦のように光に向かう傾向はあるにせよ螺旋状を描いて向かわざるを得ない事情。

人間の世界も同じなのではないか。例えば倫理道徳などの理想があっても、集団では理想に直線を描いて向かえない事情がある。それは一人一人の生育史があるからだ。所詮一人ひとりの事情・生育史は違うので一つの理想にはいっぺんに結集できないものである。



U先生の生き甲斐の心理学では自問自答や傾聴の勉強の中で受容ということを学ぶ。これは世界的にも有名な概念が含まれている。あることについて賛同はできないけど、その方の生育史や事情を深く理解することで、その方に慈愛とか愛を感じるというのだろうか。そして、例えば対立する二人の間で、お互いに受容する中で進むべき方向が見えてくる。縄文の祖先にはひょっとしたら簡単にできたかもしれないが、私にはなかなかできない世界だ。

1/10 らせん状に幸福へ

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コミュニティをまとめる力・今も縄文時代も(7/10 明るく生きるとは)

2022-02-02 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

組織やコミュニティをまとめるのは結構大変である。組織団体の理想だけで物事がうまく行けばよいがそうは行かない。私は外資系企業や日本的組織、非営利団体、趣味のサークル、ボランティア/奉仕の組織などとかかわってきたがなかなか難しい。

そんな中で、うまく運営されているコミュニティはどんなポイントがあるのかを考える。これは、今悩んでいる縄文小説のリアリティ。縄文時代の家庭や集団の統率原理にも関係している。例えば4000年くらい前になると生活環境が難しくなり階層化が進むとか言われていることだ。しかし、どうも組織論だけでは腑に落ちない問題。

どのような組織が理想に向かい幸福曲線の波に乗り生き抜けるか。必要な要素は、富(お金など)とか組織の仕組み(階層など)もあるが、メンバーのアイデンティティ(宗教や哲学の深さ)、組織への忠誠心、主たる技能の巧拙(アイデンティティと同期することも多い)が重要な気がする。それから、リーダーシップも。

最近、若いころ読んだ青春小説を読み返すことがあった。私と似た世代を扱った庄司薫氏の青春四部作も読んだが、その中の「ぼくらの大好きな青髭」。これは今読み返すとアイデンティティというか忠誠心の問題を扱っていて、当時話題になった若者による牧場経営や既存組織、ヒッピ-などが出てくる。

理想に燃えて組織をつくってもすぐにつぶれてしまうのは、今の非営利団体にも通じるところがあっておかしかった。つぶれる要素である、不公平感、怠ける人の問題、・・いろいろあるが、これは今も縄文時代も同じなのであろう。十字架回収委員会なる倒錯の世界も描かれているが、結構50年後の今もあるかもしれない。

文字のない縄文文化の後晩期遺跡からは直接的な当時の宗教は出てこないが、今の人の真善美にも応えすぎる土偶や石棒、土器や手入れされた生活環境が出てくる。寒冷化の影響もあるのだろう、それまで以上に栃の実が集団的に高度にあく抜き利用されたり、時には祭りで使われた道具の破片、お墓からはリーダと思う方を象徴するような副葬品・道具もでてきたりする。漆の技術、土木建築技術、環状列石などのアイデンティティに関わる世界も深まるようだ。

それらは、どうもコミュニティーをまとめる力に関係してきているようだ。自分の信仰の世界やスキル。もう一度考え直さねばとも思った。

7/10 明るく生きるとは 

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